最後のスプリントステージとなったジロ・デ・イタリア第12ステージは、カヴェンディッシュが余裕の2勝目を飾った。スプリンターの多くは、このステージを最後にジロを去っていく。

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) (c)RCS Sportsジロ通算10勝となったマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)

今日の勝ちはとても大事だ。他のチームの助けがまったくない状況で、チームメイトたちが一日中よく働いてくれた。勝つことで彼らに報いたかったんだ。彼らはすばらしい仕事をしてくれた。それから、ぼくが残り200mでスプリントを始めて、なんとか勝つことができたんだ。

ほんとうに満足している。ジロはぼくにとって大事なレースなんだ。今年はもうスプリントステージがないけれど、ここでもう1勝しておきたかった。

ステージはコースガイドで確認済だったけれど、難しいステージになる可能性もあった。チームでは集団の前のほうにいることを意識していた。だから最後まで行けたんだ。(HTC・ハイロード公式リリース )


――ゴールについて
ステージ前の朝のうちに、ゴール地点をインターネットで調べて、ラスト数kmの様子を把握しておくんだ。こうしておくと、問題が起きるのを防げるんだ。細かいことにこだわりすぎるけど、ぼくのスプリンターとしての仕事には、この作業が必要不可欠なんだ。

――レースについて
スプリンターのいる他のチームに協力を頼んだけど、うまくいかなかった。ぼくたちだけでレースをコントロールしなければならなかった。でも、結局いつものように、スプリンターもクライマーも戦いに加わっていた。ぼくたちは5年前から一緒に働いてきたので、なにをすべきかは正確にわかっている。ぼくたちはひとつの部隊のように見えるだろう。そして、そういう行動をしている。さっきも言ったけど、ぼくは事前にあらゆる準備を行ない、どうフィニッシュするかを明確に考えている。集団にはアンドローニ・ジョカトリの選手がいて、彼が時速50kmで落車した。落車があったのはわかったけど、ぼくたちには影響もなかった。

競り合いながらゴールを目指すマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)やアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)競り合いながらゴールを目指すマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)やアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) photo:Kei Tsuji――スプリントについて
1500mは「流れに乗って」いたんだ。ラスト500mでレンショーの出番になった。ペタッキがすぐ後について力を残していた。それが気がかりだったけど、残り200mで加速したとき、ぼくはひとりで抜け出すことができた。そのおかげで比較的楽に勝つことができたんだ。

――勝てなかった序盤について
勝てそうなステージが少なかった。ぼくは正当派のスプリンターで、耐久力はあまり高くないんだ。だから、ぼくは耐久力のトレーニングが多いんだ。これは、ぼくの身体に由来する問題だ。ただし、今回のジロでは、何回かは簡単に勝てたはずだ。(ペタッキに敗れた)パルマでもね。同じことはチームにも言える。つまり、勝ちを重ねていくことで、チームは協調と自信を深めていった。今回のジロの場合、パルマではまだそれが十分じゃなかったんだろう。

――ジロは終わった?
明日イギリスに帰るよ。やることはいろいろあるし、彼女にも会いたいしね。それと、次のレースに向けてトレーニングを始めるよ。

――チポッリーニに少し太りすぎだと言われていたけれど?
タイムを出すよりもやせていた方がいい? そうは思わないな。ぼくはスーパーマンじゃない。グランツールすべてと、世界選手権にも出場するつもりで、1月からトレーニングをしている。だから、つねにトップコンディションというわけじゃない。マリオ(チポッリーニ)のアドバイスは前向きに受け止めるよ。勝利を重ねて応えることにしたい。

――ジロについて
最終週にスプリンター向けのステージを設定しなかったからといって、オーガナイザーを批判するつもりはないよ。何年もの間、ジロはクライマー向けに、ツールやブエルタはスプリンター向けになってきてる。誰だって自分が望むようにコースをデザインするんだ。どの週であろうと、自分に合ったステージで勝つことに専念するつもりだよ。(記者会見)


カヴの勝利をアシストしたマーク・レンショー(オーストラリア、HTC・ハイロード)

ワオ……最高の日だよ! 今日はチームのみんなでがんばって走った。すばらしくうまくいった。結果はだいたい思惑通りだったよ。明日のステージは出走しない。少し休んで、ツールに向けて調子を整えていく。このジロを走り終えて、なんだか年を取った気分だ。


チームスカイのスポーツディレクター、ショーン・イェーツ

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)にダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、チームスカイ)が迫るマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)にダヴィデ・アッポローニオ(イタリア、チームスカイ)が迫る photo:Kei Tsuji――ステージ2位のアッポローニオについて
今日は最後のスプリントステージだった。だからダヴィデ(アッポローニオ)がいいスプリントをするお膳立てをすることが重要だったし、彼は実際にやり遂げてくれた。彼もチームメイトもよくがんばった。ジロを通じて位置取りとタイミングがよくなってきている。今日も適切な位置につけていた。世界最速の男として名の知れたカヴェンディッシュにも引けを取ることはなかった。すばらしいがんばりだったよ。彼自身の働きに加えて、マイケル・バリーが彼を適切な位置に導いたのがよい結果につながった。それに、チームの誰も落車に巻き込まれなかった。全員無事にステージを走り終えた。

