最終コーナーを2番手で抜けた藤岡徹也(TEAM NIPPO)は、爆発的な加速で一気にトップへ。余裕のゴールで、ニッポ入り後ビッグレースで初優勝。シティライド参加者なども集まった会場の熱気は最高潮に。

藤岡徹也(TEAM NIPPO)がクムサン2人を相手に優勝。メイン集団は届かず藤岡徹也(TEAM NIPPO)がクムサン2人を相手に優勝。メイン集団は届かず photo:Hideaki.TAKAGI初開催のツール・ド・フクオカ
11月28日(日)、福岡市東区アイランドシティでツール・ド・フクオカが開催された。今年が初開催で、シティライド、クリテリウム、ベロタウンの3つのイベントの総称だ。
このイベントの発起人は、地元福岡でレース活動とタレント活動をしている日隈優輔氏だ。今回は副実行委員長として名を連ねている。日隈氏は2005年から5年間ヨーロッパを中心にレース活動、昨年後半から拠点を地元福岡に移し、VC福岡を立ち上げて選手をしながらチーム運営をしている。そして主催は福岡青年会議所だ。

会場のアイランドシティは福岡市北部の埋立地でマンションや大規模店舗などが建設されている一角。北側の対岸は海の中道で、そこは11月下旬に実業団レースが行われた場所だ。

発起人の日隈優輔VC福岡代表、栗村修氏、辻貴光氏のトークショー発起人の日隈優輔VC福岡代表、栗村修氏、辻貴光氏のトークショー photo:Hideaki.TAKAGI3つのイベントがあるツール・ド・フクオカ
ツール・ド・フクオカには3つのイベントの総称だ。まずはシティライド。福岡市内の自宅など各所をスタート地点とし、各所のチェックポイント(=エイドステーション)を回ってアイランドシティへゴールするもの。クロスバイクやママチャリでも参加可能で、全11箇所のチェックポイントすべてを回った人も多数。

アイランドシティの会場内はベロタウンだ。協賛各社店舗やイベントでにぎわう。BMXフリースタイルや一輪車のイベント、そしてレースの表彰が行われる。

そしてメインイベントはクリテリウム。一般男女やキッズレース、なかには企業対抗リレーなども。その中でも中心はプロのクリテリウムだ。


VC福岡のメンバーVC福岡のメンバー photo:Hideaki.TAKAGIプロ・クリテリウムは9チーム33名
1周1.452kmのコースを60分+5周するレース。コースは平坦の長方形コースで、当日はやや強めの風が吹く。参加は9チーム各4人までの計33名。

TEAM NIPPO 中田真琴、佐野淳哉、菊池誠晃、藤岡徹也
宇都宮ブリッツェン 辻善光、斉藤翔太、若杉厚仁
クムサン・ジンセン・アジア 福島晋一、五十嵐丈士、奈良基
マトリックスパワータグ・コラテック 向川尚樹、山下貴宏、涌本正樹、小牧裕也
チャンピオンシステム・レーシングチーム ウー・キンサン、ダニエル・カルザース、ダレン・ベンソン、ツェトルン・ヒンルン
湘南ベルマーレ 小室雅成、平林昌樹、佐藤知紀
MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS 日置大介、津末浩平、伊藤翔吾、丸本悠太
CIERVO-NARAプロサイクリングチーム 辻貴光、岡崎陽介、高塚亮輔、元砂海人
VC福岡 日隈優輔、北津留翼、一丸尚吾、佐藤信哉


北津留翼(VC福岡)200ハロン10秒0に誰もが恐れる北津留翼(VC福岡)200ハロン10秒0に誰もが恐れる photo:Hideaki.TAKAGI200ハロン10秒0の北津留が参加
有力なのは福島、奈良の全日本個人TTワン・ツーのクムサン。ブリッツェン辻善光、シェルボ奈良の辻貴光、ニッポ佐野、マトリックス向川などだが、その誰もが一目置くのが北津留翼(VC福岡)だ。もちろん現役競輪選手で200mフライングTTの日本記録保持者だ。その自己ベストはなんと10秒0!もちろん世界レベルの実力。先のアジア大会スプリントは銀メダルを獲得。スプリント系のロード選手でも11秒半ばがやっとの状況なので、もはや異次元の世界。
その北津留は「ハロンタイムは機材や科学が進歩しているので」と謙遜。「ロードレースなので、どこかで見せ場を作れたらいいですね」「今晩からメルボルンのワールドカップへ行ってきます」と語る。

