昨年までシマノレーシングに所属していた現U23全日本王者、寺田吉騎がバーレーン・ヴィクトリアスの下部育成チームに加入することが発表された。アマチュア時代に仏クラブチームに所属した寺田にとって2度目の欧州挑戦となる。



2024年の全日本選手権男子U23で優勝した寺田吉騎。バーレーン・ヴィクトリアス・ディべロップメントチームへの加入が発表された photo:Satoru Kato

現U23全日本チャンピオンである寺田吉騎は、2002年1月23日生まれ、静岡県袋井市出身の23歳。ジュニア時代から福島晋一氏が主宰するボンシャンスACAのメンバーとしてフランスで活動し、2023年と2024年に所属したシマノレーシングでは全日本選手権のU23個人タイムトライアル優勝を皮切りに、持ち前のスプリント力に磨きをかけて2024年シーズン5勝をマーク。ツアー・オブ・ジャパンではシングルリザルトを8日間中5回マークして総合ポイント賞を獲得するなど、若手選手として大きな注目を集めてきた。

1月13日の発表で寺田はバーレーン・ヴィクトリアスの下部育成チーム、バーレーン・ヴィクトリアス・ディべロップメントチームに所属することをアナウンス。ジュニア時代に続く欧州挑戦に対し、シマノレーシングの退団リリース(12月16日)内にて「楽しみな反面、大きな不安もかかえる道となりますが、この2年間積み上げた経験を活かし更に活躍の場を広げられるように突き進んでいきたいと思います」とコメントしていた。

バーレーン・ヴィクトリアス・ディべロップメントチームは、2013年に創設され、昨年はCTFヴィクトリアスとしてバーレーン・ヴィクトリアスと提携活動していた育成チーム。発表によればワールドチーム直結の正式なU23育成チームとなることで、昇格を目指す若手タレント選手の育成により注力していくという。具体的にはワールドチーム所属選手とのトレーニングやレース参戦、学習プログラムの提供が行われる見込みだ。

text:So Isobe