10人の逃げは容認され、イザギーレの独走勝利が決まった。プロ2年目、23歳のバスク人選手イザギーレはジロ初勝利を喜ぶ。マリアローザ争いはまったく演じられることなく総合上位陣はお互いを見合ったままゴールした。

プロ2勝目を飾ったヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)

グランツール初勝利を飾ったヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル)グランツール初勝利を飾ったヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) photo:Riccardo Scanferla過去にブエルタ・ア・アストゥリアスで勝利したことがあるけど、これが僕にとってグランツールでの初めての勝利。
アストゥリアスでの勝利には興奮したけど、ジロ・デ・イタリアで勝利できるなんてもっと素晴らしいよ。
逃げグループの誰もが僕より平坦では強いように思えた。だから最後の坂で僕はハードに攻める決心をしたんだ。少しの差を保つのに本当に苦しんだよ。
僕はサイクリストの家系に生まれたんだ。僕の家族は自転車レースの長い長い伝統を持っているんだ。父はシクロクロスをしていたけど、プロ選手じゃなかった。でも僕の兄はシクロクロスのプロ選手だったんだ。それでも父は僕よりも大きくて強かった。僕はどちらかと言えばクライマーだったね。
今シーズンでプロ入り2年目なんだ。でもこれが今までで最も大きな勝利。ジロの第3週でステージ優勝できたということは、僕は回復力に優れたいいステージレーサーだということを意味しているよね。
カチューシャチームやロドリゲスとはとくに逃げを容認する取り決めはなかったよ。僕らには強くて総合が狙えるミケル(ニエベ)がいる。これから僕らは彼を助けて走るよ。

マリアローザを守ったホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)

危なげなくメイン集団内でゴールするホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)危なげなくメイン集団内でゴールするホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) photo:Riccardo Scanferla今日はいいフィニッシュだったね。もし誰かがアタックしたら僕もアタックするつもりだったけどね。
ジロはタフでまだ長いし、僕は(リーダーとして)特権のある位置にいるから、僕はアタックすべき選手じゃなかったね。

でも明日は事態は異なるだろうね。タイム差を稼げるステージだ。下りの難しさについて良く意見がかわされているようだけど、やはり上りでこそたくさんのアタックがあるステージだと思っている。
このジロは下りではなく上りで勝つことができるジロだ。でも、上りで苦しんだ選手は下りでも苦しむことになるだろうね。

僕は明日リクイガスがレースを過酷にするだろうと思っている。なぜなら彼らこそそれができる選手を揃えているから。そしてそのスタイルがバッソには合っているから。

チームスカイのステフェン・デヨンフ監督

チームにとっていい一日だった。逃げが決まったということは、我々チームにとっては2日目の休息日を意味したからね。
マリアビアンカを守ったセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ)マリアビアンカを守ったセルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、チームスカイ) (c)CorVosチームに私が出した指示は、最後の坂の前でリゴベルト(ウラン)とセルジオ(エナオモントーヤ)をしっかりとケアすること。うまくやりきったね。総合でタイムを失う選手はいなかった。
チームバスに戻った時、皆が調子がいいようだった。今夜はよく休んで明日のタフな一日に備えたい。明日は一日中登っては下るを繰り返し、マリアローザ争いが繰り広げられるだろう。我々はリゴベルトとセルジオがいい位置にいられるように出来る限りのことをするべきなんだ。



コメントは現地取材、プレスリリース、チーム公式サイト、選手個人サイト、TVインタビュー、twitterなどより。

text:So.Isobe
photo:Kei.TSUJI,CorVos,Riccardo Scanferla

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