シマノ、マトリックス、ブリッツェンが三つ巴の死闘を繰り広げた灼熱の加東ロード。福田真平(愛三工業レーシングチーム)が、ラスト500mを先行した畑中勇介(シマノレーシング)をゴール直前でかわして優勝。UCIの熊野に続いて今季国内2勝目を挙げた。

5周目 先頭を引き続ける阿部良之(マトリックスパワータグ)5周目 先頭を引き続ける阿部良之(マトリックスパワータグ) photo:Hideaki.TAKAGI9月に入ってJプロツアーも加東を入れて残り3戦。各レースの勝敗はもちろんだが、そろそろ年間の個人総合、チーム総合成績も気になる時期だ。ここまで個人は増田成幸(宇都宮ブリッツェン)がリーダーだが、2位の畑中勇介(シマノレーシング)とは僅差。1戦ごとの成績が重要になってくる。

6周目 逃げ続ける6人6周目 逃げ続ける6人 photo:Hideaki.TAKAGI8周目、集団はマトリックスパワータグが引く8周目、集団はマトリックスパワータグが引く photo:Hideaki.TAKAGI11周目、ハイペースを維持するシマノレーシング11周目、ハイペースを維持するシマノレーシング photo:Hideaki.TAKAGIゴール、僅差で福田真平(愛三工業レーシングチーム)が勝つゴール、僅差で福田真平(愛三工業レーシングチーム)が勝つ photo:Hideaki.TAKAGI女子 単独逃げる森本朱美(スミタ・ラバネロ)女子 単独逃げる森本朱美(スミタ・ラバネロ) photo:Hideaki.TAKAGI第13戦は9月10日(日)、兵庫県加東市の兵庫県播磨中央公園で行われた。数日続いた涼しさも、この日は真夏に逆戻り。やはり加東と言えば灼熱のレースだ。

コースは平坦系だが、カーブと緩いアップダウンが多く、ラスト500mはジェットコースターのように曲がりくねる。1周7.8kmで、P1クラスはここを12周する93.6kmで行われた。
スタートアタックは伊藤翔吾(京都MASSA-FOCUS-SUPER B)と永良大誠(マトリックスパワータグ)。吸収されるとすぐに栂尾大知(パールイズミ・スミタ・ラバネロ)がアタック。これに小坂光(宇都宮ブリッツェン)、伊藤、原川浩介(湘南ベルマーレ)が追随。さらに井上無我(Esperance Stage/WAVE ONE)と松尾修作(Fuji-Cyclingtime.com Japon)が合流して6人の逃げができる。この6人はこのまま10周目まで逃げることに。

追走の動きができるも5周目までには落ち着き、メイン集団の先頭はマトリックス勢が引き続ける。序盤は阿部良之(マトリックスパワータグ)が先頭固定、中盤以降は真鍋和幸(マトリックスパワータグ)らが引き続け、ゴールスプリントをマリウス・ヴィズィアックで狙うことを主張する。逃げ集団との差は最大で3分差にまで広がる。メイン集団では、マトリックス勢の後ろに、小坂を逃げに送り込んでいる宇都宮ブリッツェン勢が、そしてシマノレーシング、愛三工業レーシングチームがまとまって連なる。

8周目、それまで引いていたマトリックスに代わりシマノ勢が集まって先頭を引く。逃げ集団を吸収する動きだ。急激にペースが上がり差が縮まってくる。1周で前が見えるほどにまで詰め、その後は徐々に詰めていく。
10周目、差が10秒になったときにヴィンチェンツォ・ガロッファロ(マトリックスパワータグ)がアタック、逃げを吸収してさらに前へ出るが、ブリッツェン勢がこれを引き戻す。

11周目、シマノレーシングがハイペースを維持しゴールスプリントへ持ち込む構えを見せる。この後ろにはブリッツェン、マトリックス、愛三工業勢が連なる。最終周回、シマノが変わらず先頭を引くが、畑中勇介のアシストが西薗良太と鈴木譲だけになる。ここで澤田賢匠(CIELVO NARA PRO CYCLINGTEAM)がアタック。5秒ほどリードするが吸収される。さらにゴールが近づくに連れて動きが活発になるが逃げには至らない。

