「フランスで最も厳しい峠」と呼ばれる超級山岳グラン・コロンビエール峠を越えるツール・ド・フランス第10ステージ。序盤から新城幸也のアシストを受けて逃げ、グループ内の勝負を制したトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)が優勝。同時に敢闘賞とマイヨアポワを獲得した。

休息日翌日、マコンからベルガルド・シュル・ヴァルスリーヌまでの194.5kmで行なわれたツール第10ステージ。レース序盤からユキヤやヴォクレールを含む25名の逃げグループが形成され、ユキヤがチームメイトのために献身的に走った。

ゴール43km手前の超級山岳グラン・コロンビエール峠で逃げグループは分裂し、ユキヤはここで脱落。最後は5名によるスプリントに持ち込まれ、ヴォクレールがミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)らを振り切った。

メイン集団からはヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)やユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)が動きを見せたが、決定的なタイム差は奪えず。ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)がしっかりとマイヨジョーヌを守っている。

逃げグループを率いるトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)逃げグループを率いるトマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー) photo:A.S.O.

詳しくはレースレポートでお伝えします。


ツール・ド・フランス2012第10ステージ結果
1位 トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)            4h46'26"
2位 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD)             +03"
3位 イェンス・フォイクト(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)         +07"
4位 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ラボバンク)              +23"
5位 ドリス・デヴェナインス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)    +30"
6位 サンディ・カザール(フランス、FDJ・ビッグマット)            +2'44"
7位 エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル)
8位 ピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)
9位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)
10位 デミトリ・フォフォノフ(カザフスタン、アスタナ)            +2'52"
11位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ・ビッグマット)              +3'16"
12位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
13位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)

個人総合成績 マイヨ・ジョーヌ
1位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)          43h59'02"
2位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)       +1'53"
3位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)               +2'07"
4位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)   +2'23"
5位 デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ)               +3'02"
6位 アイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック・ニッサン)     +3'19"
7位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン)     +4'23"
8位 ユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル)       +4'48"
9位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル)        +5'29"
10位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)    +5'31"

text:Kei Tsuji