2025/01/05(日) - 12:00
ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)がテレネット・スーパープレスティージュ第7戦でライバルを振り切った。女子レースではルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)が強烈な追い上げで勝利しランキング首位躍進を叶えた。
コクサイデの砂地獄から間髪入れず、欧州シクロクロスサーキットは2025年始最初の週末2連戦へ。ベルギーのグルレヘムで12月31日の第6戦に続くテレネット・スーパープレスティージュ第7戦が開催された。
今回はワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が参戦した一方、世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)は当初のレースカレンダー通りスキップ。明日のUCIワールドカップでは2人の再戦が期待されていたものの、ファンデルプールはレース中のアクシデントで痛めていた肋骨が治らず、重馬場の路面を走った際に痛みが引かないことを踏まえて参戦を取りやめることをアナウンスしている。ファンデルプールは予定通りにスペインでのチーム合宿に参加し、1月25日/26日連戦となるUCIワールドカップへの参戦を目指すと言う。
女子エリート:ブラントが猛烈な追い上げで勝利 アルバラードを追い抜きランキング首位に
女子レースでは世界女王パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が不参加の一方、ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)に僅か1ポイント差で迫られているシリーズランキング争いを優位に進めるべくセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が参戦。しかしこの日、ブラントは誰もが不可能と思う後方からの追い上げでレースを沸かせることとなった。
スタートを得意としないブラントはこの日もダッシュで埋もれ、さらにミスによって後退。窮地に立たされたオランダ女王だったが、今季22レースに参戦し22回表彰台に登った「ディーゼルエンジン」の追い上げは熾烈を極め、最終周回突入前に先頭グループを組んでいたアルバラードとゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)に追いつき、そのままアタック。ライバルと重馬場の泥を圧倒的なパワーで蹴散らし、そのまま今季6勝目を飾ってみせた。
アルバラード優位の2位争いだったものの、バックステッドが最終盤で一気にペースを上げ、ランニング区間で肩をぶつけ合いながら争い、そのままハンドルを投げ合うスプリントで先着したのはバックステッドだった。残り1戦で総合ランキングはブラントが逆転首位、僅か1ポイント差でアルバラードが続くという激戦となっている。
ファンアールトが"自分自身予想外"の勝利
男子エリートレースでファンアールトの対抗馬として名乗り出たのは、1月1日のX2Oトロフェーを制して好調のベルギー王者エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)だった。
「勝利を期待していたわけではなかった」と振り返るファンアールトはパワー区間で何度もアタックするもイゼルビットは千切れず、それどころか最終周回に入るとカウンターアタックを打つなど見せ場を作る。しかしファンアールトがペースを上げる最中、短く登る泥区間でベルギー王者がラインを外して降車する手痛いミスを喫する。
拮抗した2人の戦いに決着をつけるには十分なミス。ここで生まれた5秒差をフィニッシュで10秒差に倍増させたファンアールトが今季2戦目で初勝利を挙げた。
「かなり追い込む必要があったんだ。最初は余裕を感じていたけれど、だんだんキツくなってきたし、エリは今日すごく強かった。彼を振り切るのにリミッターを外さなければいけなかったよ。こんな結果になるなんて正直自分自身思っていなかったし、期待していなかった。信じられないくらいの気分だし、だからこそ余計に勝てて嬉しいよ。2025年のスタートとしてとてもいい気分だよ」と話すファンアールトは、翌日のデンデルモンデで開催されるワールドカップにも参戦予定だ。
コクサイデの砂地獄から間髪入れず、欧州シクロクロスサーキットは2025年始最初の週末2連戦へ。ベルギーのグルレヘムで12月31日の第6戦に続くテレネット・スーパープレスティージュ第7戦が開催された。
今回はワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)が参戦した一方、世界王者マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)は当初のレースカレンダー通りスキップ。明日のUCIワールドカップでは2人の再戦が期待されていたものの、ファンデルプールはレース中のアクシデントで痛めていた肋骨が治らず、重馬場の路面を走った際に痛みが引かないことを踏まえて参戦を取りやめることをアナウンスしている。ファンデルプールは予定通りにスペインでのチーム合宿に参加し、1月25日/26日連戦となるUCIワールドカップへの参戦を目指すと言う。
女子エリート:ブラントが猛烈な追い上げで勝利 アルバラードを追い抜きランキング首位に
女子レースでは世界女王パック・ピーテルス(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が不参加の一方、ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ)に僅か1ポイント差で迫られているシリーズランキング争いを優位に進めるべくセイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク)が参戦。しかしこの日、ブラントは誰もが不可能と思う後方からの追い上げでレースを沸かせることとなった。
