イネオス・グレナディアーズが1月23日、カレブ・ユアン(オーストラリア)の獲得を発表した。ユアンは2025年末までジェイコ・アルウラーと結んでいた契約を途中解除し、イギリスチームに加入した。



イネオスへの加入が発表されたカレブ・ユアン(オーストラリア) photo:CorVos

「これは非常にエキサイティングな挑戦であり、イネオスサポートのもと、最高の自分を取り戻す絶好の機会と感じている」とユアン。契約期間は2025年までの1年間だ。

2024年にロットからジェイコ・アルウラーに復帰したユアンは、ジロ・デ・イタリアでは区間優勝を逃したもののシーズン3勝をマーク。今年は2年契約の最終年だったが、昨年12月に行われたトレーニング合宿に参加せず、公式ウェブサイトからも名前が削除されてたため退団が確実視されていた。

2025年の目標を「ビッグレースで再び勝利を飾ること」と宣言したユアン。「ここ数年、メジャーレースで勝てていないが、その力は失っていない。まだ僕は30歳で、イネオスの指導と専門知識があれば、ベストな状態に戻れると信じている」。

新天地での復活が期待されるカレブ・ユアン(オーストラリア) photo:CorVos

イネオスは2022年からエーススプリンターを務めたエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)退団後、ユアンをチーム唯一のスプリターとして迎え入れた。イネオスのジョン・アラート代表は「カレブはその世代で最も優れたスプリンターの1人。彼の新たな挑戦を共に築いていく」と語っている。

「イネオスは総合系のチームと見られているが、スプリンターをサポートする潜在能力を秘めている。近年のレースでは、スプリントステージの重要な局面で(総合エースを守るために)完璧な位置取りをしているからだ」と移籍理由を説明したユアン。「早くイネオスの一員としてレースし、一緒に何ができるか見てみたい」とプレスリリースを締めくくった。

text:Sotaro.Arakawa
photo:INEOS Grenadiers