さいたま佐渡サンブレイブは2025年のチームプレゼンテーションを埼玉県内で行った。チーム名を「チームユーラシア-iRCタイヤ」に変更し、橋川健氏が監督に就任。新加入5名を含む10名の選手が所属する。



チーム運営会社である株式会社オリエンタルスポーツが、埼玉県川口市の株式会社東商会ショールームにて報道向けチームプレゼンテーションを開催。2025年の所属選手と使用機材などをお披露目した。

チームユーラシアiRCタイヤのメンバーと橋川健監督 photo:Satoru Kato

2024年は埼玉県さいたま市を拠点とする「さいたまディレーブ」と、新潟県佐渡市を拠点とする「佐渡ゴールデンアイビス」の2拠点チームとして活動し、両チーム合同のレース出場チームは「さいたま佐渡サンブレイブ」の名前で登録していた。2025年は2拠点での活動は継続する一方、レース出場チーム名を「チームユーラシア・iRCタイヤ」に変更することを発表。併せて橋川健氏が監督に就任することを明らかにした。

レース出場時は「チームユーラシアiRCタイヤ」各地での活動はそれぞれのジャージを着用する photo:Satoru Kato

「チームユーラシア」は、橋川健氏が主宰する若手選手の育成チームとしてご存知の方も多いだろう。2024年は活動休止していたが、さいたま佐渡サンブレイブと合流することで活動を再開。Jプロツアーをメインに、U23欧州遠征やU17、U19サイクリングアカデミーを実施し、2010年に創設して以来の目標である「海外でプロ契約できる選手の育成と発掘」を目指す。

今年夏にベルギー遠征を予定しており、アカデミーはチームメンバー以外からも参加選手を募るという。欧州遠征の際に出場レースが限定されてしまうため、UCIコンチネンタルチーム登録はしない。

チーム体制は以下表の通り。選手は継続5名+新加入5名の計10名が所属する。
チームユーラシアiRCタイヤ 2025年体制
名前 出身地 生年月日(年齢) 2024年所属チーム
吉岡直哉 京都 1991/12/23(33歳) さいたま佐渡サンブレイブ
持留叶汰郎 宮崎 1996/12/9(28歳) さいたま佐渡サンブレイブ
藤田涼平 埼玉 1997/3/13(27歳) さいたま佐渡サンブレイブ
鈴木道也 福島 1999/5/15(25歳) さいたま佐渡サンブレイブ
重田倫一郎 群馬 2002/3/2(22歳) さいたま佐渡サンブレイブ
阿曽光佑 三重 1992/4/14(32歳) キナンサイクリングチーム(2016年)
遠藤尭寿 埼玉 2004/6/17(20歳) チームロヂャース
渡辺悠太 埼玉 2004/11/2(20歳) チームロヂャース
風間大和 東京 2006/1/11(18歳) レバンテフジ静岡
福田真平 神奈川 1987/11/22(37歳) キナンレーシングチーム
監督 橋川健
メカニック 岩村大樹

監督に就任する橋川健氏 photo:Satoru Kato

橋川監督は「ヨーロッパで通用する選手を輩出したいという気持ちは変わらないが、このチームは全員でヨーロッパのプロになるというのではなく、一人一人の課題に全力で取り組んでいくことで上を目指していく。

例えば、ベテランの選手は海外でプロになるよりも全日本選手権での優勝を目標にしている。そのための取り組み方やモチベーションの作り方など、自分自身を向上させるステップを若い選手に見せてレベルを引き上げていくことで、ヨーロッパで通用する選手に近づくと思う。その先にヨーロッパのチームと契約することが出来ればと考えている。

これまでのチームユーラシアの活動でもあと一歩のところでたどり着けなかったこともあったので、体制を一新して改めて目指していきたい」と、語った。

キャプテンを務める吉岡直哉 photo:Satoru Kato

元チームユーラシアのメンバーでキャプテンを務める吉岡直哉は「11年ぶりにチームユーラシアの一員として走ることになって縁があるなと感じ、面白いなとも思い、嬉しい気持ちもある。僕自身の経験を若い選手にフィードバックして成長して欲しいという想いもあってこれまでも活動してきたが、力になれればいいなと思っている。

メンバーは若く力のある選手が揃ったので、レースの走り方や勝ち方などを吸収していって欲しい。自分も元気を貰いながらお互い切磋琢磨していきたいと思う」と、新体制のチームへの期待を語った。

今シーズン使用するヨネックスのバイク photo:Satoru Kato

使用機材はヨネックスのフレームを使用。新たな試みとして、選手が使用するロードバイクフレームのオーナーを募集する制度をスタートする。オークションで落札したオーナーの名前が入ったフレームを選手が2025年シーズンで使用し、シーズン終了後にオーナーの手元にフレームが届くというものだ。フレームはヨネックスのGROWENT。吉岡直哉ら5名が今シーズン使用するフレームで、4サイズ計5台が対象になる。(詳細は下記リンク参照)

東京都内のヨネックス本社にて、チームスポンサーとサポーターも揃って記念撮影 photo:Makoto AYANO

同日午後には東京都内のヨネックス本社で、チームのスポンサー各社やサポーターらが出席してのプレゼンテーションが改めて催された。


text:Satoru Kato
photo:Satoru Kato, Makoto AYANO

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