UCI(国際自転車競技連合)は8月16日、2011年シーズンのプロツアーライセンスの申請手続を終えた14チームのリストを発表した。10チームが2011年シーズンのライセンスを保有しているため、残るチーム枠は8つ。ルクセンブルクの新チームやBMCレーシング、Bboxブイグテレコムのプロツアー入りに注目が集まる。

シュレク兄弟率いるルクセンブルクチームはプロツアーライセンス獲得なるか?シュレク兄弟率いるルクセンブルクチームはプロツアーライセンス獲得なるか? photo:Cor Vos現在のプロツアー18チームのうち、2010年シーズン限りでプロツアーライセンスの期限が切れるプロツアーチームは、アスタナやエウスカルテルなど8チーム(以下のチームリスト参照)。それら全てがライセンス更新に向けて書類提出を行なった。今シーズン限りでスポンサーが撤退するチームミルラムは運営会社ヴェロシティーの名で申請している。

そして今回、新たに6チームがプロツアーライセンスの申請を行なった。今年プロコンチネンタル登録に降格したBboxブイグテレコムとコフィディスを始め、世界王者カデル・エヴァンス(オーストラリア)擁するBMCレーシングチームや、オランダのヴァカンソレイユが申請を済ませている。

他にもシュレク兄弟が立ち上げるルクセンブルクの新チーム、ルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクトがプロツアーライセンスを申請。フライVオーストラリアの後継チームであるペガサス・スポーツも、ツール・ド・フランス出場に向けてプロツアー入りを目指す。プロコンチネンタル登録を選択したサーヴェロ・テストチームは今回申請を行なっていない。

UCIの規定では、プロツアーチーム数の上限は18チーム。すでにレディオシャックやチームスカイなどの10チームが来シーズンのライセンスを保有しているため、UCIのライセンス委員会は14チーム(ライセンス更新を申請した8チーム+新たにライセンスを申請した6チーム)の中から8チームを選定することになる。

ライセンス交付に関してUCIが重視するのは、チームの競技レベル、倫理性(アンチドーピングへの姿勢)、財政状況の3点。ライセンス委員会は各チームが提出した書類を精査し、11月20日に暫定的なチームリストを発表。その後、12月10日に正式な18チームのリストを発表する見通しだ。

ライセンスの更新を申請した8チーム
アスタナ
エウスカルテル・エウスカディ
ヴェロシティー(チームミルラム)
フランセーズデジュー
チームジェオックス
リクイガス・ドイモ
チームHTC・コロンビア
テレフォニカ・モビスター(ケースデパーニュ)

今回新たにライセンスを申請した6チーム
Bboxブイグテレコム
BMCレーシングチーム
コフィディス
ペガサス・スポーツ(フライVオーストラリア)
ルクセンブルク・プロサイクリング・プロジェクト
ヴァカンソレイユ

2011年もライセンスを保有する10チーム
アージェードゥーゼル
ガーミン・トランジションズ
ランプレ・ファルネーゼヴィーニ
オメガファーマ・ロット
クイックステップ
ラボバンク
チームスカイ
カチューシャ
レディオシャック
サクソバンク

text:Kei Tsuji

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