今年からプロローグが追加され、3日間から4日間の闘いになったツール・ド・熊野。プロローグは雨と強風の中750mのタイムトライアルで争われ、マリウス・ウィズィアック(NIPPO・コルナゴ)が制した。

トップタイムのマリウス・ウィズィアック(NIPPO・コルナゴ)トップタイムのマリウス・ウィズィアック(NIPPO・コルナゴ) photo:Hideaki.TAKAGI15時30分からの個人タイムトライアルによるプロローグで幕を開けたツール・ド・熊野。新宮市役所前を往復するコースで、特別協賛企業のキナン本社ビル周辺路を走る。直角で狭い4箇所のコーナーワークが見もの。

あいにく天候は雨。そして強風という悪コンディションのこの日、トップの平均時速が40km程度であることから、いかに荒れた天候だったかが分かるだろう。トップのマリウス・ウィズィアック(NIPPO・コルナゴ)は1'05".70のタイムをマーク。リーダージャージに袖を通すことになった。

2位のカルロ・ウェストファール(チームネオテル)は0.7秒遅れ。ウェストファールは昨年ゲロルシュタイナーに所属し、プロ1年目でエネコツアー2008第5ステージで集団スプリントを制して優勝を飾っている実力者。

日本人トップは3位の西谷泰治(愛三工業レーシング)。注目は6位の小坂光(宇都宮ブリッツェン)で、U23で1位となりホワイトジャージに袖を通した。


プロローグ結果


2位カルロ・ヴェストファール(ネオテル)2位カルロ・ヴェストファール(ネオテル) photo:Hideaki.TAKAGI1位 マリウス・ウィズィアック(NIPPO・コルナゴ)        1'05".70
2位 カルロ・ウェストファール(チームネオテル)         +0".07
3位 バレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)+0".19
4位 西谷泰治(愛三工業レーシング)               +0".54
5位 ノーラン・ホフマン(チームネオテル)            +0".71
6位 小坂光(宇都宮ブリッツェン)                +0".85
7位 ソフロビ・メヒディ(タブリーズ・ペトロケミカル)      +0".89
8位 品川真寛(愛三工業レーシング)               +0".90
9位 綾部勇成(愛三工業レーシング)               +1".15
10位 野寺秀徳(シマノレーシング)                +1".47

フォトギャラリーには前夜祭での各チームの写真もあわせて掲載している。

photo&report:高木秀彰