中東で初開催　2016年ロード世界選の開催地がカタール・ドーハに決定

9月19日、UCI（国際自転車競技連合）の運営委員会とPCC（プロサイクリング評議会）が、現在ロード世界選手権が開催されているリンブルフ州のマーストリヒトで会合を開き、2016年のロード世界選手権の開催場所を決定した。

カタールを舞台に毎年開催されているツアー・オブ・カタール photo:A.S.O.すでにロード世界選手権の開催地は2015年まで決定済み。2013年はイタリア・フィレンツェ、2014年はスペイン・ポンフェラーダ、2015年はアメリカ・リッチモンドで開催される。

しかし、2014年のポンフェラーダ大会に関してUCIは、30日以内に大会の財源を保証出来ない場合、開催地を変更するとしている。ヨーロッパ全体を覆う不況が開催地の決定に影を落とす。

そして2016年、史上初めて中東でロード世界選手権が開催されることが決まった。カタールの首都ドーハを中心に、1週間にわたってレースが開催される予定。UCIのテクニカルディレクターを務めるフィリップ・シュヴァリエ氏は「カタールの開催委員会は非常に興味深いプロジェクトを提案してきた。技術的に面白いコースが実現可能だ。彼らと協力して大会を開催することを楽しみにしている」とコメントしている。

予想されるのは、同じくドーハを中心に開催されているツアー・オブ・カタールのような平坦レースだ。懸念されているのは9月のカタールの暑さで、今週のドーハの最高気温は38度前後。周到な暑さ対策が必要になるだろう。

text:Kei Tsuji