ツアー・オブ・ジャパン2009第6ステージが5月23日(土)に静岡県の日本CSCにて行われ、前半から逃げたジャック・ボブリッジ(チームAIS)が、ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)らを下して2勝目を挙げた。

序盤の追走集団。セルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)、佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)ら序盤の追走集団。セルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)、清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)、佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)ら photo:Hideaki.TAKAGIチームとしては4勝目だ。個人総合はセルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)のままで明日、最終日の東京ステージを迎える。

修善寺駅前をパレードスタートした集団がコースインしてレースが始まる。8kmコース12周、96kmのレースだ。まずはトラヴィス・メイヤー(チームAIS)が逃げる。2周目で吸収、今度は4周目で山岳賞ジャージのマティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)とジャック・ボブリッジ(チームAIS)が逃げる。そしてメイン集団もバラけて5周目にはドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)と増田成幸(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)が逃げるが、増田は2周で下がっていく。

6周目には先頭の2人にフォフォノフが追いつき3人が逃げる。後続はまとまり30人ほどの集団になる。終盤までこの体制が続き、10周目にクヴァシナが遅れ、先頭はボブリッジとフォフォノフの一騎打ち、後続も15人ほどに絞られ最終周回へ。

ゴールはボブリッジがフォフォノフを下し優勝。南信州ステージの再現となった。
3位争いは抜け出したヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)が取り、ポイントを追加した。清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)と佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)がこの集団でゴールし総合上位の位置を固めた。地元修善寺工業高校出身の野寺秀徳(シマノレーシング)は7位でゴール。

終盤にカルミオーロ・Aスタイル勢は消耗してリーダーのセルヒオ・パルディージャだけになったが上位でゴールして総合1位をキープ。カザフ勢らの逆転はならなかった。日本勢では清水と佐野、そして野寺が上位ゴールしたが、フォフォノフがアタックしたときに増田だけが付いた場面が勝負を決めた。

翌東京ステージでの大逆転は難しい。しかし平地ステージで逃げが決まると取り返しの付かない差がつく。少ない可能性だが、それを信じて各チームのアタックが見られるだろう。

結果
第6ステージ伊豆
1位 ジャック・ボブリッジ(チームAIS)2時間45分12秒
2位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)+02秒
3位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)+50秒
4位 マイケル・マシュー(チームAIS)+52秒
5位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+52秒
6位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)+52秒
7位 野寺秀徳(シマノレーシング)+52秒
8位 ゴン・ヒョソク(ソウルサイクリング)+52秒
9位 佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)+52秒
10位 セルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)+52秒

中盤、逃げ続ける3人。ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)、ジャック・ボブリッジ(チームAIS)、マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)中盤、逃げ続ける3人。ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)、ジャック・ボブリッジ(チームAIS)、マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ) photo:Hideaki.TAKAGI

個人総合時間
1位 セルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)16時間22分33秒
2位 ゴン・ヒョソク(ソウルサイクリング)+2分03秒
3位 ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタンナショナルチーム)+2分24秒
4位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)+2分26秒
5位 ヴィンチェンツォ・ガロッファロ(アミーカチップス・クナウフ)+4分21秒
6位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+4分31秒
7位 ジャック・ボブリッジ(チームAIS)+4分46秒
8位 佐野淳哉(NIPPO・コルナゴ)+4分56秒
9位 マイケル・マシュー(チームAIS)+5分23秒
10位 トラヴィス・メイヤー(チームAIS)+7分29秒
チーム4勝目、自身も2勝目のジャック・ボブリッジ(チームAIS)チーム4勝目、自身も2勝目のジャック・ボブリッジ(チームAIS) photo:Hideaki.TAKAGI

個人総合山岳賞
1位 マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)32点
2位 ゴン・ヒョソク(ソウルサイクリング)22点
3位 セルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)19点

個人総合ポイント賞
1位 ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)49点
2位 リー・ハワード(チームAIS)40点
3位 マイケル・マシュー(チームAIS)36点

団体総合時間賞
1位 カザフスタンナショナルチーム49時間17分25秒
2位 チームAIS+6分02秒
3位 アミーカチップス・クナウフ+10分16秒

ステージ優勝のジャック・ボブリッジ(チームAIS)は、来年にガーミン・スリップストリームへの加入が決まっているステージ優勝のジャック・ボブリッジ(チームAIS)は、来年にガーミン・スリップストリームへの加入が決まっている photo:Hideaki.TAKAGI左からステージ優勝ジャック・ボブリッジ(チームAIS)、個人総合セルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)、山岳賞マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)、ポイント賞ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム)左からステージ優勝ジャック・ボブリッジ(チームAIS)、個人総合セルヒオ・パルディージャ(カルミオーロ・Aスタイル)、山岳賞マティア・クヴァシナ(アミーカチップス・クナウフ)、ポイント賞ヴァレンティン・イグリンスキー(カザフスタンナショナルチーム) photo:Hideaki.TAKAGI

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