香港で開催されたUCIトラックネイションズカップ第2戦で、梶原悠未が女子エリミネーションで金メダル獲得。また兒島直樹、橋本英也、窪木一茂、松田祥位で臨んだ男子チームパシュートは銀メダルながらも、1回戦で日本記録を約2秒更新した。



長迫吉拓、太田海也、小原佑太の3名で臨んだ男子チームスプリント photo:JCL

インドのニューデリーで開催され、メダルラッシュとなったアジア選手権から3週間後の3月15日(金)、香港にてUCIトラックネイションズカップ第2戦が行われた。その初日に日本勢は男女のチームパシュートや、男子チームスプリント、男女のエリミネーションに参戦した。

男子チームスプリントにはネイションズカップ第1戦と同じ長迫吉拓、太田海也、小原佑太で臨んだ。予選、1回戦を順当に突破し、1-2位決定戦はメンバー交代することなく第1戦と同じくオーストラリアとの戦いに。オーストラリアの42秒274に対し日本は42秒958と敗れながらも、見事銀メダルを獲得した。

男子チームスプリントで銀メダルを獲得した日本 photo:JCL

アジア選手権で金メダルを獲得した兒島直樹、橋本英也、窪木一茂、松田祥位で臨んだ男子チームパシュート。予選を3位で通過し、続く1回戦で日本はそれまでの日本記録(3分50秒381)を2秒近く上回る3分48秒127でフィニッシュ。1-2位決定戦ではデンマークに敗れたものの、オリンピック出場を引き寄せる銀メダルを手に入れた。

1回戦で日本記録を更新した男子チームパシュート photo:JCL

窪木はレース後、「欲を言えば金メダルを取りたかったですが、(日本記録の出た)1回戦はすごく良い走りができたので自分としても満足しています。4年前、8年前だったら(五輪に)出ることだけでギリギリだった状態から、ここまでよく皆で頑張ってこれたと思っています」と語っている。

銀メダルを獲得した窪木一茂、松田祥位、橋本英也、兒島直樹 photo:JCL

銅メダルを獲得した女子チームパシュートの内野艶和、池田瑞紀、梶原悠未、垣田真穂 photo:JCL

一方の女子チームパシュートは池田瑞紀、梶原悠未、垣田真穂、内野艶和で挑み、1回戦で3位だったためオーストラリアとの3-4位決定戦へ。そこで日本はオーストラリアを上回り、銅メダル獲得となった。

女子エリミネーションにはアジア王者の梶原と内野が出場。内野が20位に終わるなか、並み居る強豪を退けた梶原が優勝した。

女子エリミネーションで優勝した梶原悠未 photo:JCL

金メダルを獲得し、笑顔を作る梶原悠未 photo:JCL

「2つの種目(チームパシュートとエリミネーション)で表彰台に上がることができ、またネイションズカップで久しぶりの金メダルを獲得することができてとっても嬉しいです。たくさんのサポートと応援のおかげで表彰台の真ん中に立つことができました。これからも更に強くなって、世界で活躍できるよう頑張ります」と梶原は喜びを語った。
UCIトラックネイションズカップ2024第2戦1日目結果
男子チームスプリント 2位 日本(長迫吉拓、太田海也、小原佑太)
男子チームパシュート 2位 日本(兒島直樹、橋本英也、窪木一茂、松田祥位)
女子チームパシュート 3位 日本(池田瑞紀、梶原悠未、垣田真穂、内野艶和)
女子エリミネーション 1位 梶原悠未