DSMフィルメニッヒ・ポストNLが2025年のチーム名を「ピクニック・ポストNL」に変更することを発表した。また白基調だったジャージは紺色になり、使用バイクもスコットからラピエールにスイッチする。



新しいジャージを纏ったジョン・デゲンコルプ(ドイツ) photo:Team dsm-firmenich PostNL

新しくチームのファーストタイトルスポンサーになったピクニックは、オランダで2015年に創業されたオンラインスーパーチェーン。食料品や日用品を配達し、現在はドイツやフランスにサービスを拡大している。チーム名の変更は男子と女子、男子のディベロップメントチームに適用される。

スポンサーを迎えたことでチームはジャージデザインを変更した。ウェアはイタリアンブランドのナリーニのまま、白基調に水色だった色が全身紺色となり、胸元に赤のピクニックとストライプと同じオレンジ色のポストNLのロゴが入っている。

女子チームも名称とジャージが一新されている photo:Team dsm-firmenich PostNL

スコットからラピエールに変更されるバイク photo:Team dsm-firmenich PostNL
ホイールはウルサスになる photo:Team dsm-firmenich PostNL


またチームはバイクも2021年から使用するスコットから、フランスのラピエールにスイッチ。同メーカーは2023年限りでグルパマFDJを離れ、今年いっぱいで女子チームのFDJスエズを離脱していた。一方のスコットは現在Q36.5プロサイクリングが使用しているものの、これで長らく続いたワールドチームから離れることになりそうだ。

ホイールはシマノからウルサス、サドルはシンクロスからプロロゴに変更されている。

2023年の11勝から22勝まで勝ち星を伸ばしたチーム。今年はエーススプリンターとしてファビオ・ヤコブセン(オランダ)を獲得したものの、1勝にとどまり苦戦を強いられている。しかし来年6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネでの引退を発表しているロマン・バルデ(フランス)が、現役最後のツール・ド・フランス第1ステージで区間優勝を飾るハイライトもあった。

2025年シーズンに向けて27名の選手と契約を結んでおり、現在のところディベロップメントチームから昇格した20歳のロベ・ドント(ベルギー)を含む、2名の新加入のみが発表されている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Team dsm-firmenich PostNL