ディラン・ファンバーレ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)がサントス・ツアー・ダウンアンダーの初日に落車。鎖骨を骨折し、3年連続の骨折という不運に見舞われた。



ツアー・ダウンアンダー初日に落車したディラン・ファンバーレ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)

ファンバーレが落車したのは、1月21日に行われたサントス・ツアー・ダウンアンダーの第1ステージ。集団がスプリントに向かう残り2.6km地点で約7名を巻き込む落車が発生。集団の中ほどで地面に叩きつけられた選手のなかには、オーストラリアチャンピオンジャージを着るルーク・ダーブリッジ(ジェイコ・アルウラー)やロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)の姿もあった。

救済措置が取られる残り3km以内だったため、落車やその影響で遅れた選手たちは先頭集団と同タイムでのフィニッシュが認められた。他の選手たちに大きな怪我はなかったものの、フィニッシュ後に受けた検査の結果ファンバーレの鎖骨骨折が判明し、翌日のスタートを見送った。

鎖骨を骨折したファンバーレ photo:Team Visma | Lease a Bike

ファンバーレは2022年にモニュメントの一つであるパリ〜ルーベで優勝し、その後ヴィスマ・リースアバイクに移籍。しかし連覇を目指した2023年のパリ〜ルーベで落車し、左手と右肩を骨折。そしてツール・ド・フランス出場を控えていた昨年6月は、クリテリウム・デュ・ドーフィネで鎖骨を骨折した。

骨折から2ヶ月後のパリオリンピックのロードレースでオランダ代表として復帰すると、ブエルタ・ア・エスパーニャの第2ステージでまたもや落車したファンバーレ。今度は股関節を骨折し、「どれほど悲しいことか言葉に表せない。レースから長く離れ、ようやく戻ってこれたと思ったのに」と自身のインスタグラムに綴っていた。

今回は鎖骨骨折のため、比較的早期の復帰が見込まれる。予定では3月のオムロープ・ヘットニュースブラットから春のクラシックシーズンに臨み、ワウト・ファンアールト(ベルギー)と共にパリ〜ルーベでの成功を目指した後、ジロ・デ・イタリア出場を予定している。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos