9月6日、ロンドンパラリンピック自転車ロード競技2日目。ロードレース〔男子C1~3〕が行われ、藤田征樹は12位となった。

集団のなかの藤田征樹集団のなかの藤田征樹 (c) Yuko SATO

2人で逃げる藤田征樹2人で逃げる藤田征樹 (c) Yuko SATOアップダウンの多い周回コースで次々にふるいおとされていく選手たち。出走した39人のうち完走は26人と、3分の1がDNFに。藤田は集団にとどまり、2周目にはノルウェーのグレン・ヨハンセンと2人で逃げ、チームピットで応援するチームメイトや詰めかけた日本メディアを沸かせるも間もなく吸収。ゴールスプリントでは先頭の12人に残るも位置取りにたける各国ベテラン勢の前に出られず、12位でのフィニッシュとなった。

ロベルト・バグニャ(イタリア)が1位でフィニッシュ。藤田はこの後方で動けず12位ロベルト・バグニャ(イタリア)が1位でフィニッシュ。藤田はこの後方で動けず12位 (c) Yuko SATO「2周目の逃げはなんとなくそういう流れになって2人で逃げたが、バックストレッチで吸収されてしまった。ゴールスプリントでは隣と接触して踏み込めず残念だった。今回のロンドンではいろいろな人の支えがあってここに来られた。TTのメダルで少しでも喜んでいただけたなら、と思う」と藤田。

日本選手の自転車競技出場種目はトラック、ロードあわせてすべて終了した。7日にはハンドサイクル、ロード最終日の8日にはタンデムと三輪のクラスのロードレースとハンドサイクルのリレーが行われる。

ヨーロッパでは、UCIポイントの加算される「P1」格の大会としてUCIカレンダーにも記載されているシリーズ戦も行われているハンドサイクル。世界的に今後ますます発展が予想されるクラスだ。
今回、日本は国際大会のハンドサイクルのクラスでも少なからぬポイントを獲得しながら、出場枠の関係でこのクラスに代表を送ることができなかった。日本では現状で未組織ユーザが多く、今後なにかのきっかけがあれば大きく動き出すことが予想されるハンドサイクル。このクラスのレースについても引き続きレポートしていこう。


メディアのインタビューを受ける藤田征樹メディアのインタビューを受ける藤田征樹 (c) Yuko SATO【藤田征樹】〔男子C3〕
▼ロードレース〔男子C1~3〕8km×8周=64km

1位 ロベルト・バグニャ(イタリア)〔C3〕 1時間42分51秒
2位 ステファン・ヴァリアス(ドイツ)〔C3〕 同
3位 ダビッド・ニコラス(オーストラリア)〔C3〕 同

12位 藤田征樹〔C3〕 同

Photo&Text Yuko SATO

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