2024/08/07(水) - 11:47
1級山岳にフィニッシュしたアークティックレース・オブ・ノルウェー第3ステージ。カミル・ボヌー(ベルギー、フランダース・バロワーズ)がクイーンステージを制し、区間2位のコルトが総合優勝に王手をかけた。
ツール・ド・フランスとパリ五輪のロード種目が終了し、ヨーロッパのロードレースは後半戦に突入。北欧ノルウェーで開催中のアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)3日目は、総合優勝の行方がほぼ決まる大会唯一の山頂フィニッシュで争われた。
トヴェルランデから内陸に向かうコースは155.7kmで、前半に2級、3級、2級山岳を登坂。平坦路を挟んで最後は1級山岳スライトイェルマ(距離7.1km/平均6.5%)の山頂にフィニッシュする。この日もスムーズに逃げ集団は形成され、連日逃げに選手を送るチームコープ・レプソルの2名を含む、6名が入った。
その中には3日連続で逃げ、山岳賞ジャージを着るイェーレ・ヨハニンク(オランダ、TDTユニベット)の姿も。ヨハニンクは前半3つの山岳をトップ通過し、メイン集団はリーダーチームであるウノエックス・モビリティが2分以上の差を許さないタイトなコントロールを見せた。
山岳賞のリード拡大に成功したヨハニンクが1級山岳スライトイェルマに至る前にプロトンに戻ったため、逃げは5名に。残り10km地点でその差は50秒まで縮まり、スライトイェルマに突入する頃には15秒差。トタルエネルジーやDSMフィルメニッヒ・ポストNLがペースを上げたプロトンは、残り6kmで逃げを捉えた。
2連勝を飾ったアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が集団から遅れていくなか、22歳の若手ダヴィデ・デプレット(イタリア、ジェイコ・アルウラー)がアタック。遅れて飛び出したカミル・ボヌー(ベルギー、フランダース・バロワーズ)が合流し、2人はローテーションを回しながら20秒のリードを保った。
ウノエックスやQ36.5プロサイクリングが中心にプロトン先頭でペースを作るなか、マッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・プレミアテック)が飛び出して合流を目指す。しかしハイペースを維持する2人には追いつかず、残り1kmの手前でボヌーがデプレットを引き離す。単独先頭に立ったボヌーは猛スピードで迫る後続を2秒差で振り切り、フィニッシュラインに到着した。
フィニッシュ後、喜びの涙を流したボヌーは「昨日、祖父が亡くなったんだ。彼は僕が自転車競技を始めるきっかけになってくれた人。(祖父が亡くなったからといって)レースを去る選択肢はなかったし、勝てる確率は低かったがコンディションは良かった。今日僕は1人で走っていたわけではなく、きっと彼が見守っていてくれだのだろう」とその理由を語った。
ボヌーはオランダとの国境沿いにあるベルギー東部リンブルフ州出身の25歳。プロデビューした2022年にはツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)で勝利を挙げた、登りを得意とする選手だ。
2位にはマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が入り、-6秒のボーナスタイムを加算したため総合首位に立った。
ツール・ド・フランスとパリ五輪のロード種目が終了し、ヨーロッパのロードレースは後半戦に突入。北欧ノルウェーで開催中のアークティックレース・オブ・ノルウェー(UCI.Pro)3日目は、総合優勝の行方がほぼ決まる大会唯一の山頂フィニッシュで争われた。
トヴェルランデから内陸に向かうコースは155.7kmで、前半に2級、3級、2級山岳を登坂。平坦路を挟んで最後は1級山岳スライトイェルマ(距離7.1km/平均6.5%)の山頂にフィニッシュする。この日もスムーズに逃げ集団は形成され、連日逃げに選手を送るチームコープ・レプソルの2名を含む、6名が入った。
その中には3日連続で逃げ、山岳賞ジャージを着るイェーレ・ヨハニンク(オランダ、TDTユニベット)の姿も。ヨハニンクは前半3つの山岳をトップ通過し、メイン集団はリーダーチームであるウノエックス・モビリティが2分以上の差を許さないタイトなコントロールを見せた。
山岳賞のリード拡大に成功したヨハニンクが1級山岳スライトイェルマに至る前にプロトンに戻ったため、逃げは5名に。残り10km地点でその差は50秒まで縮まり、スライトイェルマに突入する頃には15秒差。トタルエネルジーやDSMフィルメニッヒ・ポストNLがペースを上げたプロトンは、残り6kmで逃げを捉えた。
2連勝を飾ったアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が集団から遅れていくなか、22歳の若手ダヴィデ・デプレット(イタリア、ジェイコ・アルウラー)がアタック。遅れて飛び出したカミル・ボヌー(ベルギー、フランダース・バロワーズ)が合流し、2人はローテーションを回しながら20秒のリードを保った。
ウノエックスやQ36.5プロサイクリングが中心にプロトン先頭でペースを作るなか、マッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・プレミアテック)が飛び出して合流を目指す。しかしハイペースを維持する2人には追いつかず、残り1kmの手前でボヌーがデプレットを引き離す。単独先頭に立ったボヌーは猛スピードで迫る後続を2秒差で振り切り、フィニッシュラインに到着した。
フィニッシュ後、喜びの涙を流したボヌーは「昨日、祖父が亡くなったんだ。彼は僕が自転車競技を始めるきっかけになってくれた人。(祖父が亡くなったからといって)レースを去る選択肢はなかったし、勝てる確率は低かったがコンディションは良かった。今日僕は1人で走っていたわけではなく、きっと彼が見守っていてくれだのだろう」とその理由を語った。
ボヌーはオランダとの国境沿いにあるベルギー東部リンブルフ州出身の25歳。プロデビューした2022年にはツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)で勝利を挙げた、登りを得意とする選手だ。
2位にはマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が入り、-6秒のボーナスタイムを加算したため総合首位に立った。
アークティックレース・オブ・ノルウェー2023第3ステージ結果
1位 | カミル・ボヌー(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | 3:51:55 |
2位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +0:02 |
3位 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
4位 | ジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、アルケアB&Bホテルズ) |
個人総合成績
1位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | 11:40:54 |
2位 | カミル・ボヌー(ベルギー、フランダース・バロワーズ) | +0:01 |
3位 | ケヴィン・ヴェルマーク(アメリカ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:07 |
4位 | マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー) | +0:08 |
5位 | ファビオ・クリステン(スイス、Q36.5プロサイクリング) | +0:13 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
山岳賞 | イェーレ・ヨハニンク(オランダ、TDTユニベット) |
ヤングライダー賞 | カミル・ボヌー(ベルギー、フランダース・バロワーズ) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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