スカルポーニ「2勝目、でもイタリアで勝ったのは初めて」　メンショフ「僕には自信がある」

上りスプリントで格の違いを見せつけて勝利したスカルポーニ。ジロ2勝目を飾ったが、実はこれがイタリア国内では初勝利。マリアローザを含むメイン集団は平穏な日を過ごしたが、翌19ステージが最大の山場になる。

集団からアタックを仕掛けるミケーレ・スカルポーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ） photo:Kei Tsuji

ミケーレ・スカルポーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）

僕にとってパーフェクトなフィナーレだった。こういった上りフィニッシュは僕向き。大好きだね。逃げて勝つのはいつも素晴らしい。最後の数キロはたくさんアタックがあって難しかったけど、それをカバーするだけの脚が僕にはあった。そしてスプリントできた。

モンテ・ペトラーノ（第16ステージ）の後、エネルギー切れのような状態になって危機に陥ったんだ。完全に燃え尽きていた。でも今日はエネルギーが戻ってきた。

今日は本当に良かった。いい脚があったし、特別な一日になった。これは僕にとってジロでのイタリアでのはじめての勝利なんだ。なぜって前の勝利はオーストリアでのものだったから（笑）。
ジロに勝つことはいつも夢だった。本当にハッピーだね。

「さあ、開けるよ、準備はいいかい」 photo:Kei Tsuji

デニス・メンショフ（ロシア、ラボバンク）

今日はすごく良かった。ああいった逃げができるというのは僕らにとって理想的。余裕を持って集団をコントロールすることができた。

明日はハードな一日になる。誰もが自分の勝利に向かって走るだろう。僕は何かのスペシャリストじゃない。クライマーでもないし、タイムトライアラーでもない。でも僕はそうやって走ってきた。それが僕にはいいんだろう。

明日ディルーカがアタックすることは分かりきっている。彼についていかなくてはいけない。上りでどうなるか。
もし1分を失えば、ローマでの短いタイムトライアルではどうにも取り返すことができない。それだけの大きな差になる。

僕は今リラックスしている。自信がある。強さを感じている。明日は僕にとってだけじゃなく、皆にとって重要な日だ。最後の重要な一日だ。

ミケーレ・スカルポーニ（イタリア、ディキジョヴァンニ）が後方を確認 photo:Kei Tsuji

2位のダニー・ペイト（アメリカ、ガーミン・スリップストリーム）

ああ、何てことだ。2位じゃ誰も覚えてくれないよ。第18ステージで誰が2位だったかなんて、誰の記憶にも残らないよ。勝利が全てなのに。いいレースをしたと思う。でも少し届かなかっただけだ。

一度本気でスプリントして、でも後は誰かに着いていった。そして、上り坂のスプリント。スカルポーニが前に出たら、着いていけなかった。彼がただ上りで一番強かったんだ。


並んでゴールするダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）とデニス・メンショフ（ロシア、ラボバンク） photo:Kei Tsuji

ダニーロ・ディルーカ（イタリア、LPRブレークス）

明日のステージはブロックハウスほど長くないが、いい上りだ。でも勾配が不規則で、急なセクションもところどころある。もしメンショフにプレッシャーをかけ続けることができれば、マリアローザを奪うことはできると思う。ジロに勝とうとするなら明日が最後のチャンスだ。