2009年5月5日、第55回キャトル・ジュール・ド・ダンケルク(UCI2.HC)がフランスで開幕。初日のスプリント勝負を制したケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)がリーダージャージを獲得した。スプリントに絡んだ新城幸也(Bboxブイグテレコム)は8位と健闘。

優勝したケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)、後方に8位の新城幸也(Bboxブイグテレコム)優勝したケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)、後方に8位の新城幸也(Bboxブイグテレコム) photo:www.4joursdedunkerque.org5月5日から10日までの6日間の日程で行なわれる「ダンケルク4日間レース」。UCIオークラス(超級レース)だけに出場チームは豪華で、前年度覇者のステファヌ・オジェ(フランス)擁するコフィディスを始め、10のプロツアーチームを含む19チームが参加した。

ダンケルクの街をスタートする第1ステージは中盤に4つの上りが設定されているが概ねフラット。序盤からダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)らが逃げを試みたが、スプリンターチームはゴールまで距離を残して逃げを飲み込んだ。

リーダージャージに袖を通すケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)リーダージャージに袖を通すケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ) photo:www.4joursdedunkerque.org強い横風の影響もあり、最後は70名ほどに絞られた集団によるゴールスプリント勝負へ。トニー・ギャロパン(フランス、アウベール93)のロングスパートは成功せず、セバスティアン・シャヴァネル(フランス、フランセーズデジュー)らを破ったファンヒュンメルが集団先頭を穫った。

ファンヒュンメルは3日前にロンド・ファン・オーバライセル(UCI1.2)で今シーズン初勝利を飾ったばかり。トップコンディションを維持して挑んだダンケルクで、早速リーダージャージを獲得した。

日本から唯一参戦している新城幸也(Bboxブイグテレコム)はスプリントに絡んで8位に。

ユキヤは自身のブログで「逃げが決まっては捕まっての繰り返しで、1人2人の逃げが決まっても次の横風でどこかのチームが集団を伸ばす。そして、またアタック合戦みたいな・・・自転車は風との戦いだという事をしみじみ感じました」とコメントしている。8位という好成績については「位置取りが良かっただけ」と語っているが、2日前のトロフェ・デ・グランプール(UCI1.1)に続くトップ10フィニッシュは称賛に値する。

レース展開はレース公式サイトより。

キャトル・ジュール・ド・ダンケルク2009第1ステージ結果
1位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)4h13'29"
2位 セバスティアン・シャヴァネル(フランス、フランセーズデジュー)
3位 ステフェン・デヨンフ(オランダ、クイックステップ)
4位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、サイレンス・ロット)
5位 ステファヌ・ボンセルジャン(フランス、ブルターニュ・シュレー)
6位 オレリアン・クレール(スイス、アージェードゥーゼル)
7位 アンドレ・グライペル(ドイツ、チームコロンビア)
8位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)
9位 アルノー・コワイオ(フランス、ケースデパーニュ)
10位 バーデン・クック(オーストラリア、ヴァカンソレイユ)

個人総合成績
1位 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)4h13'19"
2位 セバスティアン・シャヴァネル(フランス、フランセーズデジュー)+04"
3位 ステフェン・デヨンフ(オランダ、クイックステップ)+06"
4位 ボビー・トラクセル(オランダ、ヴァカンソレイユ)+07"
5位 トニー・ギャロパン(フランス、アウベール93)
6位 マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)
7位 ダヴィ・ルレイ(フランス、アグリチュベル)+08"
8位 トム・フィーラース(オランダ、スキル・シマノ)+09"
9位 ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、サイレンス・ロット)+10"
10位 ステファヌ・ボンセルジャン(フランス、ブルターニュ・シュレー)

ポイント賞
ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ、スキル・シマノ)

山岳賞
ジョナタン・シール(フランス、アウベール93)

新人賞
トニー・ギャロパン(フランス、アウベール93)

チーム総合成績
ケースデパーニュ