エーススプリンターとしてファビオ・ヤコブセン(オランダ)を獲得したDSM・フィルメニッヒ・ポストNLが、2024年シーズンに向け新チームキットを発表した。チームの象徴である2本線はそのままに、ベース色が紺から白と水色という明るいカラーリングになった。



新しいチームジャージを纏ったのDSM・フィルメニッヒ・ポストNLの男女チーム photo:Team dsm-firmenich Post NL

スペイン・バレンシア州カルペで合宿中のDSM・フィルメニッヒ・ポストNLは1月8日、2024年に向け新しいチームキットを公開した。その中にはスーダル・クイックステップから加入したファビオ・ヤコブセン(オランダ)はもちろん、昨年女子チームで活躍したシャーロッテ・コール(オランダ)の姿もあった。

オランダを拠点とする郵便及び配送サービス企業ポストNLを新たにセカンドタイトルスポンサーに迎えたチームは、紺と水色だったカラーリングを白と水色に変更。「Keep Challenging(挑戦し続ける)」というチームスローガンを表す2本のストライプは、ポストNLのコーポレートカラーであるオレンジ色となった。

統一感のあるカラーリングが施されたジャージとバイク、チームカー photo:Team dsm-firmenich Post NL

使用するスコットも白ベースのカラーリングとなった photo:Team dsm-firmenich Post NL

今年チームの約1/3にあたる10名を入れ替えたDSM。その目玉は前述したヤコブセンを中心にアルケア・サムシックよりワレン・バルギル(フランス)が復帰。また育成に定評のあるディベロップメントチームからはオランダU23のTT王者であるエンゾ・レインセら3名が加入した。

バルデとヤコブセンがジロ&ツールに出場

リリースの中でチームの総監督であるルディ・ケムナ氏は、今年のジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャでの出場選手と目標を明らかにした。ジロには今年が現役最終年とも報じられているロマン・バルデ(フランス)とマックス・プール(イギリス)が総合上位を目指し、ヤコブセンも平坦ステージで勝利を狙う。

今年はジロとツールに出場予定のロマン・バルデ(フランス) photo:Team dsm-firmenich Post NL

ツールでは再びバルデとヤコブセン、そしてバルギルでステージ優勝を目指し、ブエルタでは”次世代の成長”をテーマに、プールが単独エースとして将来に向け経験を積むのだという。

一方の女子チームは、昨年エーススプリンターのロレーナ・ウィーベス(オランダ)がSDワークスへ移籍したものの、コールがその穴を埋めるように勝利を量産。今年は16名から18名に人数を増やし、コールのスプリント勝利はもちろろん、昨年のジロ・デ・イタリア・ドンネで総合2位だったジュリエット・ラブー(フランス)を中心に総合上位も狙っていく。

text:Sotaro.Arakawa

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