ロード世界選手権開催を1週間後に控えるカナダでグランプリ・シクリスト・ド・ケベック(GPケベック)が開催され、ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)とのスプリントを制したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が勝利した。

ケベックのランドマークであるホテル「シャトー・フロンテナック」を横目に走る photo:GPCQM
開催中のブエルタ・ア・エスパーニャが佳境を迎える9月11日、ロード世界選手権開催を1週間後に控えるカナダでグランプリ・シクリスト・ド・ケベック(GPケベック)が行われた。世界選手権の予行演習として多くのトップ選手たちが出場した大会は今年で15回目。2日後に開催される グランプリ・シクリスト・ド・モンレアルと並ぶ毎年恒例のワールドツアーカナダ2連戦だ。
過去3回優勝しているマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)や、ツール・ド・フランスを総合2位で終えたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、同3位のイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)、ポール・セクサス(フランス、デカトロン・CMA CGM)、さらにはMTB世界王者に輝いたばかりの好調トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・ Q36.5プロサイクリング)、ツールで活躍したクィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)といったメンバーが集結した。
最大勾配13%のコート・デュ・ラ・モンターニュ(距離375m/平均10%)を含む10.3kmコースを20周回する206kmで、獲得標高は合計2800m。気温20度とうってつけのレース日和のもと、レースは2周目にストーム・インゲブリクセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)のアタックをきっかけに6名が逃げ、優勝候補を抱える各チームがアシスト陣を数名ずつ出し合って集団コントロールを行なった。

ラスト40kmから本格的な勝負がスタート。有力選手を含むグループが先行した photo:GPCQM

先頭グループを作るクィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)やティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) photo:GPCQM
最大3分半あった先頭グループのリードは100kmを残して1分半に縮まり、ツアー・オブ・ブリテンで総合優勝したティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)のアタックをきっかけにメイン集団は活性化。残り40km付近からはアタックの乱打戦となり、優勝候補たちが第1グループ、第2グループを作って追走劇を繰り広げることになる。
その隙を突いて飛び出したのは、今年のジロ・デ・イタリア第13ステージで逃げ切ったアルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ)だった。しかし残り30kmからの単独走は分が悪く、追走グループを待って合流。明らかに調子が良いエヴェネプールと、ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)、アレッサンドロ・ピナレロ(イタリア、NSNサイクリングチーム)、アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がベッティオルに合流を果たした。

好調レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が逃げグループを牽引する photo:GPCQM

コート・デュ・ラ・モンターニュで逃げメンバーを絞り込むレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:GPCQM
エヴェネプールの刻むハイペース登坂でピナレロとベッティオルが遅れて先頭は3名。チャージする後方グループではセクサスやシモンズが積極的に加速したものの、先頭3名とのタイム差は7,8秒から縮まらない。タイムトライアルの世界王者であるエヴェネプールが牽引する先頭グループは最終的に30秒近くまで差を広げて逃げ切りに青信号を灯す。最後のコート・デュ・ラ・モンターニュでチャームが遅れ、勝負はチッコーネとエヴェネプールのスプリントに持ち込まれた。
緩やかな勾配変化があるホームストレート。流し先行していたエヴェネプールは残り150mでスプリントし、チッコーネも対抗したものの「今日はチャンスが無かった」と並びかけることは叶わない。フィニッシュ直前で脚を緩めるほどの余裕をもって、エヴェネプールが2019年以来2度目の出場となるケベックで勝利した。

残り150mでスプリントを開始するレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:GPCQM

GPケベック初優勝を達成したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:GPCQM
「レース序盤はあまり調子が良くなかったけれど、幸運なことに、終盤にかけて力が戻り、スプリント勝負で勝つことができた。とても嬉しいよ」と喜ぶエヴェネプールにとって、ツール終了後のサンセバスチャンに続く2連勝に。「長い休養の後、リズムを取り戻すのは決して簡単ではない。特に復帰戦がこれほど厳しいレースだと尚更だ。日曜日が次のステップだ。これから2週間、大きな挑戦が待ち受けている」と語っており、世界選手権のTT+ロード両制覇を見据えて重ねてきた長期合宿の結果は上々と言えそうだ。
一方、「正直に言うとスプリントではもっと早く仕掛けようと思っていたけれど、レムコは本当に空気抵抗が少ないので、彼の後ろにつくのは非常に難しいし、しかも彼はものすごいスパート力を持っているんだ。今日はチャンスはなかった」とライバルを称えたのはチッコーネ。「レムコと一緒に先頭集団にいた時は本当に苦しかった。先頭でほとんどの仕事をこなしていた彼にはおめでとうと言わなきゃいけない」とも加えている。
また、マシューズは追走グループの勝負に加わって6位。10年連続でのトップ10入りという記録をマークしている。

