ジャパンカップ前日のクリテリウムに特別招待選手として別府史之(レディオシャック)の出場が決定した。日本の競輪選手らと一緒に混成チームを結成して走ることになった。

別府史之(レディオシャック)別府史之(レディオシャック) fumy.jpジャパンカップの特別招待選手としてはテオ・ボス(サーヴェロテストチーム)が決まっていたが、急遽キャンセルが伝えられた。しかしもうひとりの特別招待選手に別府史之の参戦が決定した。

別府が走るのは土曜日のクリテリウムのみ。別府に加えて競輪選手から村上義弘、渡邉一成、脇本雄太の3選手が出場し、この5人で特別チームを結成して走る。

これにテオ・ボスが加わる予定だったチーム名は「CERVELO RADIOSHACK KEIRIN SPECIAL TEAM」。ジャパンカップ事務局では現在サーヴェロテストチームと協議しながら替りの選手を選考中だという。替りの選手についてはまもなく決定される予定だ。

プロフィール

別府史之(べっぷ・ふみゆき)
2004年に世界トップチームであるディスカバリーチャンネルプロサイクリングチームからスカウトを受け、2005年より日本人初のUCIプロツアー選手となる。2006年全日本選手権ロード、個人TTダブル優勝。2007年ツール・ド・ロマンディ第3ステージ2位。
2008年よりスキル・シマノ(オランダ)に移籍。2009年ツール・ド・フランス第3ステージ8位、第19ステージ7位、第21ステージのシャンゼリゼ大通りでのアタックで敢闘賞を獲得。
2010年チーム・レディオシャックに移籍。

村上義弘村上義弘 渡邉一成渡邉一成 脇本雄太脇本雄太


村上義弘(むらかみ よしひろ)36歳
競輪オールスターファン投票獲得数1位の日本競輪界スーパースター。そのこだわりを持った先行スタイルは多くのファンを魅了する。
京都府出身。花園高校在学中は国体で優勝するなど自転車競技においても実績がある。情に厚く、同門の選手以外からも信頼される競輪界の頼れるアニキ。根っからの自転車好きで、トラック競技だけでなくロードレースなどにも情熱を注ぐ選手のためクリテリウムでもどんな走りをしてくれるのか期待大。

渡邉一成(わたなべ かずなり)27歳
競輪界きっての国際レース派。国外選手の友人も多い。アジア選手権ではメダル量産組の一人。競輪選手との2足のわらじでトラック競技のワールドカップ、世界選手権などのUCIレースに貪欲に出場していく姿を見て、彼を応援するファンは多い。北京オリンピックを経て、現在は日本トラックナショナルチームに欠かすことのできない存在に成長。福島県出身。自分の勝利数にあわせて植樹をするプロジェクトに参加するなど、環境問題への意識も高い。ジャパンカップは競輪の競走や大会に重なっていなければ、必ずプライベートで見に来るほどロードレース好き。トラック競技ではダッシュを得意とするスプリンターだが、クリテリウムレースでのポテンシャルは未知数なだけに興味深い。

脇本雄太(わきもと ゆうた)21歳
福井県出身。競輪学校94期卒業後、同期一番のりでGⅠ(競輪最高グレードの開催)の決勝に進出し、その後、これも一番乗りでGⅢを優勝と波に乗る競輪界のワンダーボーイ。高校時代1kmタイムトライアル国体2年連続優勝は、ダテではない。そのナチュラルな性格から、先輩たちにいじられることも多いが、トラックナショナルチームでは中距離チームに所属しているだけにクリテリウムレースの距離はまさに射程の範疇内。ここでも百戦錬磨のローディーたちを相手にワンダーボーイぶりを発揮して欲しい。
(選手プロフィールはジャパンカップ事務局発表のもの)