ソノラ〜クローヴィス 209.6kmで行われた第4ステージはここまで3連勝のペーター・サガン(リクイガス・キャノンデール)がまたしても余裕のスプリント勝利。驚きのストレート4勝目を挙げた。

ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)が4連勝!ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)が4連勝! (c)www.amgentourofcalifornia.com

ここまで3連勝を挙げているサガンにファンがサインを求めて殺到するここまで3連勝を挙げているサガンにファンがサインを求めて殺到する (c)www.amgentourofcalifornia.com第3ステージまでの海岸線からやや南下し、第4・5ステージはカリフォルニア州の中心部で開催される。シエラネバダ山脈の麓で行われる第4ステージは、209.6kmを走る今大会最長距離のロングステージだ。
かつてゴールドラッシュに沸いたスタート地点の街ソノラかつてゴールドラッシュに沸いたスタート地点の街ソノラ (c)www.amgentourofcalifornia.com途中6つのカテゴリー山岳ポイントがあり、おそらく今大会で最も難しいステージとなる。
コースは過去にゴールドラッシュに沸いたソノラの街をスタートし、かつて金塊を積んだ馬車が通った歴史的な49号線をひたすら走る。ヨセミテ国立公園の付近を経て、一路クローヴィスへと一直線に南下する。序盤からアップダウンが続くアタッカー向きのコースだが、最高標高地点の山岳ポイントは約135km地点で、ゴールの約75㎞前。頂上からのダウンヒルを経てゴールまでは平坦路で長く、大きな逃げが決まらなければスプリンターにもチャンスが生まれるステージだ。

スタート間もなく、コースプロフィールをみて逃げ切りを狙ったアタックが続く。
いくつかの逃げを経て決まったのは11人の逃げ。メンバーは次のとおり。
ヨセミテ国立公園付近を通過するメイン集団ヨセミテ国立公園付近を通過するメイン集団 (c)www.amgentourofcalifornia.comレディオシャック・ニッサンのマルケル・イリサール(スペイン)とベンジャミン・キング(アメリカ)、ドリス・デヴェナインス(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ )、オメガファーマ・クイックステップ(ベルギー、BMCレーシング)、ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ラボバンク)、アレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)、ティモシー・ダッガン(アメリカ、リクイガス・キャノンデール)、ウェズリー・サルツバージャー(オーストラリア、オリカ。グリーンエッジ)、ミカエル・シュレル(フランス、アージェードゥーゼル)、そしてコロンビア・コルデポルテのダーウィン・アパトゥマ、カルロス・クインテロ。
11人は協調しながら厳しいアップダウンをこなしてゆく。

山岳でサガンをアシストするリクイガス・キャノンデール山岳でサガンをアシストするリクイガス・キャノンデール (c)www.amgentourofcalifornia.com11人の逃げは中盤までに5分25秒に差を開くが、途中カルロス・クインテロが脱落。追走のメイン集団も最後の上りに向けてペースを上げ、着実に差を縮める。最後の山岳の登り口では1分20秒差まで縮まった。
このペースアップに集団は長く伸び、苦しんだのはトム・ボーネン(オメガファーマ・クイックステップ)。一時集団から遅れてしまう。

カリフォルニアの空の下、最長ステージを走るカリフォルニアの空の下、最長ステージを走る (c)www.amgentourofcalifornia.comそして逃げ集団は捕まり、最後の上りではジョージ・ベネット(ニュージーランド、レディオシャック・ニッサン)、トーマス・ピーターソン(アメリカ、ガーミン・バラクーダ)、ミカエル・ガリンド(コロンビア・コルデポルテ)の3人が逃げる。
その逃げにブラム・タンキンク(オランダ、ラボバンク)、ミカエル・シュレル(フランス、アージェードゥーゼル)、ブライアン・ヴァンブルグ(デンマーク、スパイダーテック)が合流し、5人に。
遅れていたボーネンはチームメイトの献身的なサポートを受け、なんとか集団に復帰を果たした。

5人の逃げはしかし、今日もサガンでの勝利を狙いたいリクイガス・キャノンデール、そしてサガンに対抗したいボーネン擁するオメガファーマ・クイックステップ、昨ステージでも2位に甘んじているハインリッヒ・ハウッスラー擁するガーミン・バラクーダ勢が代わる代わるペースを上げ、吸収されてしまう。

抜群の伸びを見せたペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)抜群の伸びを見せたペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) (c)www.amgentourofcalifornia.comあとはスプリント勝負を待つゴール地点のクローヴィスへの平坦路をひた走るプロトン。ジョニークラーク(スパイダーテック)がアタックするものの吸収。そしてゴール前4.5kmでサプライズアタックを掛けたのはデーヴィッド・ザブリスキー(ガーミン・バラクーダ)だった。

