チームTTで始まったジロ・デ・イタリア2011の第1ステージ。地元イタリアのTTチャンピオン、マルコ・ピノッティを擁するHTC・ハイロードが勝利し、イタリア統一150年の大会を祝うかたちとなった。

20分59秒のトップタイムで優勝したHTC・ハイロード20分59秒のトップタイムで優勝したHTC・ハイロード photo:Kei Tsujiマリアローザを獲得したマルコ・ピノッティ(イギリス、HTC・ハイロード)
マリアローザを着られるのは光栄だ。でもこれはチーム全体の勝利だ。チームメンバーには感謝してもしきれない。

力強いスタートを切って、最高の選手たちが交替で先頭を牽いた。ずっと一定のペースを保つことができた。これが大事なんだ。

ずっと平坦だったけど、簡単なコースじゃなかった。路面電車の線路に気をつけないといけなかったし、ひどく難しいコーナーもあった。

でも今朝のうちに試走を済ませていたし、隅々まで万全の準備をしていたんだ。リザルトを見ると、これ以上できないぐらいにうまくやれたと思う。チームにとって素晴らしい日になったよ。


ステージ18位・53秒差 ジェオックス・TMCステージ18位・53秒差 ジェオックス・TMC photo:Riccardo Scanferla53秒差をつけられたカルロス・サストレ(スペイン、ジェオックス・TMC)
TTはうまくいったよ。いい結果を求めて少しでも前進するのはいつも願ってることだけど、実際のタイムは他と変わりなかった。トップの2チーム(HTC・ハイロードとレディオシャック)を別にすれば、残りのチームリザルトは秒差といっていい。ジロの性質からして、今は大きく差がついてるように見えるけど、まだ先は長い。差は詰められる。

ステージの前半でタイムを失ったけれど、後半は団結してがんばった。全員一緒にゴールして、1人も遅れることはなかった。前途に希望が持てるという点で、これはとても大事だ。もちろん、現段階で希望を失うわけにはいかないけれど。

こういう大きなレースの序盤では、いつも同じことを言っている。ずっと準備を重ね、長いチームプレゼンテーションでの紹介を経て、ついにこのTTTをやり遂げたんだから。いろいろな状況のせいで、ジロ・デ・イタリアのようなレースに出場する以前にやらなければならないことがたくさんあった。でも、これからはレースに専念するだけだ。


スタートラインに並んだレディオシャックの選手たちスタートラインに並んだレディオシャックの選手たち photo:Kei TsujiTTTで2位を獲得したレディオシャックのヨハン・ブリュイネール監督
チームのTTTの走りには満足している。9秒遅れで2位で、ビョルン・セレンダーが新人賞の白ジャージ(マリアビアンカ)に身を包んだ。幸先の良いスタートだ。


総合優勝候補のひとりロマン・クロイツィゲル(チェコ、アスタナ)
TTTが終わった! HTCおめでとう! 僕たちは大丈夫。リクイガスやサクソバンク、ランプレには20〜30秒差をつけられても大丈夫だと昨日も言った。それぐらいの差がつくこともあるからね!


ステージ3位・22秒差 リクイガス・キャノンデールステージ3位・22秒差 リクイガス・キャノンデール photo:Kei Tsuji総合優勝候補のひとりヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)
最初のステージが終わった。チーム全員でいい成績を出せた。がんばってくれたチームメイトのみんなに感謝したい。感触も上々……この調子でいこう!


昨年新人賞だったリッチーポート(オーストラリア、サクソバンク・サンガード)
(今年のジロのコースについて)
きびしいレースなのは間違いない。最後まで、みんなが運命共同体なんだよ。われわれは次の日を乗り切らないといけない。確かに傷つきはするだろうけど、そういうものなんだよ。最終週はとくにハードだ。でも、去年もハードだった。


ポポヴィッチと最後にコースの確認をする別府史之(日本、レディオシャック)ポポヴィッチと最後にコースの確認をする別府史之(日本、レディオシャック) photo:Kei Tsuji日本人初の総合8位となった別府史之(日本、レディオシャック)
Giro d'Italia 1st stage チームタイムトライアルはTRSは2位でした。調子も良かったし、仕事もしっかり出来てチームとしても素晴らしいスタートです。現在個人総合8位につけていますが、まだレースは始ったばかりです。気を抜かず集中して走りたいと思います。


ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitterなど。



text : Seiya Yamasaki
photo : Kei Tsuji, Riccardo Scanferla,Makoto.AYANO

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