EFエデュケーション・イージーポストがルイ・コスタ(ポルトガル)の獲得を発表した。37歳の元世界王者は10月15日のジャパンカップをはじめ、ブエルタ・ア・エスパーニャでの区間優勝などシーズン4勝と今年復活を遂げた。



抜群のスプリントでジャパンカップを制したルイ・コスタ(ポルトガル) photo:Makoto AYANO

「僕を含め、誰しもが若い選手たちと共に成長することができる。僕はこの歳(37歳)にもかかわらず毎年力を伸ばし、学び続けている。もちろんチームメイトの力となりたいが、何より僕自身が学んで向上したいんだ」と、ルイ・コスタ(ポルトガル)はEFエデュケーション・イージーポストのプレスリリースでそう語った。

今年UAEチームエミレーツからアンテルマルシェ・サーカス・ワンティに移籍したコスタは37歳。今シーズンの初戦となった1月のトロフェオ・カルヴィア(UCI1.1)を優勝し、直後のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)最終ステージでも勝利。ツール・ド・フランスを完走後に出場したブエルタ・ア・エスパーニャの第15ステージでは、逃げから10年振りとなるグランツールでの勝利を手に入れた。

順番を待つルイ・コスタ(ポルトガル、アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ)たち photo:Kei Tsuji

そして10月15日(日)のジャパンカップでの見事な勝利はご存知の通り。「この移籍に情熱を感じている。約17年に渡るプロ生活においても、自転車競技が全てだった15年前のような興奮を覚えている。モチベーションが何よりも僕を高めてくれる秘訣。来年はEFエデュケーション・イージーポストと共に成長したく、それにキャノンデールについても大変良いバイクだという話を聞いている」とコスタは語っている。

また、チームの代表であるジョナサン・ヴォーターズ氏は「ワールドツアーを長く走るルイのような選手は勝ち方を知っている。しかも彼は勝利に迫る走りを、実際に勝利へと結びつける術を知っている。彼の経験はチームへの力強い助けとなるだろう」とコスタの獲得理由を説明した。

ジャパンカップの記者会見で話すルイ・コスタ(ポルトガル) photo:Satoru Kato

ジャパンカップの記者会見にて「今週中にも移籍先が明らかになるだろう」と語っていたコスタとチームとの契約期間は1年。コスタの他にEFは、大怪我を負い下部チームの所属になっていたミケル・ヴァルグレン(デンマーク)が復帰。また即戦力としてはロット・デスティニーからクライマーのハリー・スウェニー(オーストラリア)を獲得し、他にはアイルランドのU23TT王者ダレン・ラフェルティ(ハーゲンスバーマン・アクセオン)など若手を中心に獲得している。

text:Sotaro.Arakawa