カレブ・ユアンの獲得に成功したジェイコ・アルウラーは、同じオーストラリア出身であるルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ)の加入を発表した。同選手は2021年にオーストラリアTT選手権を制し、現在ロードで2連覇中の22歳だ。



ジェイコ・アルウラーへの移籍が決まったルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

「正直、家に帰ってきた気持ちがする。オーストラリア人として母国チームのために走ることができ、とても光栄に思っている。この機会を与えてくれた(チームオーナーである)ゲリー・ライアンとチームに感謝している」と、ルーク・プラップ(オーストラリア)はジェイコ・アルウラーのプレスリリースでそう語った。契約期間は2027年までの4年間。

プラップはオーストラリア、メルボルン出身の22歳。弱冠20歳の時に臨んだオーストラリアTT選手権男子エリートで優勝し、同年8月に研修生としてイネオス・グレナディアーズに加入。そして翌年にはオーストラリアのロード王者に輝き、ブエルタ・ア・エスパーニャでグランツールデビューを果たす。今年はオーストラリア選手権の連覇を達成し、強豪選手が揃うUAEツアー(UCIワールドツアー)では総合2位に入り表彰台に上がった。

今年1月のオーストラリア選手権で連覇を達成したルーク・プラップ(イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos

ジェイコのブレント・コープランドGMはプラップを「素晴らしい才能の持ち主であることは間違いない」と評価。また「来シーズンに向けて我々はクライマーを強化し、ルークは良いサポートを受けるだろう。彼には総合争いに挑んでもらい、引き続きタイムトライアルで良い成績を目指して欲しい。また、オーストラリアのチームとしては来年1月のナショナル選手権で3連覇を叶えて欲しい」と期待を語った。

2024年シーズンに向けジェイコは、カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・デスティニー)の電撃復帰を発表し、更にそのリードアウトや自らも勝利を狙えるマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、コフィディス)も獲得してスプリントを強化。更に今年3月のセッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)で総合優勝を飾った23歳のマウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ)を獲得するなど、順調な補強を進めている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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