今年の第111回ツール・ド・フランスに出場する全22チームが発表された。18のワールドチームに加えてプロチームからは出場権を有するロット・デスティニーとイスラエル・プレミアテックが出場し、主催者枠としてウノエックス・モビリティとトタルエネルジーが選ばれた。



ツールへの復帰が期待されるクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック) photo:CorVos

ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリー・スポルト・アルガニザシオン)は1月18日、2024年大会に出場する全22チームを発表した。

18のワールドチームに加えて出場権を獲得したのは、昨年のUCIチームランキングで上位で全ワールドツアーへの自動招待権を得たロット・デスティニーとイスラエル・プレミアテック。そしてレース主催者による招待枠には、昨年と同じトタルエネルジーとウノエックス・モビリティ(旧ウノエックス・プロサイクリングチーム)が選出された。

トタルエネルジーはフランス籍のプロチームで、昨年エースであるペテル・サガン(スロバキア)やダニエル・オス(イタリア)がロードレースを引退。またエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)もDSMフィルメニッヒ・ポストNLに電撃移籍するなど、主力選手がチームを去った。そのためツールはピエール・ラトゥール(フランス)を中心にステージ優勝を狙うと思われる。

2年連続となる出場権を手に入れたウノエックス・モビリティ photo:So Isobe

一方、ノルウェー籍のウノエックス・モビリティは初出場の昨年から2年連続で出場権を獲得した。昨年トップ10に3度入ったアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)を中心に、全グランツールで区間優勝しているマグナス・コルト(デンマーク)がEFエデュケーション・イージーポストから移籍。またリドル・トレックからマルクス・フールゴー(ノルウェー)など、ワールドチームから計4名が加入する補強に成功した。

ロットで注目されるのは21歳の若きエーススプリンターであるアルノー・ドゥリー*のツールデビューと、24歳の有力クライマーであるマキシム・ファンヒルス(共にベルギー)の活躍。またイスラエルは昨年選考外となったクリストファー・フルーム(イギリス)が、今年は既に出場が内定していると言われている。

*昨年のデリーから今年表記が変更された
2024年ツール・ド・フランス出場チーム(全22チーム)
ワールドチーム
アルペシン・ドゥクーニンク
アルケアB&Bホテルズ
アスタナ・カザフスタン
バーレーン・ヴィクトリアス
ボーラ・ハンスグローエ
コフィディス
デカトロンAG2Rラモンディアル
EFエデュケーション・イージーポスト
グルパマFDJ
イネオス・グレナディアーズ
アンテルマルシェ・ワンティ
リドル・トレック
モビスター
スーダル・クイックステップ
DSMフィルメニッヒ・ポストNL
ジェイコ・アルウラー
ヴィスマ・リースアバイク
UAEチームエミレーツ
自動出場権獲得チーム
イスラエル・プレミアテック
ロット・デスティニー
主催者招待チーム
トタルエネルジー
ウノエックス・モビリティ
text:Sotaro.Arakawa

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