第4ステージの表彰台 優勝はペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)第4ステージの表彰台 優勝はペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) (c)www.amgentourofcalifornia.comザブリスキーはアメリカTTチャンピオンの意地を見せ、低いエアロ姿勢で独走を続ける。まとまりを見せない集団はこの逃げに手を焼くが、ゴールまで2kmが迫ると急速にまとまりを見せ、リクイガスとクイックステップの列車が形成され、ゴール1.5km前でやがてザブリスキーを飲み込んでしまう。

ボーネンのために必死で先頭を引くゲラルド・チオレックらオメガファーマ・クイックステップ勢、そしてロジャー・クルーゲで勝利したいアルゴス・シマノが激しく先頭を争うが、リクイガス・キャノンデールはダニエル・オスがペーター・サガンを強力に牽引。これに割って入ってゆく。
堂々の4連勝を挙げたペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)堂々の4連勝を挙げたペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) (c)www.amgentourofcalifornia.comサガンとクルーゲは肩をぶつけあい、競り合うが、スピードの伸びはサガンにあった。サガンがスプリントを始めると、もう誰も敵わない。そのまま余裕でフィニッシュラインに到達し、余裕のポーズで勝利をアピール。
ボーネンは肩を並べることもできず、ハウッラーは再び2位に甘んじた。3位はマイケル・マシューズ(ラボバンク)。

まさに無敵の怪物。サガンは第1ステージからのストレート4連勝という驚異的な勝利を挙げた。見るところ、明らかに敵なし。ここまでオールラウンドな能力が評価されてきたサガンだが、この4ステージでピュアスプリンターとしての地位さえも確立した。表彰式では掌に指4本のポーズを誇らしげにしてみせた。

サガンはたどたどしい英語でレース後のインタビューに答える。
「今日はもう一勝できるとは思ってもみなかった。最後の上りの後、チームメイトのダニエル・オスが”今日も勝とうぜ”と言ったんだ。僕は”そうは思えないよ”と返事をした。でも心のなかでは”OK、やってみよう”と思った。そしてやり遂げたよ。とてもハッピーだ。チームのみんなに感謝したい」。

ボーナスタイムをすべてのステージで10秒、合計40秒獲得しているサガン。もちろん個人総合成績でもトップだが、明日第5ステージは個人タイムトライアルが待っている。サガンの持ちタイムを持ってしても首位を守るのは難しいと思っているようだ。サガンは言う
「明日はイエロージャージにグッバイを言う日だね。タイムを失うことは目に見えているから、体力の回復に充てることにするよ。そしてもう一勝を狙いたい」。

土井雪広はタイム差なし85位フィニッシュ
なお、途中苦しみながらもメイン集団内でタイム差なしの85位でゴールしている土井雪広(アルゴス・シマノ)は「今日はいきなり36度の快晴。暑くて死ぬかと思った。登り区間は熱中症ぎりぎりのラインだったね。自分のテンポで登って登りの頂上付近で一気に前に追いついた。そこからはお馴染みのスプリントの位置取りーーー。今日は追い風基調だったからラスト2.5キロのコーナー手前までがんばれた!
結果はロジャーが5位。今日は暑さで登りはリズムが刻めなかった区間もあり、ストレスのあるステージでした。明日はタイムトライアル。休息日に当てます。」とTwitterにつづっている。


ツアー・オブ・カリフォルニア2012第4ステージ結果
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 5h18'08"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ)
3位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ラボバンク)
4位 トム・ボーネン(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ)
5位 ロジャー・クルーゲ(ドイツ、アルゴス・シマノ)
6位 ジャスパー・スチューイヴェン(ベルギー、ボントレガー・リブストロング)
7位 ギョーム・ボワヴァン(カナダ、スパイダーテック)
8位 アレクサンダー・キャンデラリオ(アメリカ、チームオプタム)
9位 リー・ハワード(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
10位 ロイド・モンドリー(フランス、アージェードゥーゼルラモンディアール)

個人総合成績
1位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 19h52'52"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・バラクーダ) +16″
3位 ジェフリー・ラウダー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)+34″
4位 アレックス・ハウス(アメリカ、、ガーミン・バラクーダ)+35″
5位 フレッド・ロドリゲス(アメリカ、チームエクセルジー) +36″
6位  ベンジャック・メイネス(アメリカ、ビッセル)
7位 マイケル・イリサール(スペイン、レディオシャック・ニッサン
8位 マーク・デマール(オランダ、ユナイテッドヘルスケア) +37″
9位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ラボバンク)+38″
10位 ジョシュ・アトキンス(オーストラリア、ボントレガー・リブストロング)+39″

山岳賞
セバスティアン・サーラス(カナダ、オプタム)

ポイント賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

新人賞
ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)

チーム総合成績
BMCレーシング

※ゴールスプリントでサガンと争ったアルゴス・シマノの選手をマルセル・キッテルとお伝えしましたが、正しくはロジャー・クルーゲです。お詫びして訂正します。

text:Makoto.AYANO
photo:Mark johnson/CorVos,amgentourofcalifornia
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