イタリアのサドルブランドであるフィジークの誇るエンデュランスモデル、TEMPO ALIANTEに待望のADAPTIVEモデルが登場。3Dプリントパッドを搭載し、快適性に磨きをかけたTEMPO ALIANTE ADAPTIVEは、ロングライドを愛するサイクリストにとって理想のサドルとなるだろう。



フィジーク TEMPO ALIANTE ADAPTIVE(145mm) (c)カワシマサイクルサプライ

エンデュランスサドルの金字塔として、多くのロングライダーに愛されたフィジークのALIANTE。大きくカーブした座面形状と豊富なパッド量で「ソファのような座り心地」と形容されるコンフォートモデルでありながら、数多のプロレーサーにも愛されたハイパフォーマンスモデルでもある。

昨年、フルモデルチェンジを遂げ”TEMPO ALIANTE”へと生まれ変わったばかりのエンデュランスサドルに、遂にADAPTIVEモデル、つまり3Dプリントパッド搭載モデルが登場した。

The wave of the futureをテーマに掲げる (c)カワシマサイクルサプライ

フィジークが先鞭をつけた3Dプリントパッドは、従来のフォームパッドでは不可能な精密さで柔軟性をコントロールできることが最大の特徴。パッドを構成する格子の密度や太さを変更することで、必要に応じて硬さを変化させられるのだ。フィジークは3Dプリントパッドの特徴と、これまでのサドル開発で得たノウハウを融合させることでゾーンクッションを最適化した。

ALIANTE ADAPTIVEに搭載されたパッドはあらゆるライディングポジションにおいて優れたサポートを提供しつつ、圧力を最大限に分散するよう設計されている。さらに、従来カットアウトが施されていた部位にも非常に柔らかく厚みのあるパッドを配置することでサドルの表面積を増加。身体と接触する面積を増やすことで、圧力のピークを60%も低減することに成功しているという。

座面の位置に応じて最適な柔軟性を実現する (c)カワシマサイクルサプライ

もちろん、その快適性のベースとなるのはTEMPO ALIANTEシリーズが持つ優れた形状によるところも大きい。ウイングからノーズにかけて緩やかにテーパーがかけられたウェーブ形状の座面は、坐骨を支える面積が広く、高い安定感と圧力分散をもたらす。前作よりもエッジの立った部分を減らし、フラットな部分を増やすことで、一点に圧力が集中することを防ぎ、一日中乗り続けても痛みの出にくいサドルへと仕上げられた。

伝説的な存在でもあるALIANTEに、最新のADAPTIVEパッドを組み合わせたTEMPO ALIANTE ADAPTIVEは、2グレード、2サイズでの展開となる。カーボンレールを備えた"R1"、kium合金製の中空レールを備えた"R3"の2グレードに、それぞれ145mm幅と155mm幅のサイズが用意される。価格はR1が54,100円、R3が46,400円(共に税込)。

フィジーク TAMPO ALIANTE ADAPTIVE R3(155mm) (c)カワシマサイクルサプライ



フィジーク TEMPO ALIANTE R1 ADAPTIVE
サドル長:277mm
サドル幅:145mm、155mm
重量:196g(145mm)、201g(155mm)
75mm幅部分の高さ:45mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:
141mm(145mm)、138mm(155mm)
レール:7x9mm 高剛性カーボンレール
価格:54,100円(税込)

フィジーク TEMPO ALIANTE R3 ADAPTIVE
サドル長:277mm
サドル幅:145mm、155mm
重量:235g(145mm)、240g(155mm)
75mm幅部分の高さ:45mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:
141mm(145mm)、138mm(155mm)
レール:7x7mm kium中空レール
価格:46,400円(税込)