和歌山県新宮市を拠点とするキナンレーシングチームは、2024年シーズンからレイモンド・クレダー(JCLチーム右京)が加入することを発表した。スプリンターを強化し、オールラウンドで勝負出来るチームを目指す。



2019年ツール・ド・北海道第3ステージで優勝したレイモンド・クレダー(チーム右京:当時) photo:Satoru Kato

キナンレーシングチームは、JCLチーム右京のレイモンド・クレダーが2024年から加入することをプレスリリースで発表した。

オランダ出身のクレダーは2006年にパリ-ルーベのジュニア部門で優勝し、2012年から3年間ガーミン・シャープ(現EFエデュケーション・イージーポスト)に所属した経験を持つ。2018年からはチーム右京に所属。スプリンターとして活躍し、2019年ツール・ド・とちぎ総合優勝、2019年ツール・ド・北海道第3ステージ優勝、2022年ツアー・オブ・ジャパン東京ステージ優勝など、スプリント勝負となる場面で他を圧倒する強さを国内外で見せてきた。

キナンレーシングチームは山岳コースやステージレースの総合優勝争いで強みを発揮してきたが、クレダーの加入により全方位での強化が期待される。

2019年ツール・ド・とちぎでは、最終日に逆転で個人総合優勝を決めたレイモンド・クレダー(中央) photo:Satoru Kato


レイモンド・クレダー コメント(プレスリリースより)

2024年シーズンよりKINAN Racing Teamの一員になることを発表でき、とてもうれしく思います。

現在のチームで6シーズンを送りましたが、新たなチャレンジをするときがやってきました。アジア最高のチームのひとつである、KINAN Racing Teamが私に走る機会を与えてくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

スプリントに対するモチベーションは特に高く、アジアのレースでスプリント勝利を挙げることが現在の最大目標です。そして、チームが目標とするステージレースで総合系ライダーたちをサポートすることも、私の重要な任務となります。


text:Satoru Kato