4月5日にフランスで行われたグランプリ・ドゥラ・ヴィル・ド・ノジョン・シュール・オワズ(UCI1.2)。レース序盤から福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)逃げ続けていたが、最後は集団スプリントとなり元CSC所属のマルティン・ペデルセン(デンマーク、チームカピノルディック)が優勝した。

お城の前でチーム紹介が行われたお城の前でチーム紹介が行われた photo:Cyclisme Japon/Chiho以下はCyclisme Japonのレポート

パリから北に50kmの街ノジョン・シュール・オワズをスタートし、1周37.1キロの周回コースを5周(最初の1周は30.4km)する178.8キロでレースは行われた。かつて、この町の自転車チーム『CCノジョン・シュール・オワズ』に所属していた福島晋一にとってはなじみ深いレースだ。

スタート前の選手たちスタート前の選手たち photo:Cyclisme Japon/Chiho天気はこの時期には珍しいと言うほどの快晴で、ぽかぽか陽気となった。周回コースは、途中に草原の一直線の道があり、風があればレース序盤から集団はバラバラになるだろうと予想された。しかし、この日はほとんど風がなかった。

レース1周目、27km地点で福島晋一がアタックし、ジョナタン・ティール(オベール93)と先頭は2人となる。集団との差は1分ちょっとで進行。3周目で追走の2人が追いつき先頭は4人となり、縮まっていた差が2分弱まで開いた。

110kmに渡って逃げていた福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)110kmに渡って逃げていた福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Cyclisme Japon/Chihoしかし後半に入り、集団でも激しいアタックが何度か繰り広げられ、ラスト40kmくらいで先頭の選手たちは集団に捕まる。福島が捕まってしまったため、ここからチームとしてはスプリント体制に備えた。

エースの清水都貴は体調不良で、すでにリタイアしてしまっていたため、ゴールスプリントはソウ・ジュニヨンに託された。ゴール数km前から始まる激しい位置取り争いの中、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、ソウを集団前方に連れて行くも、ベストポジションまで引くには少し選手数が足りず、集団に埋もれてのゴールとなってしまった。

集団の先頭に位置するミカエル・ダミアン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)集団の先頭に位置するミカエル・ダミアン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン) photo:Cyclisme Japon/Chiho優勝したのは、見事な列車を組んだチームカピノルディックのマルティン・ペデルセン(デンマーク)。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインの選手たちは、それぞれいい走りをしているだけに、結果に繋がらないのがもどかしい。次のレースは少し間をおいて4月18日に行われる『ツール・ド・フィニステール』に臨む。

水谷監督のコメント
福島晋一の逃げで他のチームが積極的にアタックしてきて、追撃グループを作ってレースが進むかと思ったが、そういう展開にならなかった。結局、福島の逃げは最後まで行けずに残念。そのあとの展開では、スプリンターをうまく送りこむところまで、チームの動きが続かず。今年のメンバーでのスプリント体制がまだぎくしゃくしている事を感じた。次のレースは2週間後に行われる4月18日の『ツール・ド・フィニステール』。少し時間が空くのでその間トレーニングを積み、1クラスのレースに向けて、万全の体制で挑みたい。

グランプリ・ドゥラ・ヴィル・ド・ノジョン・シュール・オワズ2009結果
1位 マルティン・ペデルセン(デンマーク、チームカピノルディック)4h07'15"
2位 アレクシス・ボディオ(フランス、CCノジョン・シュール・オワズ)
3位 エルッキ・プトセプ(エストニア、CCブルガス)
4位 ファビアン・バケ(フランス、オベール93)
5位 ブノワ・デーニンク(フランス、CCノジョン・シュール・オワズ)
23位 グレゴール・ガズヴォダ(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
39位 ソウ・ジュニヨン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
40位 福島晋一(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
47位 岡崎和也(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
51位 ギヨーム・ポン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)
*タイム差不明