ウェイラントの葬儀がヘントで行われる　約2,000人が参列

ジロ・デ・イタリア第3ステージで落車して命を落としたワウテル・ウェイラント（ベルギー、レオパードトレック）の葬儀が18日、ベルギー・ヘントのシントピーテルス教会で行われ、チームメイトや関係者、一般のファンなど約2000人が参列した。

教会内に安置されたウェイラントの棺 (c)Belga

ウェイラントはジロ第3ステージの3級山岳・ボッコ峠の下りで落車。頭部を強打し、心肺蘇生による救命処置むなしく26歳の若さで帰らぬ人となった。

教会での葬儀にはレオパード・トレックのチームメイト、ファビアン・カンチェラーラ（スイス）、フランク・シュレク（ルクセンブルク）、「兄弟」というほど仲の良かったタイラー・ファラー（アメリカ、ガーミン・サーヴヴェロ）らが参列。ほかにもトム・ボーネン（クイックステップ）、ジロをリタイアしたロビー・マキュアン（レディオシャック）なども訪れた。

しめやかに行われるウェイラントの葬儀 (c)Belgaヘントのシントピーテルス教会 (c)CorVos
ジロ・デ・イタリアからも花束が捧げられた (c)CorVosファビアン・カンチェラーラ（スイス）らチームメイトの姿も (c)Belga

妊娠中の恋人アン・ソフィーさんは「4年前、貴方はサイクリングという新しい世界へ私を導いてくれました。あなたはたくさんの美しい瞬間を体験し、同時にたくさん苦しみました。私はそんなあなたのそばに、昼も夜も居ることが出来ました。今、私には小さな天使が残されています」と挨拶。

アメリカ人ながらヘントに住み、ウェイラントの親友だったタイラー・ファラーは「彼はヘントに越してきた僕を招待してくれ、友人たちを紹介してくれ、進むべき道を示してくれた。彼はいつもクールだった。でも同時にとてつもなくフレンドリーだった。僕らは笑顔とジョークをシェアし合った。彼と知りあえて本当によかった」と弔辞を述べた。

悲しみにくれる恋人アン・ソフィーさん (c)Belgaイーリョ・ケイセら自転車選手たちの姿も (c)CorVos
トム・ボーネン（クイックステップ）も参列した (c)CorVosウェイラントの棺が出棺される (c)CorVos

ベルギーのSporzaのサイトでは、葬儀の様子などが特集されている。

text：Makoto.AYANO
photo:CorVos