4月11日、トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)がトレーニング中に自動車と接触。一時的に意識を失い、病院に搬送された。一方、ブラバンツ・ペイルで落車したアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)とペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)は骨折を免れ、アルデンヌ・クラシックに出場する予定だ。

トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ)トニ・マルティン(ドイツ、オメガファーマ・クイックステップ) photo:Cor Vosオメガファーマ・クイックステップの公式リリースによると、事故の衝撃でマルティンは一時的に意識を失った。すぐさまミュンスターリンゲンの病院へと搬送され、頬骨骨折との診断を受けた。

その後マルティンはチューリッヒの大学病院へと移送。現在容態は安定しており、医師の監視下に置かれている。来週にも、折れた頬骨の手術が行なわれる予定だ。

アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン) photo:Kei Tsujiマルティンは昨年パリ〜ニースやツアー・オブ・北京で総合優勝、そしてロード世界選手権タイムトライアルで優勝。オメガファーマ・クイックステップに移籍した今年はスタートが出遅れたが、ブエルタ・アル・パイスバスコで総合5位に入って調子の戻りを示していた。昨年総合2位に入ったツール・ド・ロマンディ(4月24日開幕)に出場予定だったが、出場を見合わせる可能性は高い。

同じオメガファーマ・クイックステップに所属するリーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ)も4月上旬にスペインでトレーニング中に自動車と接触事故を起こし、腓骨の骨折を負っている。絶好調チームにとって2人のオールラウンダーの離脱は大きな痛手だ。

ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) photo:Cor Vos一方、同じ4月11日にベルギーで行なわれたブラバンツ・ペイルでは雨によって落車が多発し、タイムアウトを含めて100名以上がリタイアした。

ゴールまで70kmを残して落車し、その後リタイアしたアンディ・シュレクは「手の痛みが続けばX線検査を受けるけど、おそらく何も問題ない。この2年間は大きな落車を免れていたので、これがシーズン最後の落車になることを望んでいるよ」とコメントしている。

Aシュレクは4月15日のアムステル・ゴールドレースを皮切りに始まる「アルデンヌ・クラシック」に出場予定。Aシュレクは「落車するまでは調子は良く踏めていた」と語っており、クラシック3連戦で昨年の雪辱を狙う。

同じくブラバンツ・ペイルで落車したペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)は、右半身擦過傷、肩と骨盤に打撲を負ってリタイア。リクイガス・キャノンデール公式リリースによると、大怪我を免れたサガンは問題なくアムステル・ゴールドレースに出場する予定だ。

text:Kei Tsuji

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