スタートを得意としないブラントはこの日もダッシュで埋もれ、さらにミスによって後退。窮地に立たされたオランダ女王だったが、今季22レースに参戦し22回表彰台に登った「ディーゼルエンジン」の追い上げは熾烈を極め、最終周回突入前に先頭グループを組んでいたアルバラードとゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム)に追いつき、そのままアタック。ライバルと重馬場の泥を圧倒的なパワーで蹴散らし、そのまま今季6勝目を飾ってみせた。
アルバラード優位の2位争いだったものの、バックステッドが最終盤で一気にペースを上げ、ランニング区間で肩をぶつけ合いながら争い、そのままハンドルを投げ合うスプリントで先着したのはバックステッドだった。残り1戦で総合ランキングはブラントが逆転首位、僅か1ポイント差でアルバラードが続くという激戦となっている。
ファンアールトが"自分自身予想外"の勝利
男子エリートレースでファンアールトの対抗馬として名乗り出たのは、1月1日のX2Oトロフェーを制して好調のベルギー王者エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール)だった。
「勝利を期待していたわけではなかった」と振り返るファンアールトはパワー区間で何度もアタックするもイゼルビットは千切れず、それどころか最終周回に入るとカウンターアタックを打つなど見せ場を作る。しかしファンアールトがペースを上げる最中、短く登る泥区間でベルギー王者がラインを外して降車する手痛いミスを喫する。
拮抗した2人の戦いに決着をつけるには十分なミス。ここで生まれた5秒差をフィニッシュで10秒差に倍増させたファンアールトが今季2戦目で初勝利を挙げた。
「かなり追い込む必要があったんだ。最初は余裕を感じていたけれど、だんだんキツくなってきたし、エリは今日すごく強かった。彼を振り切るのにリミッターを外さなければいけなかったよ。こんな結果になるなんて正直自分自身思っていなかったし、期待していなかった。信じられないくらいの気分だし、だからこそ余計に勝てて嬉しいよ。2025年のスタートとしてとてもいい気分だよ」と話すファンアールトは、翌日のデンデルモンデで開催されるワールドカップにも参戦予定だ。
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025第6戦 女子エリート結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・グローウィ・ライオンズ) | 44:22 |
2位 | ゾーイ・バックステッド(イギリス、キャニオン・スラム) | +0:06 |
3位 | セイリン・アルバラード(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | |
4位 | レオニー・ベントフェルド(オランダ、パウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンス) | +0:39 |
5位 | マリオン・ノーブルリブロール(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:30 |
6位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、シクロクロスレッズ) | +1:47 |
7位 | サンヌ・カント(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:42 |
8位 | ヤラ・カステリン(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +2:54 |
9位 | アリシア・フランク(ベルギー) | +3:03 |
10位 | パック・ランゲンバーグ(オランダ、フェニックス・ドゥクーニンク) | +3:20 |
テレネット・スーパープレスティージュ2024-2025 第6戦 男子エリート結果
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | 59:41 |
2位 | エリ・イゼルビット(ベルギー、パウェルスサウゼン・シーベルクレメンティンス) | +1:03 |
3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルスサウゼン・ビンゴール) | +1:35 |
4位 | ヨラン・ウィズーレ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +1:41 |
5位 | ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) | +1:55 |
6位 | ライアン・カンプ(オランダ) | +2:08 |
7位 | フェリペ・オルツ(スペイン、リドレーレーシングチーム) | +2:14 |
8位 | エミエル・フェルストリンゲ(ベルギー、クレラン・コレンドン) | +2:29 |
9位 | キャメロン・メイソン(イギリス、セブンレーシング) | +3:18 |
10位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | +3:24 |
47位 | 遠藤紘介(オランダベース/ウォータスレイ) | |
51位 | 鈴木来人(OnebyESU-ICV) | |
55位 | 岡山優太(オランダベース/ウォータスレイ) | |
DNF | 梶鉄輝(オランダベース/ウォータスレイ) |
text:So.Isobe
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