「マイカが『ステージ勝利を狙おう』と背中を押してくれた」とは、ステージ優勝と共に総合リードを拡大したイサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG）。2位のバルデや総合争いから脱落したティベーリなど、選手たちのコメントでジロ第17ステージを振り返ります。
ステージ優勝＆マリアローザ イサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG）
イサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG）のアタックにカラパスが食らいつく photo:CorVos
レース直後インタビュー
こうなれば最高だという想像通りのジロになっている。ここまでは最高な大会だよ。これはジロで3度か4度目の表彰台（5度目）。本当に最高だ。
皆が欲しがるステージ勝利を手に入れた。今日、僕は絶対に諦めないと心に誓った。常に一歩先を行き、いつだって挑戦し続けると決めた。僕に失うものなんて何もない。今日は昨日よりも楽だったなんてことはなかったが、間違いなく良い精神状態ではあった。
（モルティローロでカラパスがアタックすることは）チームとしてある程度予想していた。もちろん僕も総合上位陣に先を行かれたくはない。だからついていき、あくまでも力を出しすぎないよう気をつけた。そして（モルティローロの）下りの後に少しプレッシャーを与え、その後はリラックスして脚の回復に努めた。とても厳しいステージだったからね。
このプランを立て、チームは僕に全幅の信頼を寄せてくれた。だから全力で踏み込んだ。最終山岳でアタックするという作戦だった。
自身初のステージ優勝を飾ったイサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG） photo:CorVos
表彰式後インタビュー
もちろんレース中にストレスは感じていたが、チームとして展開のコントロールに努めた。僕は総合リーダーという立場の経験が浅く、間違いを起こさないよう注意しながら走っていた。そんな中、ラファウ（マイカ）が僕に「ステージ優勝を狙おう」と声をかけてきたんだ。だから僕は「まだ21歳だからストレスなんてない。やってやろう」と答えた。そして仕掛けた。僕には失うものなんてないからね。
第19、20ステージでどうなるかなんて分からない。だけど今日のステージで僕が絶対に諦めない姿勢を示すことができた。
ステージ2位 ロマン・バルデ（フランス、ピクニック・ポストNL）
3級山岳ル・モットで単独先頭に立ったロマン・バルデ（フランス、ピクニック・ポストNL） photo:CorVos
ジロの開幕当初からこのステージでの勝利を狙っていた。昨日再びレイアウトをチェックし、調子も良かったので自信があった。良い走りができたのだが、十分なリードを築くことができなかった。追いつかれても自分の勝利を信じていた。なぜならテクニカルなコーナーを含むレイアウトをしっかりと予習していたからね。
残り200mのコーナーに先頭で入ることができれば、勝てると思っていた。最後のデルトロは本当に良い走りだった。路面が濡れていたのにもかかわらず、彼は素晴らしいラインを駆けていった。そこで5mの差がついて、それで勝負はついていた。後悔はないし、スマートな走りができた。自分ができることは全てやった。だから現役最後のグランツールを誇りを持って走ることができている。
ステージ6位&総合4位 デレク・ジー（カナダ、イスラエル・プレミアテック）
デレク・ジー（カナダ、イスラエル・プレミアテック） photo:CorVos
チームは素晴らしい走りをしてくれた。モルティローロでは常にマルコ（フリーゴ）がそばにいてくれ、その谷ではユーゴ（オフステテール）が待っててくれる完璧な作戦だった。
ステージを通して脚の調子は良かった。だがデルトロとカラパスのアタックを逃してしまった。明日はもっと楽なステージになることを願っている。そして向かうは厳しい第19＆20ステージだ。
総合争いから脱落したアントニオ・ティベーリ（イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス）
落車で痛めた箇所が、今朝の時点で痛んだ。おそらく前日の走りが影響しているのだろう。今日はスタートから苦しみ、最初の登りの時点で痛みは深刻なものになっていた。なんとかプロトンでモルティローロの登りに入ることができたのだが、350W以上を踏み続けることができなかった。
逃げに乗ったウィルコ・ケルデルマン（オランダ、ヴィスマ・リースアバイク）
約40名の大きな逃げグループが形成された photo:RCS Sport