藤岡徹也(TEAM NIPPO)が優勝
このクリテリウムは賞金総額が100万円。1位とポイント賞1位は各々なんと25万円!そのため選手たちも作戦会議に余念がない。
レースは序盤からアタック合戦に。岡崎、辻貴光・善光、斎藤、小牧、山下、涌本、高塚、元砂、丸本、伊藤、平林らほぼすべてのチームが参加する活発なレースに。
なかでも福島の引きは強烈で、そのハイペースで全員が一列棒状になるほど。


スタートスタート photo:Hideaki.TAKAGI20分経過で5人が逃げるが吸収、26分経過で6人の逃げが決まる。佐野、五十嵐、小室、山下、斎藤、ウーだ。五十嵐は2回目の逃げだ。10分ほど後に佐野が監督指示でメイン集団へ戻る。逃げでなく集団ゴール狙いだ。

メイン集団は戻った佐野を中心に追い上げて逃げる5人を吸収する。この場面、ほとんどを佐野が先頭を引き、まさに佐野の独壇場。

1時間経過して先頭の五十嵐、奈良、藤岡、小牧をツェトルンと若杉が追い、ツェトルンが合流して5人の逃げができる。残り5周、メイン集団は多勢なので追いつくと見られていた。しかし先頭の5人はハイペースを維持して逃げ切りの可能性も。


48分経過、逃げをほぼ一人で追う佐野淳哉(TEAM NIPPO)48分経過、逃げをほぼ一人で追う佐野淳哉(TEAM NIPPO) photo:Hideaki.TAKAGI最終周回へ入る前に、前走者と接触したツェトルンが落車、小牧も巻き込まれて3人でゴールへ向かう。
最終コーナーからゴールまでは150mほどと短い。ここを2番手でクリアした藤岡が、立ち上がりで爆発的な加速を見せて優勝。大集団は7秒遅れで辻善光を先頭にゴール。

優勝した藤岡は「勝てて嬉しいです。佐野さんやチームメイトが動いたので、最後は勝ててよかったです。よかったという気持ちのほうが大きいですね。優勝は5年くらい前のBR-2とかだったと思うので久しぶりです」と語る。
大門監督も「スプリンターは勝つと強くなる。2番じゃだめなんです。藤岡はここで勝てたから、もっと強くなれると思いますよ」と暖かいまなざしを送る。


ラスト3周、逃げる5人ラスト3周、逃げる5人 photo:Hideaki.TAKAGIプロのクリテリウムゴール時は、シティライドでゴールした人や観客でにぎわう真っ只中。大歓声のゴールで盛り上がりも最高潮に。
会場や設備、協賛など大きな枠組みで行われたこの大会。できればレースの参加者枠をもっと増やして欲しいという声もあちこちで。それほどまでに大きな規模で行われた今回の大会なので、ぜひとも次回以降も継続して開かれることを願いたい。



メイン集団は辻善光(宇都宮ブリッツェン)トップでゴールメイン集団は辻善光(宇都宮ブリッツェン)トップでゴール photo:Hideaki.TAKAGI結果
クリテリウム プロ 60分+5周
1位 藤岡徹也(TEAM NIPPO)1時間09分33秒
2位 奈良基(クムサン・ジンセン・アジア)
3位 五十嵐丈士(クムサン・ジンセン・アジア)+02秒
4位 小牧裕也(マトリックスパワータグ・コラテック)
4位 ツェトルン・ヒンルン(チャンピオンシステム・レーシングチーム)
6位 辻善光(宇都宮ブリッツェン)+07秒
7位 向川尚樹(マトリックスパワータグ・コラテック)
8位 涌本正樹(マトリックスパワータグ・コラテック)
9位 菊池誠晃(TEAM NIPPO)
10位 小室雅成(湘南ベルマーレ)
優勝の藤岡徹也(TEAM NIPPO)。ビッグレースで初優勝だ優勝の藤岡徹也(TEAM NIPPO)。ビッグレースで初優勝だ photo:Hideaki.TAKAGI
4位の2選手はラスト2周以内での落車のためこの順位とされた

ポイント賞
1位 山下貴宏(マトリックスパワータグ・コラテック)


photo&text:高木秀彰
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