10月9日から13日まで中国で開催されるツアー・オブ・北京のスタートリストから、残念なことに日本の名前が次々と消えている。アルゴス・シマノに続いて、サクソバンク・ティンコフバンクに所属する宮澤崇史の欠場が決まった。

アルゴス・シマノアルゴス・シマノ photo:Cor Vos尖閣諸島問題に伴う日中関係の悪化が、ロードレースに暗い影を落とす。中国国内の反日意識の高まりにより、9月16日には、ツアー・オブ・チャイナ2出場中の愛三工業レーシングチーム、ならびに帯同する日本人スタッフや報道陣がレースから退去している。

宮澤崇史(サクソバンク・ティンコフバンク)宮澤崇史(サクソバンク・ティンコフバンク) photo:Kei Tsujiそして今回、ワイルドカード枠で出場予定だったアルゴス・シマノのツアー・オブ・北京欠場が正式に発表された。プレスリリースによると、レースオーガナイザーとチームが協議し、チームが出場辞退の要請を受け入れた。具体的な理由は明記されていないが、日本のシマノ社が同チームのスポンサーについていることが懸念された可能性が高い(土井雪広の出場は当初から予定されていない)。

プレスリリースには「18あるUCIプロチームの参加には影響しない」と記されているが、同様に日本メーカー(実際は現地法人)の名前が入るガーミン・シャープやレディオシャック・ニッサンなどのUCIプロチームの動きに注目が集まる。

そしてさらに、サクソバンク・ティンコフバンクから出場予定だった宮澤崇史の欠場が決まった。「選手の安全を最優先した結果」だとチームはコメントしている。

text:Kei Tsuji

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