切れ味鋭いアタック1回で増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は先頭に踊り出て、昨年に続いて連覇を達成。もはや敵なしの強さを見せた。

11km地点、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がアタック11km地点、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がアタック photo:Hideaki.TAKAGI
6月10日(日)、Jプロツアー第6戦栂池高原ヒルクライムが行われた。
今年で16回目の栂池は、昨年からマスドスタート方式のレースになっている。17.1kmで1200mを上るもので、序盤の急坂区間から緩い下り・平地を経て再び上りに入る。
次週の富士山とあわせて実業団ヒルクライムの連戦。この2レースでヒルクライム王者が決まると同時に、ルビーレッドジャージの行方も注目される。
標高差1200mをこれから上る標高差1200mをこれから上る photo:Hideaki.TAKAGI1km地点、ペースを上げる森本誠(イナーメ・アイランド信濃山形-JPT)1km地点、ペースを上げる森本誠(イナーメ・アイランド信濃山形-JPT) photo:Hideaki.TAKAGI3km地点、メンバーが絞られる3km地点、メンバーが絞られる photo:Hideaki.TAKAGI10km地点、平塚吉光(シマノレーシング)がアタック10km地点、平塚吉光(シマノレーシング)がアタック photo:Hideaki.TAKAGI12km地点、独走を始める増田成幸(宇都宮ブリッツェン)12km地点、独走を始める増田成幸(宇都宮ブリッツェン) photo:Hideaki.TAKAGI増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が栂池連覇増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が栂池連覇 photo:Hideaki.TAKAGI女子 優勝の金子広美(イナーメ・アイランド信濃山形)女子 優勝の金子広美(イナーメ・アイランド信濃山形) photo:Hideaki.TAKAGIJPTリーダー増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、U23リーダー 原川浩介(キャノンデール・スペースゼロポイント)JPTリーダー増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、U23リーダー 原川浩介(キャノンデール・スペースゼロポイント) photo:Hideaki.TAKAGI
序盤の急勾配区間、ペースを作るのは森本誠(イナーメ・アイランド信濃山形-JPT)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、狩野智也(チーム右京)、平塚吉光(シマノレーシング)そしてVAXレーシングの菅野正明と長沼隆行ら。一列棒状になるが先頭集団を形成するまでになならない。

旅館街の急勾配区間で先頭集団が形成されていく。増田、飯野智行(宇都宮ブリッツェン)、平塚、狩野の4人だ。4人はローテーションしながらゴンドラ中間駅を過ぎ、管理用道路区間へ入る。
先頭交代をしていた4人から狩野が下がっていく。3人の先頭集団は均等に回していき、後続と差を広げていく。10km地点で平塚がアタック。ブリッツェンの2人は落ち着いて追走しやがて吸収。続いて12km地点で増田がアタック。平地のようなスピードで平塚らを引き離しアタックを成功させる。
いっぽうで離された平塚も粘り、最初に付いた差そのままで増田を追う。しかし増田はペースを落とさず28秒の差をつけてゴール。昨年に続いての連覇を達成した。

際立ったのは増田のアタックのキレの良さ。1回のアタックで平塚を離すことに成功した。そして平塚も大崩れせず粘りの走りを見せた。驚くのは飯野の走り。全日本選手権ロード4位の実力は本物。アップダウンだけでなくヒルクライムでも高い能力を示した。
これで増田は昨秋以来となるルビーレッドジャージに袖を通した。次週もヒルクライム。増田の高い能力から、しばらくリーダージャージをキープするだろう。

優勝した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)のコメント

目標は優勝することでした。調子はあまり良くなかったのでタイムよりも順位でした。序盤に森本さんが引いているときは、速いなと思いながらついて行きました。むしろボクは後半のほうが楽に感じましたね。
ヒルクライムのレースではほとんどチームプレーが無い。今日も自分の力を信じて人を頼りにせず走ろうと思っていました。飯野が近くにいてくれただけで精神的に楽でした。飯野が前に出ると少しペースが上がるほどでした。今思えば飯野も同じペースで走っていれば(結果が違ったかも)とも思います。飯野は強いので結果はまぐれではないです。
体については、昨秋の輪島の骨折はほぼ影響ないです。一昨年の背骨の圧迫骨折のほうがまだ課題ですね。普通の骨折と違い、つぶれた部分は元に戻らないので、腰周りの負担があります。付き合っていくしかないですが、ハンデには思っていないです。
自分は長い上りは好きですが、それでも海外の強い選手と比べたらベースの力が違います。スプリンターのイグリンスキーでも富士山を40分少しで上るし、バリアーニでも短いプロローグで上位に入る。ベースの力を高めることが今の自分の目標です。その点でTOJや熊野はいい経験でした。この経験を生かして、選手としての成長につなげていきたいです。


結果
P1クラス
1位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)49分12秒
2位 平塚吉光(シマノレーシング)+28秒
3位 飯野智行(宇都宮ブリッツェン)+57秒
4位 狩野智也(TEAM UKYO)+1分47秒
5位 菅野正明(VAX RACING)+2分24秒
6位 森本誠(イナーメ・アイランド信濃山形-JPT)+2分26秒
7位 中村誠(宇都宮ブリッツェン)+2分27秒
8位 櫻井一輝(なるしまフレンドレーシングチーム)+2分50秒
9位 入部正太朗(シマノレーシング)+3分06秒
10位 原充弘(竹芝サイクルレーシングJPT)+3分33秒

Jプロツアーリーダー 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 原川浩介(キャノンデール・スペースゼロポイント)

女子
1位 金子広美(イナーメ・アイランド信濃山形)1時間02分19秒
2位 高橋奈美(Vitesse-Serotta-Feminin)+3分42秒
3位 西加南子(LUMINARIA)+6分15秒

E1クラス
1位 田崎友康(F(t)麒麟山 Racing)51分23秒
2位 足立智弘(クラブGiro)+01秒
3位 矢部周作(クラブシルベスト)+33秒
4位 雨澤毅明(ブラウ・ブリッツェン)+1分14秒
5位 清宮洋幸(竹芝サイクルレーシング)+1分47秒
6位 田端伸行(スペース・ゼロポイント)+2分10秒

photo&text:Hideaki.TAKAGI
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