スペイン各紙が伝えたところによると、36歳のカルロス・サストレ(スペイン、ジェオックス・TMC)が現役を引退する。グランツールでステージ通算6勝を飾り、2008年のツール・ド・フランスで総合優勝を飾っているサストレ。今後の進退はまだ決まっていない。

2008年ツール 初制覇に向けてラルプ・デュエズを快走するカルロス・サストレ(スペイン、チームCSC)2008年ツール 初制覇に向けてラルプ・デュエズを快走するカルロス・サストレ(スペイン、チームCSC) photo:Cor Vos2011年9月15日をもって、サストレが現役から身を退く。マドリードで行なった記者会見でサストレは「レース活動にピリオドを打つ時が来た。ツールで総合優勝したこと、そして今年チームとしてブエルタ制覇を達成したことがキャリアのクライマックスだった」と語っている。

1975年4月22日マドリード生まれのサストレは現在36歳。1997年にオンセでプロデビューし、2002年からチームCSC、2009年からサーヴェロ・テストチーム、そして今年ジェオックス・TMCに所属していた。

カルロス・サストレ(スペイン、ジェオックス・TMC)カルロス・サストレ(スペイン、ジェオックス・TMC) photo:Kei Tsuji小柄なクライマーとして特に山岳ステージで活躍。グランツールでは通算26回出場・25回完走しており、全てのグランツールで総合表彰台の経験有り。ブエルタでは2005年と2007年に総合2位、ジロでは2009年に総合2位。そしてチームCSC時代の2008年にはツールのラルプ・デュエズを制し、初総合優勝に輝いている。

記者会見でサストレは引退の経緯と今後について語る。「昨年の時点で引退を決めていたんだ。2011年シーズンはレースを楽しもうと決めていた。これからもロードレースに関係した仕事に就きたいと思っているが、まだ具体的に何をするのかは分からない。こうして人生において新たなステージに進む」。

今年ジェオックス・TMCと1年契約を結んだサストレは、母国スペインのブエルタでファンホセ・コーボ(スペイン)を好アシスト。デニス・メンショフ(ロシア)とともにコーボのブエルタ制覇をサポートした。サストレは「深く愛している」というブエルタを総合20位で完走している。

コメントはカルロス・サストレ公式サイト(www.carlossastre.com)より。

text:Kei Tsuji
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