難易度が下がり、登れるスプリンター向きのレースとなったグラン・ピエモンテ。最終盤の落車を回避したドリアン・ゴドン(フランス、ネットカンパニー・イネオス)が、3名によるスプリントを制して初優勝を飾った。

これが現役ラストレートとなったダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック) photo:RCS Sport
秋のクラシックシーズンを締めくくるイル・ロンバルディアまであと2日と迫った10月8日、同じイタリアでグラン・ピエモンテ(UCI1.Pro)が開催された。舞台となるのはイタリア・ピエモンテ州で、本格的な山岳ではなく、短い急坂が連続する全長185kmのコース。終盤はラ・モーラという登り区間を含む周回コースを2周するものの、例年より難易度は低くなったため、ある程度の登坂力を備えたスプリンターに有利なレイアウトとなった。
出場したのは、前年に17.6kmの独走勝利を決めたイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)を含む163名の選手たち。デルトロは9月末のロード世界選手権以来、エースとして臨むイル・ロンバルディアに向けた前哨戦に初出場した。スタート前には、キャリア最後のレースに臨むダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック)のために花道が作られた。
序盤に形成されたのは9名による逃げ集団。同じRCSスポルトが主催する今年のジロ・デ・イタリアで区間優勝したダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、XDSアスタナ)らはローテーションを回してリードを築こうとしたものの、タイトなペースで進むメイン集団は3分以上の差を許さない。最後まで逃げ続けたヴァランタン・フェロン(フランス、コフィディス)ら2名も残り40km地点で早々と捕まり、世界王者であるブランドン・マクナルティ(アメリカ)も擁するUAEチームエミレーツXRGが1度目のラ・モーラでペースアップを試みた。

9名による逃げグループ photo:RCS Sport 
プロトンを先導したUAEチームエミレーツXRG photo:RCS Sport

アタックを試みたイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)と反応したフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:RCS Sport
しかしこの加速によって集団が分裂することはなく、大きな塊のまま2度目にして最後のラ・モーラを目指した。そして登りの始まりでデルトロがアタック。唯一反応したフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)も振り切ったが、下りで追いつかれ、先頭は2名となった。
しかし2名のスピードは上がらず、集団が残り1.5km地点で引き戻す。集団スプリントが濃厚となった展開を、オールイス・アウラールで勝負したいモビスターが先導する。しかし最終右コーナーでギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ)が落車。集団前方での落車だったため後続の選手たちが巻き込まれ、勝負はその影響を受けずに済んだ3名に委ねられた。

3名スプリントに持ち込まれた photo:RCS Sport

スプリントを制したドリアン・ゴドン(フランス、ネットカンパニー・イネオス) photo:RCS Sport
まずアントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が踏み込み、その後ろにドリアン・ゴドン(フランス、ネットカンパニー・イネオス)とアルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ)がつく。そして思わぬ形で持ち込まれた3名スプリントを、前フランス王者であるゴドンが制した。
「今年のグラン・ピエモンテは、これまでより厳しさが控えめなコースだった。僕には合っていたので、チャンスがあると思っていた。チームは終盤に本当によく働いてくれて、最終コーナーに3番手で入ることができた。あとはフィニッシュまで全力を尽くすだけだった」とレースを振り返ったゴドン。今年グルパマFDJユナイテッドから加入した30歳で、今季8勝目を挙げ、キャリア最多勝を更新した。

今季8勝目を飾ったドリアン・ゴドン(フランス、ネットカンパニー・イネオス) photo:RCS Sport

秋のクラシックシーズンを締めくくるイル・ロンバルディアまであと2日と迫った10月8日、同じイタリアでグラン・ピエモンテ(UCI1.Pro)が開催された。舞台となるのはイタリア・ピエモンテ州で、本格的な山岳ではなく、短い急坂が連続する全長185kmのコース。終盤はラ・モーラという登り区間を含む周回コースを2周するものの、例年より難易度は低くなったため、ある程度の登坂力を備えたスプリンターに有利なレイアウトとなった。
出場したのは、前年に17.6kmの独走勝利を決めたイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)を含む163名の選手たち。デルトロは9月末のロード世界選手権以来、エースとして臨むイル・ロンバルディアに向けた前哨戦に初出場した。スタート前には、キャリア最後のレースに臨むダミアーノ・カルーゾ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とジャコポ・モスカ(イタリア、リドル・トレック)のために花道が作られた。
序盤に形成されたのは9名による逃げ集団。同じRCSスポルトが主催する今年のジロ・デ・イタリアで区間優勝したダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、XDSアスタナ)らはローテーションを回してリードを築こうとしたものの、タイトなペースで進むメイン集団は3分以上の差を許さない。最後まで逃げ続けたヴァランタン・フェロン(フランス、コフィディス)ら2名も残り40km地点で早々と捕まり、世界王者であるブランドン・マクナルティ(アメリカ)も擁するUAEチームエミレーツXRGが1度目のラ・モーラでペースアップを試みた。



しかしこの加速によって集団が分裂することはなく、大きな塊のまま2度目にして最後のラ・モーラを目指した。そして登りの始まりでデルトロがアタック。唯一反応したフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)も振り切ったが、下りで追いつかれ、先頭は2名となった。
しかし2名のスピードは上がらず、集団が残り1.5km地点で引き戻す。集団スプリントが濃厚となった展開を、オールイス・アウラールで勝負したいモビスターが先導する。しかし最終右コーナーでギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、XDSアスタナ)が落車。集団前方での落車だったため後続の選手たちが巻き込まれ、勝負はその影響を受けずに済んだ3名に委ねられた。


まずアントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が踏み込み、その後ろにドリアン・ゴドン(フランス、ネットカンパニー・イネオス)とアルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ)がつく。そして思わぬ形で持ち込まれた3名スプリントを、前フランス王者であるゴドンが制した。
「今年のグラン・ピエモンテは、これまでより厳しさが控えめなコースだった。僕には合っていたので、チャンスがあると思っていた。チームは終盤に本当によく働いてくれて、最終コーナーに3番手で入ることができた。あとはフィニッシュまで全力を尽くすだけだった」とレースを振り返ったゴドン。今年グルパマFDJユナイテッドから加入した30歳で、今季8勝目を挙げ、キャリア最多勝を更新した。

グラン・ピエモンテ2026結果
| 1位 | ドリアン・ゴドン(フランス、ネットカンパニー・イネオス) | 4:06:19 |
| 2位 | アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | |
| 3位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ) | |
| 4位 | ルーカス・ネルーカー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:02 |
| 5位 | クインテン・ヘルマンス(ベルギー、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | |
| 6位 | フレッド・ライト(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング) | |
| 7位 | アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
| 8位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
| 9位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、UAEチームエミレーツXRG) | |
| 10位 | パウ・マルティ(スペイン、NSNサイクリングチーム) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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