MTBにおいて確固たる地位を築くタイヤブランド、マキシスがダウンヒルタイヤのHIGH ROLLERをリニューアル。ウェット/ドライのどちらのコンディションでも高いグリップを発揮するタイヤとなった。また、XC用スピードモデルであるAspen STにチームスペックモデルが登場。最高峰ロードタイヤのHIGH ROAD SLの28Cの国内入荷も始まっている。



マキシス HIGH ROLLER (c)マルイ

サンタクルズ・シンジケートなどをサポートし、多くのMTBライダーに選ばれてきたマキシス。20年を越える期間にわたり愛されつづけてきた定番ダウンヒルタイヤのMINION DHFに代表されるように、その確かな性能を信頼し、愛用するホビーライダーも多いブランドだ。

そんなマキシスがダウンヒルタイヤのHIGH ROLLERのフルモデルチェンジを12年ぶりに発表した。3世代目となる新型HIGH ROLLERは、オールラウンドモデルであるASSEGAIとマッドタイヤであるSHORTYのちょうど中間に位置する一本だ。

モデルチェンジにあたり、HIGH ROLLERはトレッドパターンを一新。大きく、かつねじれづらい形状のサイドノブと、間隔の開けられたセンターノブの配置により、ウェットでもドライでも優れたグリップとトラクションを発揮する。

フロントタイヤにピッタリな一本だ (c)マルイ
新たなトレッドパターンがあらゆる地形に対応する (c)マルイ



セルフクリーニング機能にも優れており、マッドな状況でも泥が詰まりづらくあらゆる路面に対応するタイヤとして、グラビティ系ライダーの新たな選択肢となるだろう。

コンパウンドは柔らかく最高のグリップを発揮するマックスグリップコンパウンドを採用。2x60TPIの頑丈なダウンヒルケーシングが大きな衝撃を吸収し、高いサポート力を提供する。トレイルに出現する障害物に対しての耐久性も高めている。

既にジャクソン・ゴールドストーンやローナン・ダンらがワールドカップにおいて使用し、勝利を収めている新型HIGH ROLLER。用意されるのは29インチ(1,400g)と27.5インチ(1,335g)の2モデル。タイヤ幅は2.4インチ。価格は16,500円(税込)。

Aspen ST Team Spec

マキシス ASPEN ST TEAM SPEC (c)マルイ

ダウンヒルと同様にクロスカントリーのタイヤでもマキシスは存在感を示しており、ピュアレースタイヤとしてAspenはお馴染みの存在だ。高速走行に特化したトレッドノブによって、最高レベルの転がり性能を実現するハイスピードモデルとして生み出されている。

そのAspenを研ぎ澄ましたのがST(ショートトラック)モデル。センタートレッドを更に削り込み、シクロクロスタイヤを彷彿とさせるウルトラロープロファイルデザインが、最高の低抵抗を実現した。

TEAM SPECのロゴがサイドウォールに輝く (c)マルイ

これまでマキシスは120TPIケーシングのASPEN STをラインアップしてきたが、トップ選手は更に攻めた仕様のタイヤを用いてきた。それがTEAM SPECと呼ばれる仕様で、ケーシングを更に薄い170TPIへと変更することで、より軽くしなやかなタイヤへと仕上げられている。

このTEAM SPECが加わることで、AspenシリーズはトレッドパターンをオリジナルとSTバージョンから、ケーシングを120TPIと170TPIから選択可能に。転がり抵抗や軽量性と、グリップやサポート性能、そして耐パンク性能のそれぞれを使用するコースや機材に応じて細かくアジャストできるラインアップが揃えられた。

マキシス ASPEN ST TEAM SPEC (c)マルイ

ASPEN ST TEAM SPECには2.25インチと2.4インチモデルが用意される。コンパウンドはどちらもマキシスが誇るマックススピード。XCレースをターゲットとする最上位ラバーであり、シリカ含有量を高めることで転がり抵抗の低減とウェットグリップの向上を果たしている。

重量は2.25インチが610g、2.4インチが685g。価格は15,400円(税込)。なお、このチームスペックは国内数量限定販売となる。入荷は25年の春を予定しているとのことだ。

HIGH ROAD SLの28Cモデルが国内に到着

マキシス HIGH ROAD SL 28C (c)マルイ

マキシスの誇るハイエンドロードレーシングタイヤであるHIGH ROAD SL。繊維の太さと構造を最適化し、しなやかでありながら耐パンク性を高めた新型のケーシングにマキシス自慢のHYPR-Sコンパウンドを組み合わせることで、優れた転がり抵抗をも手に入れたピュアレーシングモデルだ。

既にシクロワイアードではマキシスタイヤを熟知するフォーチュンバイクの錦織店長によるインプレッションを行っているが、今回クリンチャーモデルの28C幅の国内入荷がアナウンスされた。

マキシス HIGH ROAD SL 28C (c)マルイ

より現代的なバイクや走り方にマッチするタイヤ幅だけに、待ち望んでいたサイクリストも多いだろう。価格は25Cと同様、10,780円(税込)となっている。



マキシス HIGH ROLLER
サイズ(重量):27.5x2.4"(1,335g)、29x2.4"(1,400g)
コンパウンド:マックスグリップ
ケーシング:DHケーシング
価格:16,500円(税込)

マキシス ASPEN ST TEAM SPEC
コンパウンド:MAXXSPEED
サイズ:29x2.25"、29x2.40"
価格:15,400円(税込)

マキシス HIGH ROAD SL
サイズ(重量):700x25(180g)、700x28(190g)
コンパウンド:HYPR-S
ケーシング:150TPI
価格:10,780円(税込)

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