今日はスプリンター向けの日だったが、明日はダヴィデやラッセル(ダウニング)にとっては生き残りと我慢の日だ。それだけだ。
かわりに働きが求められるのはトーマス(ロヴクヴィスト)だ。餅は餅屋ということだね。残念ながらトーマスは肺に感染症を起こしていて、呼吸の調子がいいとは言えない。予報によれば、明日のオーストリアの天気もかんばしくない。だが天気しだいで状況は変わるし、それに対処していかなければならない。自分の持っているもので戦うしかないんだ。

2位のアッポローニオを称えるピーター・ケノー(イギリス、チームスカイ)

平坦ステージ終了……今度は苦難の時期。カヴェンディッシュが堂々とした勝利を飾った。それから、アッポローニオ、君がグランツールのステージを制する日は近い……1位だぞ! 絶対すぐだ!!! トップ選手、トップスプリンターだ!


マリアロッサを着るアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)マリアロッサを着るアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) photo:Kei Tsujiジロを去るアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)

ぼくのジロはラヴェンナで終わった。ジロに出場したおもな目的は、スカルポーニのアシストだった。これも充分に行なえたし、自分自身のための戦いもできたので、とても満足だ。ステージ1勝できたし、その他の成績もよかったので、どのステージでもジロを楽しめた。この先のステージでは、チームをアシストする機会がなさそうだ。今シーズンは自分にとってまだ大事なレースがたくさんある。だからジロをリタイアすることにしたんだ。


マリアローザのアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)

クルージングを楽しむアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)クルージングを楽しむアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード) (c)RCS Sports――今後のステージについて
今年の最難関はガルデッチャのステージ(第15ステージ)だ。それまでにハードなステージが続いて、その上にこのステージがやって来る。第13~15ステージはほんとうに困難なものになるだろう。

――クロスティス峠について
フレーシュ・ワロンヌの後に、チームメイト2人と一緒に見てるから、知ってるよ。かなり厳しい登りだね。極端な登りが7~8kmあって、エトナよりも大変だ。きつい一日になるだろう。ここでタイム差が開くだろうし、誰が弱いかも明らかになるはずだ。

――ジロが決まったといわれていることについて
いまは、みんなはぼくがジロの勝者と思っているようだけど、可能性のある選手は大勢いる。この先のレースを考えれば、1分20秒のタイム差はゼロと同じ。まだなにも起こってはいないんだ。(コンタドール公式サイト)


――明日のステージについて
「地獄の食前酒」になるはず。多くの選手にとって真実が明かされる日だ。自分がそうならないように願うね!

――グロースグロックナーの登りについて
フレーシュ・ワロンヌの後で、仲間たちと研究した。エトナより難度が高い。特別な一日になるだろうし、差が開く可能性もある。

――グロースグロックナー、クロスティス、ゾンコラン、ガルデッチャの山岳の難易度について
いちばん難しくて過酷なのは、ガルデッチャのステージ(第15ステージ)だと思う。ステージ自体が難しいし、オーストリア(第13ステージのグロースグロックナー)とゾンコラン(第14ステージ)での疲労も蓄積するからね。とにかく、どのステージも用心が必要だ。

――総合優勝が決定的といわれていることについて
みんながぼくを勝者として考えるのは当たり前の反応だろう。エトナのステージの後ではなおさら。でも、ぼくをしのぐ可能性のある選手はたくさんいる。ジロはまだ半分しか終わってないし、差はたったの1分20秒だ。

――戦術について
待つだけだよ。他の選手の動きに反応したり、起こった状況を確認するつもりだ。自分からはまったく動くつもりはないよ。(記者会見)


カルロス・サストレ(スペイン、ジェオックス・TMC)カルロス・サストレ(スペイン、ジェオックス・TMC) (c)RCS Sports総合優勝候補のカルロス・サストレ(スペイン、ジェオックス・TMC)

誰もがこの先の3連続の山岳ステージについて考えているように思う。間違いなく今年有数の過酷なステージだ。この連戦は今年のジロの最難関のステージ。最終週に入る前に、今年のジロにいろいろな面で影響を及ぼすだろう。


19位で集団ゴールした別府史之(日本、レディオシャック)
今日が最後のオールフラットレース。 一日中ハンターの近くにいて位置どりのサポートしてたけど、最後の2kmでハンターも自分も落車に巻き込まれてストップ。良い位置にいただけに残念で仕方ない。明日から3日間山岳ステージだ!








ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。

translation &text : Seiya Yamasaki
photo : Kei Tsuji, Riccardo Scanferla, Cor Vos
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