全日本チャンピオン別府史之の加入で注目される新チーム、グリーンエッジが2012年度のメンバーを確定させた。最終的にロード世界選手権U23タイムトライアル1位のルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)と同3位のマイケル・ヘップバーン(オーストラリア)が加わり、オーストラリア人選手17名、海外選手13名という構成に。

ロード世界選手権U23TTで優勝したルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)ロード世界選手権U23TTで優勝したルーク・ダーブリッジ(オーストラリア) photo:Kei Tsuji今年9月にデンマーク・コペンハーゲンで開催されたロード世界選手権U23タイムトライアルで優勝したダーブリッジと、同3位のヘップバーン。チームジェイコ・AISに所属する若きオージーが、グリーンエッジへの最終加入選手となる。

ダーブリッジとヘップバーンはともに20歳。グリーンエッジのシェイン・バナンGMは2人の加入を歓迎する。

マイケル・ヘップバーン(オーストラリア)マイケル・ヘップバーン(オーストラリア) photo:Kei Tsuji「2人とも才能に溢れた選手であり、他のチームに契約のチャンスを与えたくなかった。我々はロードレース主体のチームだが、トラックレースに野望を抱く選手をサポートすることもミッションの一つ。ルークとミカエルは、ロンドン五輪の団体追い抜きでオーストラリアチームの要を担う。金メダルを狙う彼らを後押ししたい」。

これによりグリーンエッジのメンバーが確定した。UCI(国際自転車競技連合)の規定によると、UCIプロチームのメンバーは最小23名で、最大30名(ネオプロ2〜5名の場合)。ダーブリッジ、ヘップバーン、テクレハイマノの3名がネオプロ扱いとなる。

メンバーの内訳はオーストラリア人選手17名、海外選手13名。当初「オーストラリア人選手の比率は75%」という目標を打ち出していたが、実際は57%に留まった。AIS(オーストラリア国立スポーツ研究所)出身者が多数を占めており、トラックレースにも精通した選手が揃う。なお、AISに属さないジャパンカップ覇者ネイサン・ハース(ジェネシス・ウェルスアドヴァイザーズ)はガーミン・サーヴェロへの移籍を決めている。

チームはUCIワールドツアーライセンスを申請済み。UCIが発表したチーム格付けランキングでは基準となるトップ15位以内に入っており、ライセンス獲得が確実視されている。

グリーンエッジ2012メンバー
マシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)
リー・ハワード(オーストラリア、HTC・ハイロード)
ロビー・マキュアン(オーストラリア、レディオシャック)
サイモン・ジェランス(オーストラリア、チームスカイ)
アラン・デーヴィス(オーストラリア、アスタナ)
サイモン・クラーク(オーストラリア、アスタナ)
スチュアート・オグレディ(オーストラリア、レオパード・トレック)
ジャック・ボブリッジ(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
トラヴィス・マイヤー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
ブレット・ランカスター(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
マシュー・ウィルソン(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
バーデン・クック(オーストラリア、サクソバンク・サンガード)
ウェズリー・サルツバージャー(オーストラリア、FDJ)
ミッチェル・ドッカー(オーストラリア、スキル・シマノ)
ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア、ネオプロ)
マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ネオプロ)

別府史之(日本、レディオシャック)
ダリル・インペイ(南アフリカ、レディオシャック)
セバスティアン・ラングフェルド(オランダ、ラボバンク)
ピーター・ウェーニング(オランダ、ラボバンク)
イェンス・モーリス(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)
クリスティアン・メイヤー(カナダ、ガーミン・サーヴェロ)
スヴェイン・タフト(カナダ、スパイダーテックC10)
トーマス・ヴァイクス(リトアニア、アスタナ)
アイディス・クルオピス(リトアニア、ランドバウクレジット)
イェンス・ケウケレール(ベルギー、コフィディス)
ミハエル・アルバジーニ(スイス、HTC・ハイロード)
ジュリアン・ディーン(ニュージーランド、ガーミン・サーヴェロ)
ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ネオプロ)

text&photo:Kei Tsuji

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