登りフィニッシュでモホリッチがアルメイダ下す　総合でも首位浮上

精鋭集団による登りフィニッシュで争われたツール・ド・ポローニュ第2ステージ。アルメイダとの一騎打ちをマテイ・モホリッチ（スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス）が制し、総合首位に浮上した。

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一時的な豪雨に襲われた初日を経て、ツール・ド・ポローニュ2日目はポーランド中部の山岳地帯へと入ってく。第2ステージはレシュノをスタートし、温泉街兼スキーリゾートであるカルパチにフィニッシュする202.9km。終盤に2つの2級山岳が設定されており、最後は残り1.6km地点から平均勾配9.5%を登坂し、直後に距離3.7km/6.9%を駆け上がってフィニッシュを迎える。

序盤から逃げグループを形成したジャコポ・モスカ（イタリア、リドル・トレック）ら3名は最大10分のリードを得たものの、総合優勝を狙うイネオス・グレナディアーズやボーラ・ハンスグローエ、UAEチームエミレーツがコントロールするメイン集団の追撃を振り切ることはできない。そしてサム・ブランド（イギリス、ノボノルディスク）が先に遅れ、モスカら2人も残り24km地点で吸収された。

終盤に入り、プロトンの主導権を握ったのはTT世界選手権とブエルタ・ア・エスパーニャに出場予定のゲラント・トーマス（イギリス）を擁するイネオス。そしてフィニッシュラインが引かれた最後の登りに入ると、残り3kmから地元ポーランド出身のラファウ・マイカ（UAEチームエミレーツ）によるアタックし、レナルト・ファンイートヴェルト（ベルギー、ロット・デスティニー）が唯一反応した。

しかし数の絞られたプロトンが2人を捉え、残り300mでマテイ・モホリッチ（スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス）が飛び出す。そして先日のツール・ド・フランスで自身3度目の区間優勝を飾り、好調のモホリッチがジョアン・アルメイダ（ポルトガル、UAEチームエミレーツ）を振り切り勝利した。

「ツールが終わってもなお良いコンディションは続いている。それが今日の難しいステージでの勝利という結果で証明された。マイカのアタックに反応するべきか迷ったが、冷静になりカルーゾのサポートを受けた。それが正しい判断だったよ」とモホリッチは語っている。

翌日の第3ステージはバウブジフからドゥシュニキ・ズドルイに向かう162.3kmで争われる。序盤に2つ、終盤に1つの2級山岳が登場。フィニッシュ地点はそこから下り、最後は距離500m/最大勾配18.8％の短い登りを越えた先にある。