僕自身の調子はいまいちだったが、サイモン（イェーツ）をアシストするべく逃げに乗った。結果的に予想よりも長い間、逃げることができた。総合勢が飛ぶように追い抜いていき、残念ながらあまり仕事はできなかった。でも作戦を実行することはできた。チームとして作戦をたて、万全の準備を整えることができた。サイモンは数秒失ってしまったものの、力強い走りを見せてくれたと思う。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
ステージ優勝＆マリアローザ イサーク・デルトロ（メキシコ、UAEチームエミレーツXRG）
レース直後インタビュー
こうなれば最高だという想像通りのジロになっている。ここまでは最高な大会だよ。これはジロで3度か4度目の表彰台（5度目）。本当に最高だ。
皆が欲しがるステージ勝利を手に入れた。今日、僕は絶対に諦めないと心に誓った。常に一歩先を行き、いつだって挑戦し続けると決めた。僕に失うものなんて何もない。今日は昨日よりも楽だったなんてことはなかったが、間違いなく良い精神状態ではあった。
（モルティローロでカラパスがアタックすることは）チームとしてある程度予想していた。もちろん僕も総合上位陣に先を行かれたくはない。だからついていき、あくまでも力を出しすぎないよう気をつけた。そして（モルティローロの）下りの後に少しプレッシャーを与え、その後はリラックスして脚の回復に努めた。とても厳しいステージだったからね。
このプランを立て、チームは僕に全幅の信頼を寄せてくれた。だから全力で踏み込んだ。最終山岳でアタックするという作戦だった。
表彰式後インタビュー
もちろんレース中にストレスは感じていたが、チームとして展開のコントロールに努めた。僕は総合リーダーという立場の経験が浅く、間違いを起こさないよう注意しながら走っていた。そんな中、ラファウ（マイカ）が僕に「ステージ優勝を狙おう」と声をかけてきたんだ。だから僕は「まだ21歳だからストレスなんてない。やってやろう」と答えた。そして仕掛けた。僕には失うものなんてないからね。
第19、20ステージでどうなるかなんて分からない。だけど今日のステージで僕が絶対に諦めない姿勢を示すことができた。
ステージ2位 ロマン・バルデ（フランス、ピクニック・ポストNL）
ジロの開幕当初からこのステージでの勝利を狙っていた。昨日再びレイアウトをチェックし、調子も良かったので自信があった。良い走りができたのだが、十分なリードを築くことができなかった。追いつかれても自分の勝利を信じていた。なぜならテクニカルなコーナーを含むレイアウトをしっかりと予習していたからね。
残り200mのコーナーに先頭で入ることができれば、勝てると思っていた。最後のデルトロは本当に良い走りだった。路面が濡れていたのにもかかわらず、彼は素晴らしいラインを駆けていった。そこで5mの差がついて、それで勝負はついていた。後悔はないし、スマートな走りができた。自分ができることは全てやった。だから現役最後のグランツールを誇りを持って走ることができている。
ステージ6位&総合4位 デレク・ジー（カナダ、イスラエル・プレミアテック）
チームは素晴らしい走りをしてくれた。モルティローロでは常にマルコ（フリーゴ）がそばにいてくれ、その谷ではユーゴ（オフステテール）が待っててくれる完璧な作戦だった。
ステージを通して脚の調子は良かった。だがデルトロとカラパスのアタックを逃してしまった。明日はもっと楽なステージになることを願っている。そして向かうは厳しい第19＆20ステージだ。
総合争いから脱落したアントニオ・ティベーリ（イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス）
落車で痛めた箇所が、今朝の時点で痛んだ。おそらく前日の走りが影響しているのだろう。今日はスタートから苦しみ、最初の登りの時点で痛みは深刻なものになっていた。なんとかプロトンでモルティローロの登りに入ることができたのだが、350W以上を踏み続けることができなかった。
逃げに乗ったウィルコ・ケルデルマン（オランダ、ヴィスマ・リースアバイク）
僕自身の調子はいまいちだったが、サイモン（イェーツ）をアシストするべく逃げに乗った。結果的に予想よりも長い間、逃げることができた。総合勢が飛ぶように追い抜いていき、残念ながらあまり仕事はできなかった。でも作戦を実行することはできた。チームとして作戦をたて、万全の準備を整えることができた。サイモンは数秒失ってしまったものの、力強い走りを見せてくれたと思う。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
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