真夏のオーストラリアTT選手権でプラップ連覇　女子はチャップマンが初優勝

オーストラリアのロードナショナル選手権が開幕し、1月9日に男女エリートの個人タイムトライアルが行われた。男子はルーク・プラップが3度目の優勝を飾り、女子はブローディー・チャップマンが初優勝した。

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新年を迎え、男女共にワールドツアーの初戦となるサントス・ツアー・ダウンアンダーを前に、オーストラリアのロードナショナル選手権が開幕した。今年の舞台となったのは西オーストラリア州の州都であるパース。男女ジュニアとU23のTT王者が決定した翌日の1月9日、男女エリートのレースが行われた。

男子エリートに出場したのは前回王者であるルーク・プラップ（ジェイコ・アルウラー）を含む14名の選手たち。38.4kmのコースはフラットで、パース市内を巡るシンプルなレイアウト。純粋にTT能力を図るレースでトップタイムを叩き出したのは、24歳のプラップだった。

昨年TTとロードの2冠を達成したプラップは、46分33秒でフィニッシュラインに到着。平均スピード49.495km/hの好走にジェイ・ヴァイン（UAEチームエミレーツXRG）は8秒届かず、3位は54秒遅れだったケランド・オブライアン（ジェイコ・アルウラー）。プラップは2021年と24年に続く、自身3度目のオーストラリアTT王者に輝いた。

大会連覇を達成したプラップは、「昨年のパリ五輪以降、しばらく良いTTができていなかった。最初から飛ばし、それをどれだけ維持できるかの戦いだった。昨年は世界最高の選手たちとTTで肩を並べる走りができると思っていた。結果は残せなかったものの、それができる脚はあった。だからこそこの大会で力を証明したかった」と語った。

チャップマンが初戴冠の女子エリート

女子エリートは3連覇中で五輪＆世界王者であるグレース・ブラウンが引退。そんな王者不在の28.8kmレースには12名が出場し、新王者争いをブローディー・チャップマン（UAEチームADQ）が39分53秒で制した。2位には33秒差でアンバー・ペイト（リブ・アルウラー・ジェイコ）が入り、3位はアニヤ・ロウ（AGインシュランス・スーダル）だった。

2023年にロード王者に輝き、TTは初制覇となったチャップマン。「昨年10月にヴェロドロームで空力テストを行い、チームがポジションと機材の調整に全力を注いでくれた。この勝利は素晴らしいチームの支援があってこそ。改善は気持ちを前向きにしてくれ、目標はより高くなっていった」と、今季移籍したUAEチームADQに感謝を伝えた。