2024/12/20(金) - 12:09
イタリアの老舗デローザの2025年モデルが一堂に会する展示会が、本日からちよだアートスクエアで開催される。70周年記念モデル「Settanta」の新色や、チタンフレームの記念モデルなど、注目の新作が展示される本展の見どころをレポートする。
イタリア・ミラノ郊外のクザーノミラニーノに本社工房を構える老舗ブランドのデローザ。かつてはエディ・メルクスの自転車を作り上げレーサーのニーズに応えるブランドとして名を轟かせ、現在もVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネと共にレースを戦うブランドだ。
バルディアーニがレースで使用するSettanta(セッタンタ)は、創業70周年を記念したアニバーサリーモデルでもあり、販売が行われる製品はラグジュアリーなペイントが施され、高級品としての風格を纏っている。
そんなSettantaをはじめ2025年モデルが発表されたタイミングで、長らくデローザを日本に届けている日直商会が展示会を開催。日直商会の地元である東京・神田のちよだアートスクエアに2025年ラインアップが揃った。
なお今回の展示会は本日12月20日から22日まで一般公開されており、ユーザーもじっくりとデローザのバイクを吟味することが可能。ぜひ気になった方は足を運んでもらいたい。
さて、会場のちよだアートスクエアは美術のギャラリーとして活用されていることもあり、今回の展示会も2025モデルのルックブックに採用されている写真が飾られた通路で来場者を迎えてくれる。会場に一歩足を踏み入れると広々とした空間でSettantaが待っている。
2025モデルで12色展開となったSettantaの展示に贅沢なほど空間を使っており、様々なブランドが集結するショーでは経験できないゆとりのある自転車鑑賞を楽しめる。その広い空間で寂しさを感じさせないのは、Settantaが纏うオーラがなせるわざに違いない。一台につき、1枚の写真が飾られており、各カラーのデザイン性に説得力が増している。
12色のうち6色が継続カラーで、残りの6色は追加カラーとなる。2025モデルはエクリプスと言うデザインが採用されており、グラデーションのペイントで仕上げられた。グラデーションにはデローザを象徴する2色が採用され、色が繊細に移り変わっている。さらに中にはカタログではわかりにくいラメ塗装とされているカラーもあるため、現地で鑑賞してもらいたいと思う。
Settantaの高級感を最も表現しているのは、ネイビーをベースにゴールドのアクセントカラーを差し込んだモデルだ。ゴールドのアクセントは日本での人気を受けて採用されたのだとか。ちなみにシクロワイアード編集部内ではこれが一番人気。
別室にはMERAK、IDOL、838をはじめとするラインアップの中核となるモデルが並べられている。Settantaのエリアとは打って変わって沢山の自転車が並べられているが、カーディーラーの展示のように整然とした空間が広がっている。
先述したカーボンの3モデルは近年の単色カラーリングから脱却し、MERAKはアグレッシブな色の切り返し、IDOLはグラデーションで彩られ、838は独特なグラフィックがあしらわれた。
金属製バイクがカーボンバイクを囲うように壁際に配置された。2025モデルの新作はTitanio 30(トレンタ)とTitatio Xの二種類。Titanio 30はデローザがチタン素材を採用してから30周年を記念したモデルであり、用意された二種類のカラーはデローザの歴史を感じさせるものとなっている。
一つは創業者ウーゴ・デローザを象徴するブルー。もう一つは登場したばかりのチタンフレームを駆り、1994年のジロ・デ・イタリアでエフゲニー・ベルツィンによる総合優勝、モニュメントの複数勝利を果たしたゲヴィス・バッランのチームカラーだ。
Titanio Xの展示車は40Cのタイヤを装着したオールロード仕様で仕立てられた。幅広タイヤが似合うフレームデザインだが、32Cや30Cのタイヤもマッチするというマルチパーパスモデルだ。また今回登場した2モデルは、シートステーの接合部がトップチューブに近いトラッドな作りとなっていることもポイントだ。もちろんクザーノミラニーノの工房で作られる。
そしてACCIAIO(アチャイオ=鋼)という名前がデローザのスチールバイクに与えられた。このモデルはNEO PLIMATOやNEO CLASSICOとして知られたバイクと同スペックであり、往年のデローザを象徴する存在。
ACCIAIOはシャンパンゴールドをベースに、シートステーをクロームとしたカラーと、デローザの歴史を感じさせるレッドとネイビーが用意されている。このモデルは50年代後半から60年代前半に使われていたデローザロゴがあしらわれており、ヘッドバッジも往年のデザインだ。このモデルを今でもラインアップし、展示会で並ぶと70年以上の歴史を感じることができよう。
会場にはカンパニョーロのSUPERREORD WIRELESSと、SUPERRECORD S WIRELESSも用意されており、感触を試すことが可能だ。
また、ちよだアートスクエアがある神田・五軒町は日直商会の地元でもあり、会場近くに本社が構えられている。1908年の創業以来、地元に根付いて自転車を販売し、そして現在のように輸入車を手掛け始めた。その歴史を感じさせる記事やプリント、チームジャージなども飾られているため、ぜひチェックしてみてほしい。
一般公開は12月20日~22日まで。場所はちよだアートスクエア(東京都千代田区外神田6丁目11-14)。開場時間は10時から17時まで。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
デローザ 2025 COLLECTION 一般公開
日程:12月20日(金)~22日(日)
時間:10:00~17:00
会場:ちよだアートスクエア(旧アーツ千代田3331)
東京都千代田区外神田6丁目11-14 練成公園から施設にお入りください。
(https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/bunka/bunka/bunkashisetsu/art-squar…)
・最寄り駅:東京メトロ銀座線・末広町駅徒歩2分
千代田線・湯島駅徒歩5分
JR山手線/京浜東北線・御徒町駅徒歩10分
