2011年10月16日、京都府南山城村高山ダムで関西シクロクロスのプロローグが開催された。C1は島田真琴(シマノドリンキング)が優勝。耐久レースを含め、約200名の出場者が泥コースを楽しんだ。

京都府南山城村の高山ダム横に作られた特設コース京都府南山城村の高山ダム横に作られた特設コース photo:Kei Tsuji毎年全10戦行われるシリーズ戦に先駆けて行われるプロローグ。今年は京都府南山城村の山あいにある高山ダム横の広場で開催。まだロードレースシーズンが終了していないにも関わらず、200名のエントリーを集めた。

コースは迷路のように入り組んだ平らな広場と、土手のような段差を組み合わせたもの。短めの周回だが、高低差10m弱を一気に駆け上がる30段の階段が選手たちの前に立ちはだかる。前日までの雨により路面はウェットなコンディション。シケインと高さのないステップが1カ所ずつ設定された。

C1 先頭を快走する沢田時(ENDLESS/ ProRide)C1 先頭を快走する沢田時(ENDLESS/ ProRide) photo:Kei TsujiC1レースは、今年も40分の制限で出場する高校生の沢田時(ENDLESS/ ProRide)が1周目からレースをリードする。昨年のシクロクロス世界選手権ジュニアレースで日本人最高位となる16位に入った沢田は、後続のエリート選手をぐんぐん引き離す圧倒的な走りを見せ、一足先に40分でレースを終えた。

沢田に代わって先頭に立ったのは、昨年までシマノレーシングで活動していた島田真琴。2番手を走行していた小渡健吾(エルドラード)がメカトラで後退すると、島田がそのままリードを守って優勝した。2位には同じシマノドリンキング所属で今回のコースデザインにも携わった松井正史が入っている。

C1 先頭の沢田を追う島田真琴(シマノドリンキング)C1 先頭の沢田を追う島田真琴(シマノドリンキング) photo:Kei Tsuji島田は昨年のロードレース引退後も、シマノ社員として働きながら積極的にレースに参戦。1週間前に行われたMTBのJシリーズ最終戦の瀬女ではエキスパートクラスで優勝している。

島田は「今シーズンは全日本選手権を含め、できるだけシクロクロスに出場したいと思っています」と語る。この日は泥によるトラブル回避のため、ピットで4〜5回バイクを交換。バイクの担ぎ方等に改善点を残しながらも、持ち前の走力で勝利した。

C1 島田を追う小渡健吾(エルドラード)C1 島田を追う小渡健吾(エルドラード) photo:Kei Tsuji「パナソニックのフレームをオーダーしましたが間に合わず、今回は(当日輪島の実業団レースで優勝した)畑中さんのチタンバイクを借りました。次の出場までに電動メカで組んだニューバイクを用意します」と気合い十分だ。

ロードやMTBで活躍する選手が同じ舞台で闘うのもシクロクロスの魅力の一つ。Jシリーズ最終戦の瀬女でシリーズ4連勝を飾り、年間シリーズチャンピオンに輝いた小野寺健(スペシャライズド)はC2に出場。MTBでの出場だったが、他を寄せ付けない強さを見せて優勝した。今シーズンはシクロクロスに出場する予定で、この日の勝利によりC1に復帰。次戦までにシクロクロスバイクを用意すると言う。

C1 プロローグを制した島田真琴(シマノドリンキング)C1 プロローグを制した島田真琴(シマノドリンキング) photo:Kei TsujiCL1は全日本チャンピオンの豊岡英子(パナソニック・レディース)が優勝。CM1は大河内二郎(シルクロード)との接戦を制した小澤達司(エキップアサダ・シクロクラブ)が優勝している。また、午後にはソロとチーム混合の90分耐久レースも開催。参加者は新調したばかりのシクロクロスバイクやパーツ、そしてポジションなどの感触を確かめながら、シーズン初戦を終えた。

