ジャパンカップ恒例の大好評企画、コスプレや手描きバナーの力作など、コース沿道に集うユニークなファンたちの応援の様子をスナップしてお届けします。選手たちも驚くちょっとオモシロ・可笑しいファンたちの応援スタイルは今年もパワーアップ。それでは、いってみよう!


アラフィリップの写真Tシャツに本人のサインをもらい、喜ぶ photo:Makoto AYANO

振り返ればジャパンカップは2020・2021年と新型コロナの影響で中止となり、昨年はまだその影響が大きく残る中での開催となった。来日した選手たちを熱く歓迎したくても原則は接近禁止、サインや握手等のスキンシップも無し、そしてフリーランに至っては選手の参加無しで開催された。

KOMポイントでファンたちに迎えられたスーダル・クイックステップ photo:Makoto AYANO
熱心な女性ファンに囲まれ満足げなジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ) photo:Makoto AYANO



それがコロナやインフルの懸念はあれど、今年は再び元通りの開催ということで、ファンたちの「お迎えの準備」は順調に進んでいたようだ。例年どおり、金曜の朝には宇都宮市のホテルニューイタヤから初めてコースに試走に行く選手たちを、「行動パターンを知り尽くした」常連ファンたちが迎えた。

選手名でデザインされた「狼の顔」選手にサインもしてもらった photo:Makoto AYANO

クイックステップのオリジナルTシャツで迎えたファン photo:Makoto AYANO
スペシャライズド・ジャパンが用意したスーダル・クイックステップのTシャツ photo:Makoto AYANO



チームとしては久々の出場となるスーダル・クイックステップ。アラフィリップはじめ初出場の選手たちが、熱烈なファンの歓迎を受けた。熱心なクイックステップファンのアロさんオリジナルのTシャツには、狼の「ウルフパック」ロゴを選手名であしらったシルクスクリーンプリントが施され、選手たちの感嘆を呼んだ。そのデザイン、じつは急遽差し替わった選手名を刷り直すスピード感もあった。

そしてTシャツを気に入ったマスナダの要望に応え、追加生産して彼のもとへと送ることになったという。

アラフィリップの似顔絵が素晴らしい出来です photo:Makoto AYANO

アラフィリップはまだ正式プログラムも始まっていない金曜の試走時点で「コース試走が大事だと思って走り出したけど、ファンを見つけるたびに止まって交流した。なぜなら素晴らしい歓迎に心打たれたし、試走なんかよりファンと過ごすほうが大事だと感じたから。このことは決して忘れることができないよ」と取材に応えて話してくれた。

リドル・トレックの選手たちのお面も勢ぞろい photo:Makoto AYANO
ファンの熱心さにプレゼントを配りに来たリドル・トレックの選手 photo:Makoto AYANO



ファンと共に3連覇を喜ぶエドワード・トゥーンス(ベルギー、リドル・トレック) photo:Makoto AYANO

土曜のクリテリウムでは3連覇を飾ったエドワード・トゥーンス(ベルギー、リドル・トレック)。オリオンスクエアでの表彰式では最前列にいつものトレックファンが陣取り、選手たちの似顔絵を描いたオリジナルの応援バナーを手に祝福。昨年もしたうように、表彰を終えたトゥーンス本人にファンの輪に加わってもらっての記念撮影。この写真、トゥーンスからも送って欲しいというメッセージが寄せられるとおり、本人も本当に喜んでいるのだ。

弱虫ペダルグッズをもつファン photo:Makoto AYANO
おなじみ「餃子たん」ステッカーをヘルメットに貼ったアラフィリップ photo:Makoto AYANO



「マンガ」はヨーロッパではそのまま通じる単語。アニメにコミックなど日本の文化はそのまま受け入れられ、TV放映もあり高い人気を誇っている。ファンたちの描く選手の似顔絵、そして弱虫ペダルなど、マンガカルチャーがレースの場にも浸透していることに選手たちは驚き、加えて熱狂的に迎えてくれる暖かなファンたちの姿に感動するようだ。

ピーター・セリーの応援。本人が見つけてサインをくれた photo:Makoto AYANO
オリジナルのうちわと、バナーに選手たちのサインもらいました photo:Makoto AYANO

パスカル・エインコールン(ロット・デスティニー)の応援旗に「あらいぐまラスカル」が(笑) photo:Makoto AYANO

ジャージでキメたクイックステップファン(フロアーズ、エティクス) photo:Makoto AYANO
宇都宮ブリッツェンの沢田時選手とEFエデュケーションのファン photo:Makoto AYANO

ボトルをここに投げ入れてください! photo:Makoto AYANO

新城幸也の応援全開のファン photo:Makoto AYANO
一般レースでのイナーメ信濃山形応援うちわ photo:Makoto AYANO



日曜のジャパンカップは朝から生憎の雨。寒さもあり、古賀志林道には(天気の良かった)昨年より少なめのファンの姿。しかしそこに集まっているのは熱心さなら他に負けないという猛者のファンばかり。

今年の古賀志山頂にはKOMの装飾が施された photo:Makoto AYANO

昨年は2匹だったティラノサウルスが今年は4匹に増えた photo:Makoto AYANO

手作りの応援バナーにハリボテ、仮装、メッセージ、4匹のティラノサウルス(?)などなど、ほかの国では見ることができないほどのジャパンカップ独特のちょっと面白い光景が広がっていた。そのユニークな応援が選手たちのパワーに繋がっている。面白オカシイ応援風景をフォトギャラリーでお楽しみください。

選手たちの集団の通過に4匹のティラノサウルスも歓喜 photo:Makoto AYANO

ハリボテのアリフィリップと「LOU LOU(ルル)」(ニックネーム) photo:Makoto AYANO

クリス・フルームのハリボテ(口元が似てますね) photo:Makoto AYANO
新城幸也の応援をするバーレーンの石油王 photo:Makoto AYANO



新城幸也の応援をするバーレーンの石油王 photo:Makoto AYANO

「餃子たん」デザイナーのまひろさん作のウルフパック応援バナー photo:Makoto AYANO

エディ・ダンバーの似顔絵フラッグ photo:Makoto AYANO
「監督」とは安原さん(マトリックス・パワータグ)のことでしょうか photo:Makoto AYANO



チームスカイのオーシャンレスキュージャージを着たスパイダーマン photo:Makoto AYANO
カンガルーがオーストラリア人選手の応援 photo:Makoto AYANO



アタ吉で暖を取るファン photo:Makoto AYANO
愛三工業&YOUCAN(出身選手)コーナーもおなじみの存在 photo:Makoto AYANO



エストニア国旗(レイン・タラマエ)、クロアチア国旗(ヴィクトル・ポトチュキ)で応援するファン photo:Makoto AYANO

スバルREVORGのゲストカーには赤い水玉にメッセージが書き込めた photo:Makoto AYANO
ジャパンカップ30周年記念のノベルティグッズで応援(タオルは実用的です) photo:Makoto AYANO



ソワニエたちが子どもたちにボトルを配ってくれた photo:Makoto AYANO

「雨のなかありがとうございました」 とインフォモトからメッセージ photo:Makoto AYANO


text&photo:Makoto AYANO