・会場に駐車場はございません。自動車をご利用の方は会場付近のコインパーク等をご利用ください。
イタリア・ミラノ郊外のクザーノミラニーノに本社工房を構える老舗ブランドのデローザ。かつてはエディ・メルクスの自転車を作り上げレーサーのニーズに応えるブランドとして名を轟かせ、現在もVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネと共にレースを戦うブランドだ。
バルディアーニがレースで使用するSettanta(セッタンタ)は、創業70周年を記念したアニバーサリーモデルでもあり、販売が行われる製品はラグジュアリーなペイントが施され、高級品としての風格を纏っている。
そんなSettantaをはじめ2025年モデルが発表されたタイミングで、長らくデローザを日本に届けている日直商会が展示会を開催。日直商会の地元である東京・神田のちよだアートスクエアに2025年ラインアップが揃った。
なお今回の展示会は本日12月20日から22日まで一般公開されており、ユーザーもじっくりとデローザのバイクを吟味することが可能。ぜひ気になった方は足を運んでもらいたい。
さて、会場のちよだアートスクエアは美術のギャラリーとして活用されていることもあり、今回の展示会も2025モデルのルックブックに採用されている写真が飾られた通路で来場者を迎えてくれる。会場に一歩足を踏み入れると広々とした空間でSettantaが待っている。
2025モデルで12色展開となったSettantaの展示に贅沢なほど空間を使っており、様々なブランドが集結するショーでは経験できないゆとりのある自転車鑑賞を楽しめる。その広い空間で寂しさを感じさせないのは、Settantaが纏うオーラがなせるわざに違いない。一台につき、1枚の写真が飾られており、各カラーのデザイン性に説得力が増している。
12色のうち6色が継続カラーで、残りの6色は追加カラーとなる。2025モデルはエクリプスと言うデザインが採用されており、グラデーションのペイントで仕上げられた。グラデーションにはデローザを象徴する2色が採用され、色が繊細に移り変わっている。さらに中にはカタログではわかりにくいラメ塗装とされているカラーもあるため、現地で鑑賞してもらいたいと思う。
Settantaの高級感を最も表現しているのは、ネイビーをベースにゴールドのアクセントカラーを差し込んだモデルだ。ゴールドのアクセントは日本での人気を受けて採用されたのだとか。ちなみにシクロワイアード編集部内ではこれが一番人気。
別室にはMERAK、IDOL、838をはじめとするラインアップの中核となるモデルが並べられている。Settantaのエリアとは打って変わって沢山の自転車が並べられているが、カーディーラーの展示のように整然とした空間が広がっている。
先述したカーボンの3モデルは近年の単色カラーリングから脱却し、MERAKはアグレッシブな色の切り返し、IDOLはグラデーションで彩られ、838は独特なグラフィックがあしらわれた。
金属製バイクがカーボンバイクを囲うように壁際に配置された。2025モデルの新作はTitanio 30(トレンタ)とTitatio Xの二種類。Titanio 30はデローザがチタン素材を採用してから30周年を記念したモデルであり、用意された二種類のカラーはデローザの歴史を感じさせるものとなっている。
一つは創業者ウーゴ・デローザを象徴するブルー。もう一つは登場したばかりのチタンフレームを駆り、1994年のジロ・デ・イタリアでエフゲニー・ベルツィンによる総合優勝、モニュメントの複数勝利を果たしたゲヴィス・バッランのチームカラーだ。
Titanio Xの展示車は40Cのタイヤを装着したオールロード仕様で仕立てられた。幅広タイヤが似合うフレームデザインだが、32Cや30Cのタイヤもマッチするというマルチパーパスモデルだ。また今回登場した2モデルは、シートステーの接合部がトップチューブに近いトラッドな作りとなっていることもポイントだ。もちろんクザーノミラニーノの工房で作られる。
そしてACCIAIO(アチャイオ=鋼)という名前がデローザのスチールバイクに与えられた。このモデルはNEO PLIMATOやNEO CLASSICOとして知られたバイクと同スペックであり、往年のデローザを象徴する存在。
ACCIAIOはシャンパンゴールドをベースに、シートステーをクロームとしたカラーと、デローザの歴史を感じさせるレッドとネイビーが用意されている。このモデルは50年代後半から60年代前半に使われていたデローザロゴがあしらわれており、ヘッドバッジも往年のデザインだ。このモデルを今でもラインアップし、展示会で並ぶと70年以上の歴史を感じることができよう。
会場にはカンパニョーロのSUPERREORD WIRELESSと、SUPERRECORD S WIRELESSも用意されており、感触を試すことが可能だ。
また、ちよだアートスクエアがある神田・五軒町は日直商会の地元でもあり、会場近くに本社が構えられている。1908年の創業以来、地元に根付いて自転車を販売し、そして現在のように輸入車を手掛け始めた。その歴史を感じさせる記事やプリント、チームジャージなども飾られているため、ぜひチェックしてみてほしい。
一般公開は12月20日~22日まで。場所はちよだアートスクエア(東京都千代田区外神田6丁目11-14)。開場時間は10時から17時まで。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
デローザ 2025 COLLECTION 一般公開
日程:12月20日(金)~22日(日)
時間:10:00~17:00
会場:ちよだアートスクエア(旧アーツ千代田3331)
東京都千代田区外神田6丁目11-14 練成公園から施設にお入りください。
(https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/bunka/bunka/bunkashisetsu/art-squar…)
・最寄り駅:東京メトロ銀座線・末広町駅徒歩2分
千代田線・湯島駅徒歩5分
JR山手線/京浜東北線・御徒町駅徒歩10分
・会場に駐車場はございません。自動車をご利用の方は会場付近のコインパーク等をご利用ください。
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