パンプローナでのチームTTで開幕したブエルタ・ア・エスパーニャ2012。2位ラボバンクに10票の差をつけて圧勝したのはこの地を本拠地とするモビスター。地元での勝利に歓喜するチームでマイヨロホを着る栄光に預かったのはヨナタン・カストロビエホだ。

モビスターの優勝でリーダージャージ獲得、ヨナタン・カストロビエホ

インドゥライン氏からマイヨロホを受け取ったヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター)インドゥライン氏からマイヨロホを受け取ったヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) photo: Unipublicモビスターにとって今日いちばんの目標はステージ勝利だった。なぜならホームでのレースだから。今朝コースを観た時から皆が勝利に向かってフォーカスしていたんだ。2人の選手を切り離したが、チームにとっては素晴らしいレースになった。僕にとって人生でもっとも美しい瞬間だ。
一ヶ月前、僕はオリンピックに出ることさえ夢見ていなかった。(ロンドン五輪個人TTで9位になった)それは信じられないくらい素晴らしい経験だった。そしてエネコ・ツアーに出場した。そして今ブエルタでリーダーだ。
今朝のミーティングでは誰が最初にゴールラインを超えるかは決めていなかった。僕らは最後の難しいパヴェ区間のことだけを考えていた。最後はとても厳しくなると考えていた。だから皆100%の力を出しきったんだ。素晴らしいよ。

ステージ7位・14秒差 サクソバンク・ティンコフバンクステージ7位・14秒差 サクソバンク・ティンコフバンク photo:Cor Vos7位のサクソバンク・ティンコフバンク、アルベルト・コンタドール

真に言えるのは僕達はとても良いタイムだったということ。とてもハッピーだね。16.5kmのチームTTはこの後続く素晴らしいブエルタのためにはとても重要なスタートだ。チームバスの周りで待っていてくれたファンたち。僕を待っていてくれたすべての人に感謝しているよ。いいリザルトを皆に届けることができて嬉しい。

5位のチームスカイ、クリス・フルーム

僕は結果にはとても満足しているよ。今日の目標はトップタイムを出すことだった。6人が最後まで残った。最後までできる限り速く走った。でも今日もっとも大きなゴールはタイムを失わないことと、クラッシュしないことだったんだ。

チームスカイのニコラ・ポルタル監督

チームはとても強かった。チームは中間計測でベストタイムを出していた。でもなぜ最後にイチバン出なかったのかが僕にはわからない。2kmの直線区間で6人だったことが響いたのかもしれない。でも、上りではセルジオ(エナオモントーヤ)やクリス(フルーム)はじめ、皆が恐ろしいくらいに速かった。

ステージ10位・33秒差 オリカ・グリーンエッジステージ10位・33秒差 オリカ・グリーンエッジ photo: Unipublic10位のオリカ・グリーンエッジ、アラン・デーヴィス

このトリッキーなコースで、僕らの走りは悪くなかったはずだ。エネコ・ツアーではチームTTに勝利したけど、今日は現実的にならなければいけなかった。なぜなら僕らは今日ここで勝つチームでブエルタには来ていないからだ。今日のような走りでブエルタをスタートできたことを嬉しく思うよ。

落車に泣いたガーミン・シャープのアラン・パイパー監督

チームはラスト5kmで落車して、コルド・フェルナンデス、 ミシェル・クレダー、トーマス・デッケルの3人が転んだ。我々はその時までにすでに1km手前でライモント・クレダーとマルティン・マースカントの2人が遅れていたから、5人目の選手を待たなければいけなかった。それがミシェル・クレダーだった。
カーブでコルド(フェルナンデス)が滑って2人の選手を巻き込んだ。怪我は皮膚の擦過傷だけ。小さなミスだったが、結果には大きなダメージをもたらした。うまくスタートを切っただけに残念だね。

ステージ2位・10秒差 ラボバンクステージ2位・10秒差 ラボバンク photo: Unipublic2位に終わったラボバンクのラース・ボーム

とても複雑な難しいコースだった。暑さで窒息寸前だったんだ。チームは素晴らしい仕事をした。ソレ以上何も言うことはないね。

ステージ4位・10秒差 BMCレーシングチームステージ4位・10秒差 BMCレーシングチーム photo: Unipublic4位のBMCレーシングチーム、フィリップ・ジルベール

チームでは暑さを感じないスペシャルTTジャージを使ったんだ。コースはとてもテクニカルでときどき危険な箇所があった。朝にコースを下見した時にはアレーナ(円形劇場)の扉は閉じられていたんだ。でもレースを走り終えてアレーナの中に入った時は素晴らしかったね。とても素敵なフィナーレだったよ!。


9位のエウスカルテル・エウスカディ ミケル・アスタルロサ

今日は特別な一日だった。なぜならブエルタが我らの土地、バスクからスタートするから。僕らは今日、皆の揃った強さをいかして、しっかりしたレースをした。僕らのクライマー、イゴール・アントンが登りで素晴らしい働きをした。満足しているよ。


11位のアスタナ アンドレイ・カシェチキン

僕らは今日、落車が起きるまではとてもうまく走れていた。エンリーコ・ガスパロット、パオロ・ティラロンゴ、アレクサンドル・ディアチェンコ、アンドレイ・ゼイツが傷ついた。落車がなければトップ3に入っていたと思うよ。

19位のアルゴス・シマノ 土井雪広

ステージ19位・59秒差 アルゴス・シマノ(土井は左から4番目)ステージ19位・59秒差 アルゴス・シマノ(土井は左から4番目) photo:Cor Vosいやぁ暑い暑い。今日は43度まで上がり、僕らが出走の時は40度まで気温は下がりましたが、本当に暑くて厳しい状況下の中でのレースとなりました。

レース2日前から5分程度のエクササイズを何本か取り入れながらプラークティスを繰り返し、万全かと思った今日。僕の目線では数人がパニックになっていたような気がします。
スポーツディレクターと選手間のやりとりがうまくいっていなかった。おそらくディレクターもパニックになっていたと思う。チームスポーツは必ずシンクロしなければならない。僕らアルゴスシマノにとって足りなかったのは冷静になること。

レース中は押さえながら走っていたけど、一つ目の登りで流れは一気に良くない方向に向かった。僕は計8回先頭に立ったけど、ラスト8キロ地点ぐらいに先頭交代すると、いきなり5人になっていた。心拍数200に近い中で正直嘘だろ。と考えてしまった。そこからはみんなでベストを尽くした。僕もできる限り先頭で長く引けるようにベストを尽くした。
なんせ先頭に立てば平地で540W付近を維持しなければならなかったから25~30秒が限界だったよ。58キロの体重の僕にとっては相当高い数値なのはわかりますよね。
結果は19位だったけど、きっちりミーティング通り行ってればもっともっと良い順位だったと思う。明日は集団を引くことになるだろうけど、思い切り楽しもうと思います(^_-)

今日は失敗だ!でもまた明日があるさ! 明日からも応援宜しくお願いします! そして今日は暑い中会場まで足を運んでくださったファンの皆さんありがとうございました!



コメントはプレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。

photo:CorVos
text:Makoto.AYANO

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