タイトルスポンサーのDSMが撤退し、ピクニック・ポストNLに名称変更したチームが2025年シーズンの新体制を発表。今年6月に引退するバルデはジロへ、ヤコブセンがツールにエースプリンターとして出場し、プールがブエルタで総合上位を目指す。



バルデを中心に28名が所属する男子チーム photo:Team Picnic PostNL

2024年はツール・ド・フランス区間1勝を含め、シーズン22勝を記録したピクニック・ポストNL。ファーストタイトルスポンサーとして新たにピクニックを迎えてチームキットの色を一新。またバイクもスコットからラピエールに変更するなど、大きく生まれ変わった。

チームのヘッドコーチ、ルディ・ケムナによると、ジロ・デ・イタリアに出場が決定しているのはロマン・バルデ(フランス)とマックス・プール(イギリス)、カスペル・ファンウーデン(オランダ)の3名。今年6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネ後に引退予定のバルデにとっては、これが現役最後のグランツール出場になる。

ツールには22歳オスカー・オンリー(イギリス)と24歳フランク・ファンデンブルーク(オランダ)という若手2人の起用が決定。そして昨季僅か1勝と不振に陥ったファビオ・ヤコブセン(オランダ)が大舞台で復活を目指す。またリードアウトには昨年6勝と躍進した22歳のスプリンター、トビアスルンド・アンドレースン(デンマーク)が務める。

ブエルタにはジロ出場のプールが総合上位を目指す。その他には若手選手がスペインでグランツールデビューを果たす予定だとケムナは明らかにしている。

女子はコールを中心に、カヴァッリに注目

新しくマルタ・カヴァッリ(イタリア)を加えた女子チーム photo:Team Picnic PostNL

女子チームの中心となるのはエーススプリンターであるシャーロッテ・コール(オランダ)だ。昨シーズンはツール・ド・フランス・ファムの開幕と2日目を2連勝。それ以外のレースでは思うような結果を残せなかったものの、ロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)のライバルとしてその実力を印象付けた。

クラシックレースやグランツールで注目なのはマルタ・カヴァッリ(イタリア)。今年FDJスエズから移籍した2022年のアムステルゴールドレース&ラ・フレーシュ・ワロンヌ覇者であり、ここ数年は不調だが、新天地での再起を目指す。

高い評価を得るピクニック・ポストNL・ディベロップメントチーム photo:Team Picnic PostNL

これまでディベロップメントチームから22名の選手が昇格を果たしており、今年は15名が所属。昨年多くのレースをトップチームで走ったヨハン・ドルッセン(オランダ)を筆頭に、18〜21歳の若手選手たちが上位カテゴリーへの昇格を目指す。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Team Picnic PostNL

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