2012年3月7日、パリ〜ニース(UCIワールドツアー)第4ステージは登りでのゴールスプリント勝負に持ち込まれ、ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)が優勝。ゴール直前の3級山岳で遅れた新城幸也(ユーロップカー)は61位でゴールした。

まだ寒さの残るフランス中部を走るまだ寒さの残るフランス中部を走る photo:Cor Vosブリーヴ・ラ・ガイヤルドからロデーズまでの178kmには、合計5つのカテゴリー山岳が詰め込まれている。レース前半から2級、3級、2級と続き、ラスト15km地点で3級山岳オベール・ル・クレ峠、そしてラスト2km地点で急勾配の3級山岳ボーラン峠を越える。

頂上ゴールにはカテゴライズされていないが、ボーラン峠からさらに高低差80mを1kmかけて登ってロデーズにゴールする。

前日のアンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)に引き続き、この日はチームメイトのヨースト・ポストゥーマ(オランダ)とヤン・バケランツ(ベルギー)、そしてオリヴィエ・カイセン(ベルギー、ロット・ベリソル)、テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)が胃腸のトラブルによってスタートせず。

6km地点で飛び出したのは、昨年大会総合6位のジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)を含む5名(以下の通り)。

逃げグループを形成する5名
ルイスアンヘル・マテマルドネス(スペイン、コフィディス)
バルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ベリソル)
ジャンクリストフ・ペロー(フランス、アージェードゥーゼル)
ピエリック・フェドリゴ(フランス、FDJ・ビッグマット)
リー・ハワード(オーストラリア、グリーンエッジ)

逃げるリー・ハワード(オーストラリア、グリーンエッジ)ら5名逃げるリー・ハワード(オーストラリア、グリーンエッジ)ら5名 photo:Cor Vos脚の揃った逃げグループが築いた最大5分20秒のリードを崩しにかかったのは、ステージ優勝に興味を見せるラボバンクとランプレ・ISD。射程圏内の1分台にリードを抑え込まれた状態で、先頭5名は逃げ続けた。

前半のカテゴリー山岳を連続で先頭通過したマテマルドネスは暫定で山岳賞トップに。やがてゴールまで25kmを切り、タイム差が50秒まで縮まると、山岳賞ジャージ着用を決めたマテマルドネスが早々に脱落。他の逃げメンバーも、ゴールまで20kmを残して吸収された。

レース序盤からラボバンクが集団コントロールレース序盤からラボバンクが集団コントロール photo:Cor Vos3級山岳オベール・ル・クレ峠に向けて集団のペースを上げたのはオメガファーマ・クイックステップ勢で、第1ステージを制したトム・ボーネン(ベルギー)もアシストとして集団先頭へ。オベール・ル・クレ峠の頂上手前でトーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)が飛び出したが、メイン集団を振り切るには至らず。

前日の第3ステージ2位で、この日のステージ優勝に向けて意気込んでいたサイモン・ジェランス(オーストラリア、グリーンエッジ)は、最後の3級山岳ボーラン峠に向けてペースが上がった集団内で落車。チャンスを失ってしまう。

3級山岳オベール・ル・クレ峠でアタックするトーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)3級山岳オベール・ル・クレ峠でアタックするトーマス・デヘント(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) photo:Cor Vosロータリーが連続するテクニカルコースで、ボーラン峠に向けて激しいポジション争い勃発。登りが始まるとメイン集団は一気に縮小し、新城幸也(ユーロップカー)はこの時点で脱落する。

ラスト2km地点で勢いよく飛び出したアンドレアス・クレーデン(ドイツ、レディオシャック・ニッサン)はラスト600mで吸収され、最終的に60名によるスプリント勝負に持ち込まれた。

ゴール前で落車したサイモン・ジェランス(オーストラリア、グリーンエッジ)ゴール前で落車したサイモン・ジェランス(オーストラリア、グリーンエッジ) photo:Cor Vosダミアーノ・クネゴ(イタリア)らのサポートを受け、好位置でスプリントを開始したのは、ナショナルチャンピオンジャージを着るグレガ・ボーレ(スロベニア、ランプレ・ISD)。しかし別ラインで勢い良く追い上げたメールスマンがボーレを振り切り、大きく両手を広げてゴールした。

両手を広げてゴールするジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)両手を広げてゴールするジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル) photo:Cor Vosレース後のインタビューで「ゴール手前のロータリーを抜けた時点で5〜6番手につけていた。後ろ過ぎると思ったけど、ゴール前は登りだったので、タイミングを待って、待って、待って、そして“ここだ”と言うタイミングでスプリントしたんだ」と語るメールスマンは、2007年にディスカバリーチャンネルでプロデビューし、2008年から4年間フランセーズデジュー、そして今年からロット・ベリソルに所属する26歳。

今シーズンはすでにヴォルタ・アン・アルガルヴェでステージ優勝を飾っており、プロトンの中での存在感は増している。「昨シーズンは背中と左脚の故障に悩まされたけど、それはもう昔の話。冬の間に有益なトレーニングを積んで、健康体でレースに戻ってきた。チームの雰囲気もよく、今日の勝利はチームメイトに捧げたいと思う」と語った。

総合順位に大きな変動はなく、ステージ10位でゴールしたブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)がリーダージャージをキープ。山岳賞ジャージはデヘントからマテマルドネスの手に移っている。

最後の3級山岳ボーラン峠で集団から脱落した新城幸也は54秒遅れの61位でゴール。総合では46位に順位を下げている。

選手コメントはレース公式リリースより。


パリ〜ニース2012第4ステージ結果
1位 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、ロット・ベリソル)         4h21'01"
2位 グレガ・ボーレ(スロベニア、ランプレ・ISD)
3位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
4位 シャビエル・フロレンシオ(スペイン、カチューシャ)
5位 ジョナタン・イヴェール(フランス、ソール・ソジャサン)
6位 サイモン・ゲスク(ドイツ、プロジェクト1t4i)
7位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、アージェードゥーゼル)
8位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
9位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ)
10位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)
61位 新城幸也(日本、ユーロップカー)                    +54"

個人総合成績
1位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)           13h30'52"
2位 リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、オメガファーマ・クイックステップ) +06"
3位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)     +11"
4位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、オメガファーマ・クイックステップ)  +14"
5位 マキシム・モンフォール(ベルギー、レディオシャック・ニッサン)      +18"
6位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)         +18"
7位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)             +20"
8位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、モビスター)               +29"
9位 サイモン・スピラック(スロベニア、アスタナ)               +33"
10位 ロベルト・キセロフスキー(クロアチア、アスタナ)             +36"
46位 新城幸也(日本、ユーロップカー)                     +4'14"

ポイント賞
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)

山岳賞
ルイスアンヘル・マテマルドネス(スペイン、コフィディス)

新人賞
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)

チーム総合成績
オメガファーマ・クイックステップ

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos
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