コースがジェットコースターのようになるラスト500mで、単独となった畑中が先行、ゴール前に現れる。さらにイン側をついた福田真平(愛三工業レーシング)がゴール前でかわす。僅差に見えたが福田は手を挙げ喜ぶ。

今回、愛三工業は3人での出場。同時期に中国で開催されているツアー・オブ・チャイナへ出場しているためだ。福田は5月のツール・ド・熊野(UCI2.2)第1ステージについで、今季2勝目だ。
福田は「中国で走っているメンバーに勝利が伝えられて良かったです。今日は3人での出場なので逃げに入ることをまず考えたができなかった。その後は他チームに任せた展開になった。今年は上半身を鍛えて、スプリントのかかりが良くなってきたように感じる」と語る。

2位の畑中は「最後の場面で単独になり、500mほどを先行したけれど福田が強かった。最後の場面の走り方は間違っていなかったと思う。福田とマリウスを警戒していたが、そのとおりに」と語る。曲がりくねったラストを、ベストのラインで先頭で進めば勝機があったのだ。これほどの距離を先行してもなお、福田とは半車輪ほどの差であり、畑中の強さも知らしめた。
マトリックスは中盤すべての先頭を引き続け、マリウスを3位に送り込んだ。スプリント狙いを明確に主張し、実行。まさに正攻法の見本となるレースを見せた。
E1 ゴール、前園浩平、河賀雄大の立命館大学がワン・ツーE1 ゴール、前園浩平、河賀雄大の立命館大学がワン・ツー photo:Hideaki.TAKAGIE2 ゴール 中西重智(龍谷大学)が優勝E2 ゴール 中西重智(龍谷大学)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI
E3-1 ゴールE3-1 ゴール photo:Hideaki.TAKAGIE3-2 ゴールE3-2 ゴール photo:Hideaki.TAKAGI
結果
P1クラス 93.6km
1位 福田真平(愛三工業レーシングチーム)2時間19分52秒
2位 畑中勇介(シマノレーシング)
3位 マリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)
4位 中村誠(宇都宮ブリッツェン)
5位 小室雅成(湘南ベルマーレ)
6位 岩島啓太(なるしまフレンドレーシングチーム八王子)
7位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)
8位 鈴木譲(シマノレーシング)
9位 真鍋和幸(マトリックスパワータグ)
10位 初山翔(宇都宮ブリッツェン)

F1/2クラス 46.8km
1位 森本朱美(スミタ・ラバネロ)1時間22分36秒
2位 西加南子(LUMINARIA)+2分08秒
3位 星川恵利奈(湘南ベルマーレクラブ)+2分18秒

E1クラス 62.4km
1位 前園浩平(立命館大学)1時間35分00秒
2位 河賀雄大(立命館大学)
3位 岡泰誠(spacebikes.com)
4位 永山貴浩(チーム・アヴェル)+02秒
5位 阿部健弥(チーム・スキップ)+21秒
6位 長崎隼太(bicinoko.com)

E2クラス 46.8km
1位 中西重智(龍谷大学)1時間11分57秒
2位 松本真介(奈良キタサイクルまほろばRC)+21秒
3位 吉田佳介(立命館大学)
4位 秋津憲一(チーム・アヴェル)
5位 杉大輔(ナカガワAS.K'デザイン)
6位 草場啓吾(BREZZAカミハギRT)+22秒

E3-1クラス 46.8km
1位 高日亮(イナーメ・アイランド信濃山形)1時間11分05秒
2位 奥村隆平(マルコADONパンターニ)
3位 中村滉平(ボンシャンス飯田)
4位 秦泉寺俊洋(チーム大永山)
5位 大濱篤史(チバポンズかわぐち農園)
6位 西孝祐(チームスクアドラ)

E3-2クラス 46.8km
1位 今井雄輝(EURO-WORKS Racing)1時間11分37秒
2位 島沢由紀夫(ミソノイレーシングチーム)
3位 江越岳也(スミタ・ラバネロ)
4位 今西強(奈良キタサイクルまほろばRC)
5位 小林孝臣(ワイズレーシング)
6位 一色寛之(CIERVO NARA)

photo&text:高木秀彰
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