日本で最も参加者を集めるシクロクロスシリーズ戦としての地位を確固たるものとしている関西シクロクロス。初開催は1995年12月で、以降1シーズンにつき11レースを実施している。毎年参加者数は増加し、昨シーズンはのべ4137名がエントリー。最終戦の桂川では、過去最多の608名が出場した。

関西シクロクロス出場者数
2003~2004年  1910人   2007〜2008年  3038人
2004~2005年  2076人   2008〜2009年  3413人
2005〜2006年  2338人   2009〜2010年  3395人
2006〜2007年  2556人   2010〜2011年  4137人

CM1 先頭で競り合う大河内二郎(シルクロード)と小澤達司(エキップアサダ・シクロクラブ)CM1 先頭で競り合う大河内二郎(シルクロード)と小澤達司(エキップアサダ・シクロクラブ) photo:Kei Tsuji今シーズンの関西シクロクロスについて、実行委員長の矢野淳さんに聞く。

「基本的に例年通りですが、今年は奈良県の『くろんど池』が初登場します。あと、例年土日で行っていた全日本選手権(土曜に関西シクロクロス、日曜に選手権)を分離します。12月11日に開催するマキノでの全日本選手権は日曜日だけで、関西シクロクロスから独立。1ヶ月前の日曜日に、同じ会場で関西シクロクロスを行います」。

CL1 バイクを担いで階段を上る豊岡英子(パナソニック・レディース)CL1 バイクを担いで階段を上る豊岡英子(パナソニック・レディース) photo:Kei Tsuji「出場者だけではなくて、観戦していても楽しいようなレースにしたい」という言葉通り、近年は地元の方々の出店に加え、飲食店やメーカーによる出店も目立つ。「沢山の方に楽しんでもらいたい。ですがシーズン後半の桂川や堺は、参加者数が500人を超えます。参加者の方々にしっかりとレースを楽しんでもらうためにも、参加者数に制限を加える必要が出てくるかも知れません」と、人気大会ならではの悩みもある。

C1やCL1以外のカテゴリーでは、シクロクロスバイク以外の機材(MTBなど)でも出場可能。カテゴリーは細かく分かれており、自分に適したレースに出場できる。シリーズ戦の第1戦は、11月6日(日)南丹市府民の森ひよしにて開催される。

C2 MTBで参戦した小野寺健(スペシャライズド)が先頭C2 MTBで参戦した小野寺健(スペシャライズド)が先頭 photo:Kei TsujiC1 表彰台C1 表彰台 photo:Kei Tsuji


関西シクロクロス2011-2012日程
プロローグ 10月17日(日)南山城村高山ダム   →レースレポート 
第1戦 11月6日(日)南丹市府民の森ひよし     →レースレポート 
第2戦 11月13日(日)高島市マキノ高原      →レースレポート
第3戦 11月20日(日)野洲市ビワコマイアミランド
第4戦 12月4日 (日) 福知山市由良川河川敷
第5戦 12月18日(日)京丹波町丹波自然運動公園 
第6戦 12月25日(日)生駒市くろんど池
第7戦 1月8日(日)野洲町希望が丘文化公園  
第8戦 1月15日(日)北神戸田園スポーツ公園
第9戦 1月22日(日)堺市みなと堺グリーン広場   
第10戦 2月5日(日)京都市南区桂川緑地公園
さぬき 2月12日(日)善通寺市鉢伏ふれあい公園

関西シクロクロス2011-2012プロローグ結果
C1
1位 島田真琴(シマノドリンキング)
2位 松井正史(シマノドリンキング)
3位 伊澤優大(岩井商会レーシング)

CL1
1位 豊岡英子(パナソニック・レディース)

CM1
1位 小澤達司(エキップアサダ・シクロクラブ)
2位 大河内二郎(シルクロード)
3位 ヴィンセント・フラナガン(八ヶ岳CYCLOCROSS CLUB)

C2
1位 小野寺健(スペシャライズド)

(正式なリザルトが掲載され次第追加します)

text&photo:Kei Tsuji
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