名物坂ゲンティンハイランドを駆け上がるクイーンステージが行われたツール・ド・ランカウイ第5ステージ。宇都宮ジャパンカップに参戦予定のニコラ・ブルイヤール(フランス、トタルエネルジー)がプロ初勝利を飾り、レナート・ヤシュが総合首位を守った。



ベストアジアンライダー賞ジャージの留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)を含む4賞ジャージ photo:Tour de Langkawi

10月1日に行なわれたペトロナス・ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)第5ステージは、最後に超級山岳ゲンティンハイランドを登るクイーンステージ。総合首位のレナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング)や白いベストアジアンライダー賞ジャージを着る留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)らが出場し、レースがスタートした。

総距離125.7kmという比較的短いステージだったが、総合7位でこの日の優勝候補の1人だったマッティア・ガッフーリ(イタリア、ピクニック・ポストNL)は、前日の落車で手を骨折したため不出場。そのため逃げにはチームメイトであるマシュー・ピース(イギリス)が乗り、トタルエネルジーの2名も含む4名の逃げ集団が形成された。

プロトンを先導するチューダープロサイクリング photo:Tour de Langkawi

しかし、登坂距離が20kmを超える超級山岳ゲンティンハイランドに入ると、メイン集団との差は一気に縮まり、残り13km地点で逃げ集団は引き戻された。その後、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA)を含む新たな6名による先頭グループが形成された。そしてそのなかでも動きがあり、ジョシュ・バーネット(ニュージーランド、ブルゴス・ブルペレットBH)とニコラ・ブルイヤール(フランス、トタルエネルジー)の2名が残った。

バーネットは今年5月、アゼルバイジャンで行なわれた「バクー・ハンケンディ・アゼルバイジャン・サイクリングレース(2.1)」でプロ初勝利と総合優勝を飾った25歳のクライマー。一方、26歳のブルイヤールはマウンテンバイクをバックボーンに持ち、今年プロデビューするといきなりツール・ド・フランスに初出場。シングルリザルトを連発し、来年はXDSアスタナに移籍する伸び盛りの選手だ。

先頭に立ったニコラ・ブルイヤール(フランス、トタルエネルジー)とジョシュ・バーネット(ニュージーランド、ブルゴス・ブルペレットBH) photo:Tour de Langkawi

バーネットを振り切り、勝利したニコラ・ブルイヤール(フランス、トタルエネルジー) photo:Tour de Langkawi

そんな2人の戦いは残り2.7km地点で動き、ブルイヤールの加速にバーネットはついていけず。ブルイヤールが8秒のリードを築き、独走のままフィニッシュ。宇都宮ジャパンカップにも参戦予定のブルイヤールがプロ初勝利を手にした。

「今日の勝利がとても嬉しい。慎重に計画を立て、チームの走りがあってこその結果。特にヴァランタン・ルタイヨーが先頭集団で僕を守ってくれた」とチームメイトへの感謝を語った。

プロ初勝利を飾ったニコラ・ブルイヤール(フランス、トタルエネルジー) photo:Tour de Langkawi

総合18位まで順位を上げ、ベストアジアンライダー賞ジャージを守った留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) photo:Tour de Langkawi

総合争いでは、総合リーダーのヤシュが21秒遅れの区間3位でフィニッシュ。留目は2分38秒遅れの区間15位でフィニッシュし、総合順位を26位から18位に上げることに成功している。

翌日の第6ステージから最終第8ステージまでは集団スプリントが濃厚な平坦ステージが続く。そのため、この日の総合順位のまま大会が終わる可能性が高い。
ツール・ド・ランカウイ2026第5ステージ結果
1位 ニコラ・ブルイヤール(フランス、トタルエネルジー) 3:11:26
2位 ジョシュ・バーネット(ニュージーランド、ブルゴス・ブルペレットBH) +0:08
3位 レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング) +0:21
4位 ハン・カステジョン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
5位 ホセ・ディアス(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH) +0:23
15位 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) +2:38
個人総合成績
1位 レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング) 18:58:33
2位 アベル・バルデルストーネ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +0:26
3位 ハン・カステジョン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +0:42
4位 ホセ・ディアス(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH) +1:20
5位 アイヴィンブローホルト・フォグネル(ノルウェー、ユニベット・ローズ・ロケッツ) +1:37
18位 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) +7:21
その他の特別賞
ポイント賞 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)
山岳賞 レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング)
ベストアジアンライダー賞 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)
チーム総合成績 カハルラル・セグロスRGA
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour de Langkawi