先日のさいたまクリテリウムにも出場したコフィディスが、ケニー・エリッソンド(フランス、リドル・トレック)とベン・ヘルマンス(ベルギー、イスラエル・プレミアテック)の加入を発表した。これで2024年シーズンの所属人数が30に達し、ロースターが確定した。



4年過ごしたリドル・トレックを離れ、コフィディスに加入するケニー・エリッソンド(フランス) photo:CorVos

4年間所属したリドル・トレックを離れ、母国フランス籍のコフィディスに加入するケニー・エリッソンドは32歳。2013年のブエルタ・ア・エスパーニャでは超級山岳アングリルで区間優勝を飾り、2021年のツール・ド・フランスでは積極的な逃げから勝利に迫ったクライマーだ。

「新しい挑戦をするべく母国フランスのチームに戻ってきた。僕はこれまでエースのために走り、時に自分の成績を求めた。経験が自己への理解を深め、それは自身の落ち着きと若い選手たちへのサポートに活かすことができる。コフィディスで新しい役割を発見するのが楽しみだ」とエリッソンドはコメント。本人が語る通り、2016年限りで離れたFDJ(現グルパマFDJ)以来、8年振りのフランスチームとなる。

37歳にして移籍するベン・ヘルマンス(ベルギー) photo:CorVos

そしてコフィディスは同時に、37歳のベテランであるベン・ヘルマンス(ベルギー)の獲得を発表した。2010年、11年と別府史之と共にレディオシャックに所属したこともあるヘルマンスは、6年間を過ごしたイスラエル・プレミアテックを退団。今年は主要クラシックやグランツールへの出場を逃したものの、クリストファー・フルーム(イギリス)と共にジャパンカップに参戦した。

「この機会を与えてくれたコフィディスに感謝している。自分はオールラウンダーであり、クラシックもステージレースも走ることができる。このチームではチームメイトにすべてを伝え、エースを助け、もし必要なら自ら勝利を掴みにいく。勝利の難しさは知っているが、プロキャリア20勝目を目指したい」とヘルマンスはコメント。契約期間はエリッソンドと共に1年だ。

先日のさいたまクリテリウムで来日したヴィクトル・ラフェは退団が正式に決定した photo:Makoto AYANO

この2名の加入により、2024年シーズンを戦う30名のロースターが確定したコフィディス。今年限りでホセ・エラダ(スペイン)ら5名が引退し、シモーネ・コンソンニ(イタリア)がリドル・トレックに移籍などチームを離れるのは12名。その中には今年のツールで区間優勝を挙げたヴィクトル・ラフェ(フランス)も含まれており、正式発表はされていないものの、AG2Rシトロエンへの移籍が濃厚と見られている。

一方、モビスターから即戦力のゴルカ・イサギレ(スペイン)やステファノ・オルダーニ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク)を獲得するなど、目玉選手はいないが手堅い補強をしている。

text:Sotaro.Arakawa

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