開催中のブエルタ・ア・エスパーニャが佳境を迎える9月11日、ロード世界選手権開催を1週間後に控えるカナダでグランプリ・シクリスト・ド・ケベック(GPケベック)が行われた。世界選手権の予行演習として多くのトップ選手たちが出場した大会は今年で15回目。2日後に開催される グランプリ・シクリスト・ド・モンレアルと並ぶ毎年恒例のワールドツアーカナダ2連戦だ。
過去3回優勝しているマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)や、ツール・ド・フランスを総合2位で終えたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)、同3位のイサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)、ポール・セクサス(フランス、デカトロン・CMA CGM)、さらにはMTB世界王者に輝いたばかりの好調トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・ Q36.5プロサイクリング)、ツールで活躍したクィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック)といったメンバーが集結した。
最大勾配13%のコート・デュ・ラ・モンターニュ(距離375m/平均10%)を含む10.3kmコースを20周回する206kmで、獲得標高は合計2800m。気温20度とうってつけのレース日和のもと、レースは2周目にストーム・インゲブリクセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)のアタックをきっかけに6名が逃げ、優勝候補を抱える各チームがアシスト陣を数名ずつ出し合って集団コントロールを行なった。


最大3分半あった先頭グループのリードは100kmを残して1分半に縮まり、ツアー・オブ・ブリテンで総合優勝したティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)のアタックをきっかけにメイン集団は活性化。残り40km付近からはアタックの乱打戦となり、優勝候補たちが第1グループ、第2グループを作って追走劇を繰り広げることになる。
その隙を突いて飛び出したのは、今年のジロ・デ・イタリア第13ステージで逃げ切ったアルベルト・ベッティオル(イタリア、XDSアスタナ)だった。しかし残り30kmからの単独走は分が悪く、追走グループを待って合流。明らかに調子が良いエヴェネプールと、ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)、アレッサンドロ・ピナレロ(イタリア、NSNサイクリングチーム)、アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がベッティオルに合流を果たした。


エヴェネプールの刻むハイペース登坂でピナレロとベッティオルが遅れて先頭は3名。チャージする後方グループではセクサスやシモンズが積極的に加速したものの、先頭3名とのタイム差は7,8秒から縮まらない。タイムトライアルの世界王者であるエヴェネプールが牽引する先頭グループは最終的に30秒近くまで差を広げて逃げ切りに青信号を灯す。最後のコート・デュ・ラ・モンターニュでチャームが遅れ、勝負はチッコーネとエヴェネプールのスプリントに持ち込まれた。
緩やかな勾配変化があるホームストレート。流し先行していたエヴェネプールは残り150mでスプリントし、チッコーネも対抗したものの「今日はチャンスが無かった」と並びかけることは叶わない。フィニッシュ直前で脚を緩めるほどの余裕をもって、エヴェネプールが2019年以来2度目の出場となるケベックで勝利した。


「レース序盤はあまり調子が良くなかったけれど、幸運なことに、終盤にかけて力が戻り、スプリント勝負で勝つことができた。とても嬉しいよ」と喜ぶエヴェネプールにとって、ツール終了後のサンセバスチャンに続く2連勝に。「長い休養の後、リズムを取り戻すのは決して簡単ではない。特に復帰戦がこれほど厳しいレースだと尚更だ。日曜日が次のステップだ。これから2週間、大きな挑戦が待ち受けている」と語っており、世界選手権のTT+ロード両制覇を見据えて重ねてきた長期合宿の結果は上々と言えそうだ。
一方、「正直に言うとスプリントではもっと早く仕掛けようと思っていたけれど、レムコは本当に空気抵抗が少ないので、彼の後ろにつくのは非常に難しいし、しかも彼はものすごいスパート力を持っているんだ。今日はチャンスはなかった」とライバルを称えたのはチッコーネ。「レムコと一緒に先頭集団にいた時は本当に苦しかった。先頭でほとんどの仕事をこなしていた彼にはおめでとうと言わなきゃいけない」とも加えている。
また、マシューズは追走グループの勝負に加わって6位。10年連続でのトップ10入りという記録をマークしている。
グランプリ・シクリスト・ド・ケベック2026結果
| 1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 4:40:21 |
| 2位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) | |
| 3位 | アントン・チャーム(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +0:15 |
| 4位 | トーマス・ピドコック(イギリス、ピナレロ・ Q36.5プロサイクリング) | +0:28 |
| 5位 | クィン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック) | +0:30 |
| 6位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:35 |
| 7位 | ポール・ラペラ(フランス、デカトロン・CMA CGM) | +0:43 |
| 8位 | マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
| 9位 | アレッサンドロ・ピナレロ(イタリア、NSNサイクリングチーム) | +0:45 |
| 10位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、スーダル・クイックステップ) | +0:47 |
text:So isobe
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